お知らせ

2026.03.05
「ノウハウ」より「文化」を語る。コミュセツLIVE!が生まれた理由

i-plugグループでは、Vision 2030「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」の実現に向けて、新たな挑戦を続けています。この一つとして、適性検査×対話AIを活用したコミュニケーション支援ツール「コミュセツ by OfferBox(以下、コミュセツ)」のベータ版を2025年11月5日にリリースしました。

そして、コミュセツを広く知ってもらうための取り組みとして、オンラインセミナー「コミュセツLIVE!」を定期的に開催しています。今回は、コミュセツLIVE!の中心を担う河野さんに、開催に至るまでの背景や想いをインタビューしました。

社名株式会社i-plug

河野中途事業開発部

大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現:パーソルグループ会社)にて、求人広告事業を経験。その後、2015年にi-plugへ入社し、営業部統括・支社立ち上げ・部門立ち上げなどを務める。2022年にスタートアップ企業へ入社し、0→1の事業立ち上げを経験。その後、2024年に再びi-plugへ入社。現在は、新規事業開発・営業を担当している。

コミュセツLIVE!は、Tipsを共有するのではなく「組織文化を深掘りする場」

コミュセツLIVE!は、サービスの認知拡大やリード獲得を主な目的としてスタートしました。想定していたのは、1on1のやり方やサンクスカードの運用といった、現場のコミュニケーションや人間関係構築を円滑にするための、いわゆる「Tips」を発信する勉強会でした。

しかし、多くの企業へのヒアリングを重ねるなかで、ある重要なことに気がつきました。それは、「コミュニケーション施策とは、会社の文化や事業内容から派生して生まれるもの」ということです。Tipsを発信したところで、背景にある文化や文脈を知らずに、手法だけを真似してもうまくいかないと考えました。なぜなら、施策はあくまでその企業の「独自の価値観」の上に成り立つものであり、土台が異なる組織で形だけを取り入れても、決して定着せず形骸化してしまうからです。

そこで、コミュセツLIVE!のコンセプトを大きく転換。単なる「Tips共有の場」ではなく、参加企業の「組織文化」に深く切り込む場としたのです。表面的な「やり方」を教えるのではなく、各社が持つ「独自の組織文化」と、そこから生まれた「施策の裏側」を語ってもらう形へと進化しました。

テレビ番組から着想を得たユニークな形式

現在、コミュセツLIVE!は月に1〜3回のペースで開催しています。運営スタイルは少しユニークなものになっています。あの『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングと、『ごきげんよう』のサイコロトークをヒントにしたスタイルです。具体的には、ゲストが「次のお友達」として未来の登壇候補者となる企業を招待するリレー形式にすることで、自然と輪が広がっていく仕組みを作りました。
また、登壇者には「事前準備を依頼しない」というルールを徹底しています。きれいに作り込んだ資料を使った用意された言葉ではなく、「リアルな話」を引き出したいからです。話すテーマもサイコロのテーマに合わせてその場で語ってもらいます。「失敗談」や「今まさに悩んでいること」も含めた「ここだけの話」。それこそが、参加者の皆さんが本当に求めている情報だと考えています。

コミュセツLIVE!のトークテーマ

「よそはよそ、うちはうち」に込めた想い

コミュセツLIVE!を通じて、参加者の皆さんにぜひ持ち帰っていただきたい感覚があります。それは「よそはよそ、うちはうち」という感覚です。他社の素晴らしい取り組みを聞くと、つい「うちもやらなきゃ」と焦ってしまうかもしれません。しかし、他社の事例をそのまま取り入れるのではなく、まずは自社の文化や成り立ちを踏まえたうえで活用してほしいです。

実はこの考え方は、コミュセツと共通するところがあります。対話のとき、目の前の相手のことを想いますよね。対話と同じように、施策も自分たちの組織のことを深く考えてから選ぶべきだからです。最終的には、会社を良くしたいという想いを持つ人たちが、フラットに情報交換できる場所でありたい。そんなコミュニティに、参加者の皆さん全員をつなげていけたらと考えています。

コミュセツLIVE!現場レポート(2025年11月28日実施回)

先日、B2B SaaS領域のイベントプロデュースを手掛ける株式会社ニューピークスのCOO 樋口陽大さんにご登壇いただきました。その回は、まさに「よそはよそ、うちはうち」を体現するような時間でした。

