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2025.09.04
就職活動の納得度を最大化させる価値を提供する。i-plugが目指すMV達成のために新卒事業ができること

i-plug入社後、OfferBox初期の営業組織を牽引し、現在は取締役 COOとして、OfferBoxを主力事業とする新卒事業を管掌する直木さん。当記事は、i-plugのミッション(※1)達成のためにOfferBoxができることについてのインタビュー記事です。

※1 i-plugのミッションに関するサイト

株式会社i-plug

直木 英訓取締役 COO

1981年石川県生まれ。2004年立命館大学政策科学部卒業。
2017年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)に入社する。アルバイト・パート事業で営業と企画のマネジメントを務めた後、新卒紹介事業の責任者に就任。
2014年i-plugの取締役に就任し東京オフィスの立ち上げに従事。営業、マーケティングの統括を経て、現在は新卒事業を管掌。

はじめに

私たちはOfferBoxを通じて、学生と企業へ「内定」「採用」というゴールを提供しているのではありません。
学生が「納得して就職活動を終えること」。企業が「納得して採用活動を終えること」。両者にとっての「納得」を最大化する価値を提供することで、学生と企業の最適なマッチングを生み出すことに尽力してきました。
「就職活動の納得度を最大化させる価値を提供すること」は、これからもOfferBoxを通じて就活市場へ提供すべき価値であり、i-plugが掲げるミッション達成のためにも成すべきことだと考えています。
当記事では、私たちが「就職活動の納得度を最大化させること」にこだわる理由や、考えを説明したいと思います。

i-plugが描く「就職活動の納得度を最大化させる」先にあるもの

就職活動のゴールに正解はありません。だからこそ、1社目に選ぶ企業に迷うのは自然なことです。誰もが迷うからこそ「自分で考え、自分で決める」という経験が大切なプロセスになります。特に、自身にとって納得度の高い意思決定は、社会で直面するさまざまな困難を乗り越えるための力の源になるでしょう。そして、その経験は新社会人にとって、成功体験と自信をもたらし、さらなる挑戦と努力を促します。その結果、可能性を大きく引き出すことにつながると考えています。i-plugのこうした考えは、私自身も原体験(※2)から強く共感していることです。

※2 「経験から形成された新卒採用市場への思い」

そして、そのような経験を重ねた新社会人は、長期的なキャリアをより豊かにしていくでしょう。「自分で考え、自分で決める」経験こそが、人生を豊かにすると信じています
また、i-plugが掲げるミッション「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」の実現に貢献できると考えています。

「納得して就職活動を終える」ことの難しさ

新卒市場には、学生と企業の間、住んでいるエリア間、個人間など、さまざまな間に「情報格差」が存在します。そのなかでもOfferBoxのようなオファー型就活サービスが就活市場に浸透する前に感じていたのは、学生と企業間の「情報格差」です。企業は、採用活動のプロとして毎年経験を積んでいます。一方で、学生の多くは、人生で初めての就職活動に臨みます。この時点で、すでに大きな情報格差が生じているのが現実です。
そして、短い就職活動の期間内に、膨大な数の企業と学生のなかから、最適な組み合わせを見つけ出すことは非常に難しいことです。そのため、企業も学生も、特定のスキルやブランドといったわかりやすい軸に頼ってしまいます。これにより、お互いを見つける「出会いの機会損失」が発生していたのです。

こういった「情報格差」や「機会損失」の課題を解決するために考えたのが、OfferBoxです。初めて就職活動をする学生側からではなく、企業側からアプローチできる仕組みを提供しました。
OfferBoxは、学生のスキルだけでなく「人柄が伝わる豊富なプロフィール」が登録できます。また、「履歴書=証明写真」という固定観念を壊し、自分らしさを伝えられるように、写真も自由に表現できるようにしました。
その結果、OfferBoxをリリースしてから約13年たった今でも、「これまで出会えなかった学生や企業との出会い」に対する喜びの声が多く寄せられています。

就職活動の納得度を最大化させるために必要な「3つの要素」とOfferBoxが提供する「価値」

「就職活動の納得度を最大化させる」ためには、下記の3つの要件が必要だと考えています。

  • 選択や意思決定の軸が形成されていること

軸を形成するためには、自分自身と社会を知ることが重要です。社会というのは、企業や業界、職種、キャリアなどを指します。知識として「知る」だけでなく、自分と社会の「つながり」を具体的にイメージすることが必要です。

  • 企業と学生の相互理解が深まっていること

企業と学生のどちらか一方ではなく、双方が深く理解し合えている状態です。

  • 「やれることは、やりきった」と感じていること

やりきったという実感は、1と2を実行するだけでは得られません。自分を伝えるための努力ができたか、そして選考結果に対しての納得感があるか、といった点も重要になります。

これまでのOfferBoxは、知らない企業との出会いを提供することで、学生の視野を広げ、上記の要素の1つである「社会を知る」ことに貢献してきました。そして学生一人ひとりに合わせたオファーの送信など、個別最適化したコミュニケーションを推進し、「相互理解」にも貢献してきたつもりです。しかし、これらの要件を満たす度合いはまだ十分とは言えません。毎年多くの学生が社会へ一歩を踏み出すからこそ、OfferBoxも挑戦を続ける必要があります。そして、学生がより深く「自分を知る」ための機能強化や、企業が「本当の姿」を魅力的に伝えるためのサポートをさらに強化する必要があります。

