「そういえば、新卒採用の費用っていくらかかるんだろう?」というのは素朴な疑問ですよね。「うちは一人当たりいくら使っているんだろう…」他社と比較することもなかなかありませんし、コストパフォーマンスがいいのか悪いのかよくわからない…なんて企業が多いかもしれません。
日銀の短観から、雇用人員の過不足を見てみると、不足していることがよくわかります。
出典: 全国企業短期経済観測調査(短観)(2014年3月調査全容)
これは正規雇用だけをカウントしているので、おそらく非正規雇用で人手不足を回避していたのでしょう。
出典:エンジャパン パートナーズカフェ
予算として、「前年度から継続」が圧倒的に多く、人手不足は感じているものの、人を採用する予算はあまり割きたくない、という企業側の本音が見えてきそうです。
新卒採用に割く費用のボリュームゾーンは100〜300万のようですが、この配分はどのようなものなのでしょうか。
一人当たりの採用コストの内訳を見ると、
- ウェブサイト
- DM、情報誌への掲載
- 面接会場費
- 企業セミナー
- 入社案内作成
- 内定者フォロー
- 学校訪問
- 懇談会
- その他
と言う具合に分かれるようです。
意外や意外、ウェブサイト作成が4割で一番多く、情報誌への掲載などは1.5割程度。就職ナビなどの掲載よりも自社サイトでの採用がウェイトを占めているのが分かります。
ここでいろいろと課題が見えてきました。
課題1:
自社ウェブサイトでは、元々ウェブサイトがあるのであれば一番費用を押さえられ、自由に表現できるのでプロモーションがしやすいというメリットがあります。しかし、学生に知名度がある企業が有利。どうしてもB to B事業を運営していたり、ニッチ分野の企業については予備知識がない学生は検索することも出来ません。こういったことから他のプロモーションが必要になります。SEO対策などIT系の管理を自社でしなければなりません。意外と手間です。
課題2:
雑誌媒体から昨今は就職ナビとしてウェブサイト媒体に移行しつつあります。こういった求人広告型は、自社ウェブサイトとは違う窓口を持つ・増やすことによって、学生をたくさん集客するのが目的です。こちらの母集団形成も、大手や学生への知名度がある企業が有利。また、広告であって成功報酬型サービスではないのも、結果が伴わない場合つらい出費に。
課題3:
大学就職課との連携には大学とのリレーションが必要。ルートがある企業が有利。ただし、近年就職課も積極的なところが増え、学内企業セミナーなどに力を入れている大学も。
課題4:
人材紹介は企業の提供してくる学生のみの紹介であり、費用も高い。
ここらへんは、こちらもご覧下さい。
採用コストは単純に「金額」だけで考えると、高い低いだけになってしまいます。賢く採用するには予算分配が大事ですが、就職ナビでは学生が集まらない、自社ウェブサイトでは知名度で不利、そしたらどうすればいいんだ…!とお悩みの企業様には、学生に企業からオファーを送るオファーボックスで採用のお手伝いが出来ます。
良い人材を採用したいのであれば、どうしても予算も手間ひまもかかりますが、かけどころを自社に合わせてうまく使い分けたいところですね。