i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や働き方など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第3弾は、起業やCEOの役割について聞いてみました。
成功することしか考えていなかった起業。しかしそんなに甘いものではなかった。
鹿毛 起業する時、不安はなかったですか?
中野私が起業してもう10年以上が経ちました。正直、10年前の起業する日は不安は全くありませんでした。成功することしか考えていなかったからです。山田さんと田中さん(※1)という起業パートナーがいて、家族という人生のパートナーがいる。33歳で営業しか経験していないのに、力強いパートナーたちがいるだけで「ほぼ成功した」と考えておりました。今思うと若くて馬鹿な考えですよね…(笑)2012年2月28日に社名と経営理念をつくりました。株式会社i-plug、「人と人、人と社会をつなぎ価値を創造する会社でありたい。」という信念がうまれて大満足したのを覚えています。
ただ現実は甘くありません。設立してまず始めたのは新卒の人材紹介事業でした。20日間営業をやってみましたが、手応えが全く得られず、このまま進めるとほぼ倒産間違いなし。それから数日は頭の中で危険信号が鳴り続けていて、本当に焦っていました。
そんな最中、転機が訪れました。2012年6月22日、何気なく参加していたイベントでStartupのPitchを見ている最中、OfferBoxを思いついたんです。そこから学生200名、企業100社にヒアリングし、アイディアをブラッシュアップ。絶対成功すると確信しながらティザーサイト(予約サイト)を公開したのが、2012年8月16日(事前予約サイト)のことでした。同年10月にOfferBoxを正式リリースしました。今思うと、ティザー公開の時点で成功を確信するなんて、楽観主義な悪い癖が出ていますね…(笑)
(※1)創業者3名のインタビュー記事 https://i-plug.co.jp/plug-in/6906/
企業の代表がやるべきことって何だと思いますか?
鹿毛 企業の代表がやるべきことって何だと思いますか?
中野その後も苦難が多くありましたが、設立10年を迎えることができました。10年経った今、企業の代表がやるべきことは主に3つだと考えています。
1.行き先を決めること i-plugグループは、いつまでに何を目指しているのかを示すことです。それを決めるのがリーダーの役割だと考えています。
2.仲間を集め文化を創ること 期限と行き先を決めても、ついてきてくれる人がいなければ「ただの変な人」です。企業の掲げるミッションに共感してくれる仲間を集め、会社の文化を創ることが2つ目の役割です。
TEDにてデレク・シヴァーズ 氏が解説した「社会運動はどうやって起こすか」が、とても分かりやすいので視聴してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=V74AxCqOTvg
3.誰よりもリスクをとること 同じミッションに向かう仲間を信じることは、成功する確立が最も高まると考えています。そういった仲間のなかでは、代表という存在は自ずと誰よりもリスクを取ってしまうのだと思います。