
「熱意がある、ひと暴れしてくれそうな学生と出会えました」
−新卒採用市場に対しての課題はどんなことを感じていらっしゃいますか?
企業側も学生側も「とりあえず」から始めてなんとなくスタートしている点でしょうか。
企業側は、インターネットの利便性に頼って、とりあえずたくさん集めることから始めて、集めすぎた学生をwebテストなどのあまりモノサシとしては適切でないものでバッサリ切ってしまう。
学生側も、たくさん応募できるので、効率的に画一的な自己PRを送信することから始め、本当にその会社との相性が合うのかは、内定をとってからはじめて熟考する、という負のスパイラルが働いています。
便利さが、お互いに「本来理想的な出会い方はどうあるべきか。」を考えずに進めてしまっているという感があります。われわれも試行錯誤の段階というか、毎年もっといい出会い方があると模索していくものだと理解していますが、学生の「本当に大切なことを考える機会や時間」を奪ってしまっているということが問題です。これは就職活動の期間を画一的に短くするだけでは解決しない問題だと思っています。
−近年エントリーシートをやめられ、電話での応募受付など独自の取り組みをされています。その理由をお教えください。

弊社はインターネットでのエントリーシートを受け付けておりません。過去、ある採用年度では3万人の学生がエントリーしてきました。しかし、実際にコンタクトをとるのは1000人程度。これではお互いが疲弊してしまいます。従来の母集団形成では、1000倍の倍率になりますが、果たしてこれでよい人材を採用できるのか、疑問に思いました。それから思い切って、電話受付に切り替えました。
弊社では「生コミ採用=生コミュニケーション採用」といっていました。良い採用をするには、学生側、企業側ともに、負荷はかかってもお互いをもっと良く知るために、生のコミュニケーションをとることがもっと必要なのではないか、と。電話をかける側の学生は、心理的負担がかかりますが、それでも応募したい、と思う人だけが電話をかけるでしょう。弊社も電話に対応するのは大変ですが、それでも良い人に会えるほうが、遥かにメリットがあります。「とりあえずエントリー」はずいぶん減ったと思います。インターネットでエントリーシートを使うのは確かに便利ですが、使い方の問題だと思います。
−Offer Boxで採用された2014卒の方に対する評価はいかがでしょうか?
メチャクチャ元気な方です(笑)。Offer Boxのプロフィールを拝見したときからそれが伝わってきました。ものすごく積極的で、やりたいことがはっきりしている。Offer Boxの学生プロフィールを見れば大体わかります。内定した後も活動的で、いろんな活動をしているのを連絡し合っています。
−Offer Boxを導入した経緯をお教えください。
紹介をいただき、Offer Boxを利用し始めました。代表の中野さんと縁があって出会いましたが、こちらの採用活動への思いを語って、いろいろな改善点を言いましたし、無理なことも言いました(笑)。改善が早く、柔軟に対応していただいたのが、良かったですし、今の就職事情に一石を投じたいという志にも共感しました。
−従来採用との違いはなんでしょうか?どの部分がよかったでしょうか?
一番大きな違いは、学生と直接コンタクトがとれるということです。他の母集団形成の方法では、数が多すぎるので最初にばっさりきってしまう。その中には良い人材もいるかもしれない。Offer Boxは学生一人一人のプロフィールをじっくり拝見しています。その上で弊社に合いそうな人材を選べること、そして直接コンタクトし、会えることが大きな違いです。やり取りしないと人間ですから、わからないことの方が多いですよね。
−採用で工夫されている点はどういったところでしょうか。

大学名だけで絞り込まず、一人一人の学生のプロフィールをしっかり見ています。2014年卒の学生は全員見ました。最初にも言いましたが、熱意のある方を求めています。その点、Offer Boxなら一人一人の考えが読み込めるのでとても便利です。アイプラグさんは、弊社の採用したい人材をよく理解いただいています。例えば、「積極的」と一口にいっても、様々なタイプがあると思います。うちの会社にフィットするようなタイプはどんな人材か、理解していただいているようです。営業担当の方やサポート担当の方がいて、その方にも相談に乗っていただいたりアドバイスをいただいています。サポート体制も充実しているのが、利用している側からするとうれしいですね。
−今後の要望、使ってよかった点、改善してほしい点

学生の方は、Offer Boxを使い倒してほしい、と思っています(笑)。登録して終わり、では、こちらは人物像がよくわかりません。もっとご自分を長所も克服したい短所も含めPRしてほしいですね。受け身な人よりも積極的な人を求めていますので、どんどん提案してくる人を採用したいと思っています。Offer Boxは、そんなコミュニケーションの最初の出会いのきっかけではないでしょうか。海外留学している方は帰国時期などを書いてもらえると、面接の調整がしやすいです。弊社だけでなく、企業にもっと提案したり、挑戦したりしてもいいんじゃないでしょうか。
採用実績
千葉大学1名、立教大学1名
オファーの流れ
学生一人一人のプロフィールをしっかり読みながら、自社の特徴などを伝え、双方向のコミュニケーションを大切にしているのがポイント

ロート製薬株式会社様概要
所在地 | 【大阪本社】 大阪市生野区巽西1-8-1 【グランフロント大阪オフィス】 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪タワーB 29階 |
設立日 | 1949年(昭和24年)9月15日 |
事業内容 | 医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売 |
ホームページ | http://www.rohto.co.jp/ |