OfferBoxは、企業と学生の両者が「納得」したうえで未来へ進むためのプラットフォームでありたいと願っています。一人ひとりが自信を持って社会に踏み出し、やりがいのあるキャリアを築けるよう、これからも挑戦と支援を続けていきます。

お知らせ

2024.09.20
経験から形成された新卒採用市場への思い

i-plug入社後、OfferBox初期の営業組織を牽引し、現在は取締役 COOとして新卒事業を管掌する直木さん。当記事では、新卒採用市場への思いやどう向き合っているのかについてインタビューしました。

株式会社i-plug

直木 英訓取締役 COO

1981年石川県生まれ。2004年立命館大学政策科学部卒業。
2017年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。新卒で株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)に入社する。アルバイト・パート事業で営業と企画のマネジメントを務めた後、新卒紹介事業の責任者に就任。
2014年i-plugの取締役に就任し東京オフィスの立ち上げに従事。営業、マーケティングの統括を経て、現在は新卒事業を管掌。

社会に出る覚悟を考え抜いた就職活動

就職支援のお仕事をしている私ですが、自身の就職活動は、働くことに前向きになれず、周囲よりも1年以上遅れてのスタートでした。すでにほとんどの企業の選考は終わっていましたし、何の準備もしていない私は志望動機が無くて、多くの企業の選考に通らずでした。「社会から必要とされていないのではないか…」と不安な気持ちになったことを今でも覚えています。そんななか、とある人と出会いました。私が新卒入社した会社のグループ会社の人事責任者と社長です。彼らが目をキラキラさせて、「こんな世界をつくるんだ!」とビジョンを語る姿に感銘を受け、「この人たちのようになりたい!この人たちとどうしても一緒に働きたい!」と思ったのです。グループディスカッション、1次面接、2次面接を突破し迎えた最終面接。結果は不採用でした。不採用の理由として、社会に出る覚悟が足りないという主旨のコメントをもらいました。私の社会に出ることに対する考えの甘さが露呈していたのだと思います。しかし不思議と諦める気にならず、再面接の交渉をしました。数日後、メールが届き、このような内容が書かれていました。

「今のアナタは就職が目的になっています。そんなことでは入社後にギャップを感じた時に潰れてしまいますよ。そもそもどうなりたいのか?を考えてください。なりたい自分と、今の自分をつなぐ線の上に私達の会社があると思ったら、またチャレンジしてください。」

 

今思えば、遠回しのお見送り連絡だったのかもしれません。しかし私は大いなる勘違いをします(笑)。「はい!わかりました!」と返信し、「なりたい自分、今の自分、なぜその会社なのか?」を、1週間本気で考えました。そして考えた結果をとんでもない長さの文章にまとめてメールで送りました。数日後、返信をいただき、最終面接をもう一度受けるチャンスをもらうことができたのです。
迎えた2度目の最終面接。これまでの考えの甘さに対する反省とともに、「ここから決意新たに絶対に活躍する!」という意思表明をしました。すると「ようこそ、我が社へ!内定です!」と手を差し伸べられ握手を交わしました。その場で内定をもらい、その足で全社員の前に案内され、皆から大きな拍手をもらいました。この時の光景は今でも目に焼き付いています。そして、「絶対に採用してもらった恩を返すんだ!」と強い決意を胸に抱きました。

「働くことは楽しいものだ」と思うようになったのは努力と成果からつながる経験があったから

この経験を経て、私は社会に出る覚悟を持つことができました。覚悟とは起こるべき困難を受け入れる事前の心の準備だと考えています。そして、その覚悟があったからこそ、入社後人一倍の努力をすることができました。「経験やスキルの差は行動量で補う」という考えのもと、周囲の誰よりも圧倒的に行動していたと思います。結果として、成果を出すことが楽しくて、嬉しかったのです。そしたら、もっと努力をする活力となり、さらに大きな成果を上げることができる良いサイクルがまわり始めたのです。努力や成果が認められ、若いうちから、役職やポジションの経験だけでなく、さまざまな事業を通して貴重な経験ができました。多くのチャレンジをしたことで、自分を成長させることができ、「働くことは楽しいものだ」という確固たる信念が形成されました。そして、色んなご縁があって、今はi-plugの取締役 COOとして、就職活動に関わる仕事をしています。

「働くことが楽しい」と思う人を一人でも増やしたい

私の社会人人生の原点は就職活動です。だから私は、就職活動には「人生を変えるような出会い」があると信じています。
学生と企業、双方の出会いの可能性を広げ、「入社が楽しみで仕方がない!」と感じるワクワクする最高の出会いを経験する人を一人でも多く増やしたい。そして、「働くことが楽しい!」と思う人を一人でも多く増やしたい。そんな思いで新卒採用市場に向き合っています。私は経験から形成された思いを軸に、「つながりで人の可能性があふれる社会づくり」に貢献していきたいと思います。