i-connectとは
本が購入できる制度「i-book」とは?活用方法やおすすめの本を聞いてみた

カルチャー・制度

本が購入できる制度「i-book」とは?活用方法やおすすめの本を聞いてみた

SHARE

i-plugは社員の成長を支援するために、会社が本の費用を負担する制度「i-book」を導入しています。そんな制度を活用するメンバーに活用方法などを聞いてみました。

はじめに:「i-book」って?

社員の成長を支援する制度の一つです。i-plugは個人が自発的に学ぶことを推奨しており、スキルや能力の習得を支えます。自身の成長に活かすことができる図書の購⼊費⽤を全額補助します。月に2冊を上限とし、購入した図書は私物にすることができます。
※制度を利用する際は、事前申請が必要となります。
https://i-plug.co.jp/recruit/

HR戦略部 野々村さん

昨年営業から人事へキャリアチェンジし、HR戦略部で人事戦略の実行に勤しむ野々村さん。i-bookをよく利用している彼に、話を伺いました。

鹿毛どんな時に「i-book」を活用していますか?

野々村さん 新たな知識習得をしたい時や、チームやプロジェクトメンバーと意見交換を目的とした輪読会をする時に利用しています。 私は、最近営業から人事へジョブチェンジしたので、新しい知識の吸収と企業成長のケーススタディを読むことで可能な限りの疑似体験を繰り返すために活用することが増えました。

鹿毛「i-book」で購入したおすすめの本は何ですか?

野々村さん 「作るもの・作る人・作り方から学ぶ 採用・人事担当者のためのITエンジニアリングの基本がわかる本」です。 ITエンジニアを採用するにあたって押さえておくべき基礎用語や考え方、エンジニアを取り巻く市場動向などが分かりやすくまとめられています。

鹿毛おすすめポイントは何ですか?

野々村さん エンジニアリング素人にも優しい言葉で、全体感→細部へと情報インプットできるようになっています。文系専攻だった私にもとてもわかりやすいことがおすすめポイントです。本の冒頭には、「この本はコードが書けるようになる本ではない」と書いてあり、ITエンジニアの採用の仕組みの解説に振り切っているので、読み始めやすかったんです。

また、採用・人事担当として押さえるべきポイントであったり、逆にここはガワだけ押さえておけばOKのような解説がされています。

鹿毛業務のどんなところに活かせたと思いますか?

野々村さん 開発組織の人事担当になるにあたって最も役立っていることは、エンジニアの方々が仰ることが少し分かるようになったことです。今までは「#$+☆π」と呪文のような横文字で聞こえていたんです…。今はまだ「お客様向けの画面の改修について言っているんだな」程度の理解ですが、意味が何となく分かるようになりました。営業担当時代に今の知識があったら「より深い提案ができたのにな」と後悔しました。

プロダクト企画開発部 藤田さん

データサイエンティストとして、OfferBoxの分析や改善に取り組む藤田さん。これまで多くのi-bookを活用してきた藤田さんに、制度についてお伺いしました。

鹿毛どんな時に「i-book」を活用していますか?

藤田身も蓋もない言い方をすると、「必要となる時」です。 まず定期的または直近発生しそうな仕事をいくつか思い浮かべるんです。その仕事に対して、自分が今持っているスキルが不足していて知識を身につけておいた方がいいかもと感じた時に利用することが多いです。

鹿毛「i-book」で購入したおすすめの本は何ですか?

藤田「施策デザインのための機械学習入門〜データ分析技術のビジネス活用における正しい考え方」です。 機械学習案件において、手元のデータに対して良い精度を発揮する予測モデルを作成したのに、実運用してみると期待した効果が得られない、という現象に向き合う内容になっています。

鹿毛おすすめポイントは何ですか?

藤田解くべき問題の誤設定の可能性をあげ、どのような問題を解かせるべきなのか具体例で言及しているところです。また、実環境と観測データの間の乖離(バイアス)に着目し、観測されているデータに対する予測誤差の単純平均の期待値と真の目的関数を比較してどのように対処すべきかを丁寧に説明しているのもポイントです。

鹿毛業務のどんなところに活かせたと思いますか?

藤田現在、OfferBoxの検索機能の改善の業務のなかで役に立っています。本で紹介された事例と問題や課題は違っても、解きたい実際の問題に対してどのような目的関数を設定して最適化するのが妥当か、といった思考プロセスは汎用的に使えるからです。

CS1部 宮川さん

カスタマーサクセス部門に所属しOfferBox利用企業のサポートをする宮川さん。営業力を向上させるためにどうi-bookを活用しているのか伺いました。

鹿毛どんな時に「i-book」を活用していますか?