樋口さんが語ってくれたのは、「やるか、やるか(Do it or Do it)」という強烈な言葉です。イベントプロデュースには「開催日」という納期があります。だからこそ、「できるか、できないか」を議論するのではなく、選択肢は「やる」しかない。そんな徹底した実行主義でトラブルを乗り越えてきたそうです。しかし、樋口さんはこれを「精神論」としては語りませんでした。このような「強い文化」があるからこそ生まれる、社内の「摩擦」についても赤裸々に明かしてくれたのです。それが、「合理」と「情緒」の対立です。「数字やロジック」を追求するマーケターと「感性や美学」を重視するクリエイターがいるとします。異なる言語を持つプロフェッショナル同士が同じ場に集えば、コミュニケーションの断絶は起きやすくなります。

そこで大切にしているのが「なぜやるのか?」という問いへの立ち返りでした。主張をぶつけ合う前に、事業のこだわりでもある「Why」を共通言語にします。そうすることで価値観の違いによるハレーションを乗り越えているのです。
また、そうした現場の厳しさと外からの華やかなイメージとのギャップを埋める施策を紹介してくれました。具体的には自社の社員から紹介してもらい採用につなげる「リファラル採用」に振り切っている点や、「称賛」で文化を保つマネジメントを取り入れていることなど、独自性の高い話も伺えました。

樋口さんが語ってくださったのは、表面的な「成功ノウハウ」ではありません。その裏にある葛藤や、組織として「何を諦め、何を選び取ったのか」という意思決定のプロセスそのものでした。これこそが、コミュセツLIVE!が目指す「文化の共有」であり、参加者の皆さんと分かち合いたい「熱量」なのだと改めて感じさせられました。

会社を良くしたい人が集まるコミュニティへ

現在はオンライン開催が中心です。将来的にはリアルな場での交流や、参加者同士がフラットに繋がり合えるコミュニティ作りも構想しています。最終的に目指しているのは、「会社を良くしたい」と本気で思う人たちが集まる場所をつくることです。役職や会社の壁を超えて、互いに助け合えるような関係性を築いていきたいです。

i-plugグループが目指す「つながり」の形が、コミュセツLIVE!には詰まっていると思っています。 新規事業の枠を超えて、多くの企業の組織課題に寄り添うプラットフォームとして、コミュセツLIVE!はこれからも進化を続けていきます。

 

お知らせ

2026.01.16
適性検査×対話AIでOJTを変える!「コミュセツ by OfferBox」誕生の話

i-plugが11月にリリースした新サービス「コミュセツ by OfferBox(以下、コミュセツ)」。 事業責任者である阿部さんに、コミュセツ誕生の背景やサービスに込めた想いをインタビューしました。

株式会社i-plug

阿部中途事業開発部 GM

広告代理店にてグループ会社の事業部立ち上げ業務を遂行し、所長や部門長を歴任。その後、他グループ会社の取締役を経て、2017年にi-plugへ入社。入社後は、西日本の営業マネージャー、名古屋支社の立ち上げ、マーケティング部、パートナー営業部など様々な部署でマネージャーを担当。現在は、新規事業の責任者を務める。

 

「コミュセツ」について

コミュセツ」は、適性検査と対話AIを活用し「OJTツール」です。「コミュセツ」を利用することで上司と部下のミスコミュニケーションを解消し、両者の可能性を引き出します。
i-plugのグループ会社である株式会社イー・ファルコンが提供する適性検査「eF-1G」を活用し、自分と相手の思考特性や成長プロセスを可視化します。 たとえば、「この人には結論から短く伝えたほうが響く」「この人には背景から順序立てて説明したほうが安心感を持ってもらえる」といったものです。個々の特性に合わせたコミュニケーション方法をガイドします。

現在搭載されている機能は2つです。1つ目は、OJT専用プロフィールブック「コミュセツ」。2つ目は、OJT専用AI「ハロウ」です。

1つ目の「コミュセツ」は、適性検査と独自ロジックに基づいたOJT専用プロフィールブックです。
サービスにログインすると、まず自分自身の「My コミュセツ」が付与されます。「My コミュセツ」を上司やメンバーと交換することで、お互いの特性や、コミュニケーションをとるうえでお互いが気をつけるべきポイントなどが可視化され、相互理解が深まります。

