お知らせ

2014.03.28
新卒トレンド
どうなる?2016年新卒採用

採用戦線の転換期がやってきた?

やっと2014年新卒採用が終わり、入社式を迎えた時期ですが、早くも次年度の新卒採用は始まっています。
「2014年は他社が活発に動き、新卒採用に苦労した…」という企業も多いのではないでしょうか。
HR総合調査研究所の2013年9月17日~30日にかけて実施した「2015年新卒採用&2016年新卒採用に関するアンケート調査」では、企業の新卒採用に対するニーズは、2015年に引き続き、2016年も採用意欲が高いと言えそうです。どのような傾向があるのかを検証してみましょう。

企業の採用意欲は高まっている

図表1:2015年新卒採用計画数の増減
img01
出典:「2015年新卒採用動向調査」結果報告【1】 HR総合調査研究所

新卒採用の企業は増加傾向

4月の消費税率変更などの懸念はあるものの、円安、日経平均が徐々に改善されているのを追い風に、大手メーカーを中心にベアの実施が行われたニュースなど、景気回復基調の実感を、個人レベルで徐々に感じられるようになってきました。東京オリンピックなどの影響も、数年は好景気に貢献するのではないでしょうか。そうなると、採用に対する意欲は高まってきています。

「採用計画数(見込みを含む)では、昨年に引き続き『前年並み』が56%と過半数を占めているものの、『(採用数を)増やす』(24%)が『(採用数を)減らす』(5%)を大きく上回る結果となっている(HR総合調査研究所)」

と、採用に対する欲求は高まっており、今後も採用を増やす企業は増えています。去年はメーカー系と非メーカー系で採用意欲に差がみられましたが、今年はほとんど差が見られません。既に採用活動をスタートしている企業もあるようです。

採用に苦戦している企業が多い?求人系サービスに掲載している企業

2015年から「リクナビ」と「マイナビ」での掲載がぐっと増えています。

「2014年1月13日現在の『リクナビ2015』と『マイナビ2015』の掲載社数は、それぞれ9,731社と11,109社。昨年同時期の『リクナビ2014』『マイナビ2014』と比較すると、『リクナビ』で約2,000社、『マイナビ』にいたっては約5,000社も多くなっている(HR総合調査研究所)」

という調査結果が出ています。純粋に増えたというより、多くの企業が求人系サービスに複数掲載しているために掲載数が増えた、というのが実際のところ。
「そうなると1社あたりの学生エントリー数は少なくなるのでは?」という課題が発生します。新卒採用意欲は高まっているので、多くの企業が必死になっているのが伺えます。
採用成功しているのは企業規模だけではなく、普段の生活でなじみのある企業(B to C)とそうでない企業(B to B)、人気業界と不人気業界といったものが複合的にリンクしているようです。
昨年比4桁増の掲載者数は、企業側の採用に対するプレッシャーの現れと言えそうです。エントリーが減少傾向の企業は、早い対応が必要となります。

採用プロセスが変わる!変化に対応するには

景気回復で、学生は大手思考に

景気回復基調やベアのアップなどは、学生が大手思考となるきっかけとなり、中小企業は採用に苦戦を強いられる2016年卒の活動になると思われます。「ただえさえ去年は内定辞退されて大変だったのに、今年は更に大手に取られるのか…」「大手と採用時期をずらすなど工夫しているけれど、なかなか採用がとれない」という中小企業の声が聞こえてきそうです。
「リクナビ」「マイナビ」などから学生がエントリーする「エントリー型」では、昨今の採用状況から見て大手に有利に働くので、中小企業は大手とは違う方法で学生にアプローチする必要があります。

どうすればいい?採用戦略の見直しを迫られる中小企業

採用意欲の高まる大手と、大手思考の学生が増えるという予測から、中堅・中小企業の採用苦戦対策に、大学とのリレーションシップを見直す企業が増えています。
キャリアセンターや研究室とのリレーション強化の一方、ターゲットとする大学自体の設定を変更しているようです。中堅・中小企業は有名大学から必ずしも採用しなくて良いという考えがあり、それよりも地元や企業風土に合った大学から就職してもらう方が、将来的な育成を考えると理にかなっていることが多いのです。
このように、「自社に合った人材の発掘・採用」をしたいのであれば、中小企業や一般になじみのないB toB業界の企業といった、採用に関するハンディを克服する戦略が必要になります。

母集団を作らなくても「良い人材を見つける」方法とは?

中堅・中小企業の、最大の採用課題は「母集団を作ること」です。求人広告だけでなく、最近は求人票を各大学で出すなど、各大学とのリレーションを計り、母集団を作る努力をしている企業もあります。大手有利市場が予測される2016年卒採用は、母集団を作るだけでは非常に厳しくなると思われます。「しかし、母集団を作らなければいい学生と出会えないのではないか?」そう思われている企業が多いかもしれませんが、ピンポイントで良い人材を採用する方法があります。
「成功報酬、オファー型新卒採用」のOffer Boxでは、登録している学生のプロフィールを直接見ることが各企業で出来、自社に合った学生をピックアップすることが出来ます。学校名だけでなく、趣味や学んできたこと、興味、タイプなどの属性で検索することが出来、人物軸で採用したい企業にはうってつけの方法です。

オファー型で短期決戦!

「2016年新卒採用では、採用広報開始が12月から3月へ、選考開始が4月から8月への後ろ倒しになるとともに、選考期間の短期化が行われる(HR総合調査研究所)」

と予測されています。
中堅・中小企業の場合、大手の採用状況をにらみつつ、人材とのリレーションを取らなければならなくなるでしょう。母集団形成では、下手をすると採用に失敗してしまう可能性も出てきます。
エントリー型での母集団を作る方法では、大きなイベントを設置し、学生とコンタクトを取るスタイルですが、良い人材に最初からコンタクトできるきめ細やかな採用戦略が、今後はより必要となるはずです。Offer Boxでは学生とのリレーションが細やかにできます。
中堅・中小企業にとって、2016年卒採用はかなり手強いものになると予測されますが、採用ターゲットの変更や求める人物像の整理、学生とのコンタクト方法を変えることで採用成功が可能になります。