宮川新卒採用市場のトレンドや採用のノウハウをお客様に提案することを目的とし、主に営業戦略や採用戦略に関する書籍を購入します。

鹿毛「i-book」で購入したおすすめの本は何ですか?

宮川「日本一学生が集まる中小企業の秘密」です。 社員の定着率を高める成功事例や、若手人材を魅了する方法について紹介した本です。組織文化や働き方改革の重要性、採用戦略のポイントなどが具体的に解説されています。

鹿毛おすすめポイントは何ですか?

宮川中小企業でも、大手に負けない事例が書かれている点です。大手と比較して学生への認知度で引け目をとってしまう中小企業でも、学生を惹きつけることができるノウハウがいくつも記載されています。魅力的な組織文化の構築、社内研修やキャリアパスの明確化、新卒向けのキャリアサポートの充実などの具体例が挙げられているので、自社や担当企業に置き換えながら考えることができるんです。

鹿毛業務のどんなところに活かせたと思いますか?

宮川「大手企業に結局学生を持ってかれてしまう…。」と相談を受けることが多く、そういったお客様に新しい提案をすることができました。本から得た知識を活かした提案の結果、担当企業の内定承諾率を改善することができたんです。一人では考えられなかったアイディアを本から吸収できていると思っています。

プロダクト企画開発部 土井さん

i-plugへ2021年に新卒入社しエンジニアとして新機能開発チームに所属する土井さん。自身の成長のためi-bookをどう活用しているのか聞いてみました。

鹿毛どんな時に「i-book」を活用していますか?

土井活用するタイミングはいくつかあります。例えば、業務上で自分の課題となっていることを解決したい時、先輩から本をおすすめされた時、所属グループで行なっている輪読会用の本を買いたい時、単純に気になっていた本がある時ですね。

鹿毛「i-book」で購入したおすすめの本は何ですか?

土井「単体テストの考え方/使い方」です。 単体テスト(以下、「ユニットテスト」)に関することが体系的にまとめられている本です。今まで分かっているつもりだったけど実は悪手の典型例、いわゆる「アンチパターン」を踏んでいたと気づかされることが多い本でした。

鹿毛おすすめポイントは何ですか?

土井ユニットテストの歴史的背景や基礎的な知識だけでなく、ユニットテストのアンチパターンやテストダブル使用の例など具体的なテストに関することまで体系的に学べることがおすすめポイントです。また、今まで書いていたテストが実はアンチパターンだったことや、アーキテクチャ別のテストの考え方などが書かれておりテストへの理解がより深まります。

翻訳された本なのですが、日本語がとても自然で読みやすいです!

鹿毛業務のどんなところに活かせたと思いますか?

土井テストに関する業務全般で本で得た知識を活かせています。特にテストコードの品質をあげるという点で、今後は品質が1段2段上がったものを書けると思います。

事業推進部 北代さん

2019年にi-plugへ新卒入社し、現在は新規事業の立ち上げ推進を担当する北代さん。昨年度から20冊以上の本を購入し「i-book」を多く活用してきた彼に、話を聞きました。

鹿毛どんな時に「i-book」を活用していますか?

北代i-bookを活用して半強制的に購入することで、読書する習慣を身につけるようにしています。「毎月2冊のビジネス書籍を読む」と決めているんです。

鹿毛「i-book」で購入したおすすめの本は何ですか?

北代「『思考法図鑑』 ひらめきを生む問題解決・アイデア発想のアプローチ60/アンド」です。古今東西の「〇〇思考」と名前のつく思考フレームが、網羅的に集約されています。主に、ビジネスシーンでのアイデアの“発想”や“整理”に役立つ内容です。

鹿毛おすすめポイントは何ですか?

北代主に「アイデアに行き詰まったとき」「別角度から事象を考察したいとき」「相手にわかりやすく伝えたいとき」に本書を辞書的に用いて思考フレームを探すことで、大半の悩みは解決することができることです。
ビジネスセミナーや社員からのフォローでも、同様の思考フレームを教えてもらう機会はありますが、いずれも思考フレームの一部に過ぎないんです。偏った思考に陥らないためにも、本書のような「図鑑形式」の一冊は非常に役に立つと思います。

鹿毛業務のどんなところに活かせたと思いますか?

北代課題整理や新規事業の検討、プレゼン資料の作成など、ビジネスのあらゆる場面で活用できます。最も活用している場面は「誰かと会話をするとき」です。思考フレームを思い浮かべながら話を聞くことで「〇〇さんは、こういう論理で考えているのか」など常に整理しながら話を聞くことができるようになりました。本書に出会う前よりも、相手の考え方の傾向や論点を上手く掴めるようになったことで、議論の着地点などをスムーズに見つけられている、と実感しています。

 

鹿毛以上「i-book」利用者に聞く、活用方法やおすすめの本でした。ありがとうございました!