2013.07.17
コラム
第2回 学生が抱く企業愛着心で内定辞退を減らす
第2回 学生が抱く企業愛着心で内定辞退を減らす
学生が企業に対して持つイメージや、業界に対して持つイメージを人事の皆様は把握していますか。
学生は就職先を選ぶ際に、まだまだ分からないことが多いため、企業認知度・説明会・企業訪問・OB・OG訪問などでイメージを膨らまして選んでいます。学生が就職先を決定し、就職先を信頼し、愛着心を持つのはイメージが大きく影響しています。
ある地方銀行がこのイメージを払拭させることで、内定辞退を2割も減少させて、内定辞退者を大幅に減少させています。この銀行は、これまで内定辞退が20%~30%ほどありました。辞退の理由は、内定者が都市銀行を選んだと推測されていました。
人事担当者も、この辞退理由に対する対策がないものかを考えていたようです。
人事担当者も、この辞退理由に対する対策がないものかを考えていたようです。
先ずは、業界のイメージを分析してみるところから始めていき、次に都市銀行・地方銀行のイメージを分析していきました。学生が銀行業界に対して持つイメージの中に「固い・真面目すぎる」があるのではないかという結果を出し、都市銀行と比べた地方銀行のイメージの中に「親しみやすさ」があるという答えを出しました。 そこで、人事担当者を配置換えし、今まで年配の男性でしたが、誰もが親しみやすく・明るくフランクな性格の20代の女性に換え、クリスマスに行った説明会もサンタの衣装を着るなどし、学生とフランクに話す説明会を行いました。「固い・真面目すぎる」というイメージとは違う「フランクで親しみやすい銀行」というイメージに変更した年から、内定辞退が大幅に減少し10%以下に減少しました。
学生が抱いているイメージの中にマイナスになるイメージがあるのであれば、是非マイナスイメージを払拭させて、会社に興味を持ってもらい、内定後は内定辞退を減少していただきたいと思います。