先日、i-plugの2022年3月期の決算を発表しました。
決算資料って「難しいことが書いてありそう」とあまり目を通さないことが多いですよね….。でも、決算資料には会社の状態が汲み取れる情報がギュッと詰まっているんです。
そこで本記事では決算資料からi-plugの業績を抜粋し、紹介します。
事業概要
i-plugの主力事業は、新卒ダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」(オファーボックス)。企業は学生にオファーを送ることで能動的に採用活動を進めることができ、学生は企業からオファーを受けることで、それまで知らなかった企業を知ることができるサービスです。
新卒採用をする企業は採用戦略(採用人数、活動時期、採用課題)に合わせて、早期定額型と成功報酬型のプランから選択して利用できます。(※学生の利用料は無料)
2022年3月期の業績ハイライト
i-plugでは、4月〜3月末までを一つの期としています。つまり、赤枠内の2022年3月期は2021年4月〜2022年3月末までの業績であり、直近の期の決算数値を出しているものです。各項目の数字は百万円単位で表記しそれ未満を省略。前年同期比では、前期と比較した業績の上下をパーセンテージで表記しています。 2022年3月期の売上高は30億4100万円です。前年は21億5100万円だったので、前年同期比でみると+ 41.4%。 続いて、営業利益。営業利益 は、【 売上高 】-【 売上原価 】-【 販売費及び一般管理費 】で算出されます。2022年3月期は、3億6700万円。前年同期比で見ると、+ 17.0%でした。
売上高の推移
2016年3月期からの売上高推移グラフです。i-plugは2018年4月から株式会社イー・ファルコンと資本提携を行い、グループ会社となりました。そのため、2019年3月期以降は、グループ会社としての連結での数値を記載しています。 「業績ハイライト」で記載していた2021年と2022年3月期だけでなく、過去6年と比較しても大きく成長しています。
また、CAGRとはcompound average growth rate.の頭文字をとった言葉で、年平均成長率を意味します。当社の2016年〜2022年3月期までの売上におけるCAGRは64.2%です。
OfferBoxの決定人数
OfferBoxは基本的に「成功報酬型」となっており、企業が採用に成功することで売上が発生します。 2022年卒の最終的な決定人数は5,027名(前卒業年度比+41.7%)でした。また、過去7年のCAGRは70.4%で、OfferBoxを通じて就職する学生が毎年増加しています。
主力事業「OfferBox」はなぜ成長しているのか。
ここからは、OfferBoxが成長している背景をご説明します。
市場環境の変化
新卒採用市場では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、新卒採用の手法の見直しが進みました。この変化は、OfferBoxにとって追い風となっています。
業界のポジションについて
続いて、新卒採用市場でのポジションを見ていきます。 利用した就職サイトでは緩やかに増加傾向であり、2022年卒では業界内の3番目のポジションを獲得しています。 また、満足度はA社、B社についで3番目に高いという結果に。新卒採用市場全体のなかでも、地位を確立しています。
平均取引額の増加
OfferBoxでは、多くの企業に長期利用いただくほど、取引額が増加しています。 独自開発のAIを用いた検索表示順位の最適化など、利用を継続することで採用効率が改善され、採用成功されていることが推測できます。
のびしろについて
現状のシェアは就活生約45万人に対して0.8%。利用者の増加に加え、企業の採用課題を解決しやすいサービスであり、今後の成長が見込めます。
おわりに
この記事では主に5月13日発表の決算資料をもとに説明しました。 i-plugでは、2022年4月1日に中途採用のダイレクトリクルーティングサービスを運営する子会社「株式会社pacebox」を設立させ、さらなる成長に向けて取り組んでいます。
また業績についてより詳しく見たい方は当社コーポレートサイトのIRページに掲載しておりますので、以下よりご覧ください。
https://i-plug.co.jp/ir/
2022年3月期決算説明資料はこちら▼
https://i-plug.co.jp/ir/upload_file/tdnrelease/4177_2022061413004402_P01_.pdf
決算説明会の動画なども掲載しています。▼
https://i-plug.co.jp/ir/event/presentation.html