My コミュセツ交換イメージ

My コミュセツ交換イメージ2

これまで個人の「感覚」や「経験値」に頼りがちだった「自分に合う成長プロセス」をデータで明確にします。上司とメンバーが成長に対する「共通言語」を持つことで、相互理解を深める土台がつくられるのです。

2つ目のOJT専用AI「ハロウ」は、適性検査「eF-1G」監修のロジックを土台に、個別最適な対話を可能にします。従来の対話AIのように「答え」を提示するのではありません。AIパートナー「ハロウ」と対話をしながら、「あなたと相手だからこその最適解」を一緒に作っていくようなイメージです。単にデータを見せるだけでなく、お互いの特性に基づいた「問いかけ」を「ハロウ」が作ってくれます。このプロセスを通じて、個別最適された関わりへと導いてくれるのです。

約100人の社会人へのインタビューで見えた「上司と部下のすれ違い」

「コミュセツ」開発のきっかけは、新規事業を考えるにあたって実施した、約100人の社会人を対象としたインタビューです。当初は「若手の採用支援」に直結するサービスの立ち上げを考えていました。だから若手メンバークラスの社会人を対象としたインタビューを開始。このインタビューから、多くの人が実際に転職する半年から1年以上も前から「辞めよう」と決めていることがわかりました。そして転職のきっかけは、給与などの条件面だけではなく、紐解いていくと「上司との関係性」や「上司とのミスコミュニケーション」のケースが多かったのです。

こういった状況を解決できないかと考え、次に「上司」の立場にある方へインタビューを実施。すると、上司側からも多くの苦悩が見えてきました。昨今は「働き方改革」や「ハラスメント」への配慮など、効率的かつ繊細なマネジメントがより一層求められているように思います。それだけではありません。もちろん「生産性」や「成果」も求められるのです。「背中を見て覚える」「根性論」が通用した私の若手時代からは考えられないですね(笑)。現代の上司が抱える部下とのコミュニケーションでの気遣いやプレッシャーは、相当なものなのだろうと感じました。
部下と上司、双方のリアルな声を聞いた結果、この課題は、一方の課題を解決しても根本的な解消にならないと考えたのです。インタビューを通して、「双方のサポートがしたい」という想いが強くなったことが、新サービス「コミュセツ」の始まりです。

「運」や「センス」で片付けない、新しいコミュニケーションのかたち

上司とメンバーの相性の良し悪しは、「個人のコミュニケーション能力」のせいにされることが多いです。まさに「上司ガチャ」という言葉も生まれています。しかし、相性を「運」や「個人のセンス」だけで片付けてしまうのは、組織にとって大きな損失であり、非生産的だと考えています。
たとえば、チャットなどのテキストコミュニケーションを例に挙げます。効率を重視して要件だけを短く送ることを「良し」とする人もいれば、「冷たい、怒っているのかも」と不安に感じる人もいます。 こうしたすれ違いは、「運」や「センス」の問題ではありません。お互いの特性を知っていれば防げるものです。
そこに適性検査に基づいた客観的な視点があれば、「この人は特性上こういう傾向がありそうだから、この表現のほうが深く伝わるんだ」や「自分の特性的に、こういった言い方をしてしまいがちだから、言い方を変えてみよう」という気づきが生まれます。

その結果、上司もメンバーも相手の特性を理解しないまま、すれ違いを重ねて、建設的なコミュニケーションを諦めることを防ぎます。「コミュセツ」があることで、「相手をより深く理解しよう」というポジティブなコミュニケーションに変わり、2人だからこその可能性が広がるのです。

テクノロジーを、より「人間らしいコミュニケーション」のために活用する

将来的に業務の多くは、AIが担うようになるでしょう。しかし、最後まで残るのは「人と人のコミュニケーション」だと考えています。「コミュセツ」が目指すのは、AIが人間の代わりに会話することではありません。適性検査のデータを活用して、お互いを理解するまでの「時間」を短縮することです。そうすることで生まれた時間やエネルギーを、人同士が向き合う、より深く本質的なコミュニケーションに使えるようにしたいと考えています。

そして「コミュセツ」が広まることで、誰もが安心してお互いを理解し合い、可能性を広げる。そんな温かい社会にしていきたいです。その先に、i-plugが掲げるMission「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」の実現があると信じています。

参考:i-plugの新規事業への挑戦|なぜ「コミュセツ」は生まれたのか?入社後の活躍を阻む“職場内ミスコミュニケーション”の正体