事業内容 - 利用企業の声

株式会社福井銀行様

就職人気ランキング上位企業も、外部環境の変化から母集団はやや減少。地元出身者の中でも”待っていても会えない人”にアプローチするため導入。オファーから約1ヶ月でスピード内々定へ。

  • 課題

    採用スケジュールの変更や売り手市場の影響で、少しずつ母集団が減少。銀行という業種柄、先入観を持っている人も多く、出会えていない人もまだたくさんいる。

  • 導入

    ダイレクトリクルーティングならばこちらからアプローチができるため、先入観を持っている学生に対しても、フラットに魅力を伝えることができると感じて導入。

  • 効果

    福井出身者に絞ってオファー。名古屋在住の他地域・他業界志望の学生にアプローチし、直接やりがいを伝え共感を得る。オファーから約1ヶ月でスピード内々定承諾へ。

「福井」と言えば繊維産業を思い浮かべる人も多いだろう。明治32年、繊維産業発展のために、地域の人たちが集まって作った金融機関が福井銀行だった。地域産業の発展・地域活性化に貢献する優秀な人材の採用は重要業務だが、ほかの地方都市同様、福井県も若者の流出は止まらない。地域No.1銀行であっても母集団は少しずつ減ってきており、出会えないまま県外で就職する学生も多いことから、ダイレクトリクルーティングの導入に踏み切った。
課題

採用スケジュールの変更や売り手市場の影響で、少しずつ母集団が減少。銀行という業種柄、先入観を持っている人も多く、出会えていない人もまだたくさんいる。

― 新卒採用において、どのような課題がありましたか?
福井銀行は第一地方銀行なので、お陰様で地元出身者の間では知名度が高い。これまで就職ナビで採用活動を行ってきましたが、昔から一定数のエントリーはありました。しかし2016年卒の採用から就活スケジュールが後ろ倒しになり、中小企業の採用が先行することになりました。また売り手市場の影響もあり、少しずつエントリー数が減ってきているというのが最近の状況です。(株式会社福井銀行 勝木さん)
福井県の学生は1学年7,500人ほど。その中で4,000人が大学生になり、内1,000人は県内進学、3,000人は県外進学者です。ほとんどの方が、福井銀行の名前は知っていて何割かの学生はエントリーしてくれますが、それ以外の方は会えないまま就活を終えてしまう。私は採用担当になって現在3年目ですが、1年目を終えたころに“待っていても会えない人に会いたい”と思い始めました。

— “待っていても会えない人”とは、どのような人でしょうか?
銀行は「安定感、安心感がある」「社会に対する貢献度が大きい」「社会を支えている」というポジティブなイメージがある一方、「働き方が堅い」「上下関係が厳しい」、またドラマの影響で「組織の論理が厳しい」「お金を扱う=難しい」というネガティブな印象も持っていると思います。先入観を持たれやすい企業なんですね。しかし私自身、実際働いてみてから気づくやりがいもたくさんありました。それをフラットに伝えるためには、こちらから働きかける活動もしないと伝わらないだろうと思ったのです。
導入

ダイレクトリクルーティングならばこちらからアプローチができるため、先入観を持っている学生に対しても、フラットに魅力を伝えることができると感じて導入。

― OfferBox導入のきっかけは?
景気の上がり下がりは今後もきっとありますが、人口構造から考えると今後も売り手市場は続いていくと思います。そんな中、報道でダイレクトリクルーティングという手法があるということを知りました。銀行を検討にすら入れていない人に対して、ダイレクトリクルーティングでこちらからアプローチすることで、検討企業に入る可能性もあると感じて、2018年卒の二次募集でOfferBoxの利用を始めました。

— 直接伝えたかった銀行の魅力は?
銀行は、お金を仲介する事務的な仕事だと思われがちです。実際は、個人のお客様のライフプラン・マネープランを一緒に考えたり、企業の経営者と膝を突き合わせてコンサルティングしながら経営支援を行うため、事務仕事ではなくサービス業なんですね。お客様の人生に深く関わったり、経営方針を変えてしまうこともある。夢の後押しをできる仕事だということが銀行の仕事で最も可能性を持っている部分だと思います。
— HPや就職ナビに掲載しているだけでは、その魅力は伝わりにくいのでしょうか?
数ある企業の募集ページがある中で、見に来てくれる学生も限られています。また、ものづくり企業と違って、目に見えるものを作っているわけではないので、やはり現場で経験した行員の体験談に基づいて直接お話しないと、共感まで得られないと思います。
効果

福井出身者に絞ってオファー。名古屋在住の他地域・他業界志望の学生にアプローチし、直接やりがいを伝え共感を得る。オファーから約1ヶ月でスピード内々定承諾へ


― 実際にOfferBoxを利用して、どのような学生に接触ができましたか?
二次募集で利用したので若干名の採用予定で5月末から6月中旬にかけて、福井出身の学生に絞って18名にオファーをし、7名のオファー承認を得ました。5名の方に直接電話→1名の方とお会いしました。お会いしたのは、福井出身で名古屋の大学に進学している学生です。ご本人は東京と名古屋で就活をされていて、しかも教育や人材業界の企業を志望していたので、待っていても絶対に会えない方でした。
— どのように選考を進めましたか?
説明会ももう実施していない時期でしたが、プロフィールがとても魅力的だったので「名古屋までは行けないが、福井にもし来てくれるなら他の行員もアテンドしてあなたのために2時間レクチャーするので来て欲しい」と電話で伝えました。そうしたら本当に、福井銀行のためだけに来てくれたんです。実家にも寄らず、終わったら名古屋にトンボ返りでした。人材・教育に興味のある学生だったので、「私達が扱うのはお金だけれども、徹底して個人や法人のお客様に深く関わっていく仕事。人材や教育も含めて広く深くアドバイスやマネジメントをしていく仕事です」と、その学生の目線で伝えました。するととても共感をしてくれて、二次募集にエントリーしてくれ、選考官の評価も高く、結果内々定に至りました。他の企業で選考も進んでいたようですが、仕事の内容や、地元に対して強い思いを持って貢献していく銀行のベクトルに共感してくれ、他社を辞退して内々定を承諾してくれました。最初のオファーから約1ヶ月というスピード内々定でしたが、就職活動をする中で、職業観や人生観をしっかりもっていたので、銀行のやりがいにも共感をしてくれたのではないかと思います。
福井銀行 様が採用上で大切にしていること

私は入行して10年になります。7年間、中小企業や零細企業の経営者の支援を行い、その後採用に携わるようになりました。営業も採用も、徹底的に顧客目線に立つことを大切にしています。採用担当を任されたとき「学生にとっては人生の大事な意思決定のタイミングであり、そこに立ち会う仕事だからこそ“寄り添う”ことをこだわりにしたい」と思いました。福井銀行のいいところばかりを伝えるのではなくて、学生の立場に立って意思決定に寄り添う。採用担当者である前に、一社会人として社会の後輩に納得できる就職の意思決定をしてほしいと願っています。その結果、魅力を感じて納得して福井銀行に入行してくれることは嬉しいことですが、他社に入社することになっても、それはそれでいいと。より深く納得する意思決定ができるように、背中を押してあげたいと思っています。

会社名 株式会社福井銀行
所在地 福井県福井市順化1丁目1番1号
設立日 明治32(1899)年12月19日
事業内容 普通銀行業(預金、貸出、内国・外国為替、証券、その他付随業務)
ホームページ https://www.fukuibank.co.jp/