社員を表彰するアワード(MVV AWARD※1)にてVPを受賞した合田さん。OfferBoxサイトの改修プロジェクトの背景や取り組みについてインタビューしました。
(※1)i-plugが掲げる5Values、「変化を楽しむ」「全てのステークホルダーに対してフェアである」「想像的な意志を尊重する」「共創しながら価値を出す」「想像的な意志を尊重する」「主体的に取り組み、成果創出にこだわる」。MVV AWARDでは、この5Valuesを1年間で最も発揮した社員に贈られる賞です。
株式会社i-plug
合田さん事業統括部 法人マーケティング部 コンテンツマーケティングチーム
大学卒業後、株式会社マイナビにSE(システムエンジニア)として入社。その後、Webマーケティング支援会社に転職し、デザイン制作やマーケティングプランナー職を経験。
その後、2023年9月にi-plug入社。現在は法人マーケティング部に所属し、チームリーダーを務める。
北島SE職でキャリアをスタートした合田さん。どのような経緯でマーケティングに興味を持ったのですか?
合田SE職を経験するなかで「自分が携わった業務を数値化したい」と思ったことがきっかけでした。システム開発を行うSE職は、どうしても数値的な効果を見込むことが難しく、自分がどれだけ業務に貢献したかを数字で知りたいと感じたのです。また、社内のマーケティング部と連携する業務を経験した際に、数字が大きく動くマーケティングの仕事に興味を持ち始めました。社内異動の選択肢もありましたが、すぐにマーケティング職にチャレンジしたかったため、転職を決意。この転職以降は、マーケティング領域でキャリアを積んでいます。
北島法人マーケティング部での現在の仕事内容を教えてください。
合田主に2つの業務を担当しています。1つ目はWebサイトの改善・運用です。主に、OfferBoxの採用担当者向け公式サイトやオウンドメディアである人事ZINEのコンバージョン率を高めるCRO施策を担当しています。例えば、サイトに訪れた方が資料をダウンロードできるようにしたり、サイトからの問い合わせがスムーズにできるようにしたりなど、OfferBoxの売り上げにつながる仕掛け作りを行っています。
2つ目はクリエイティブ制作のディレクションです。マーケティング施策では、広告バナーやLP(ランニングページ)などのデザインを制作する必要があります。「施策を検討する人」はマーケター、「デザインを制作する人」はデザイナーと、それぞれ専門の人が担当することが多いです。しかし別々の方が担当することで、イメージ通りのデザインが作れないことも。マーケティング施策とデザインの内容が一致しているものを作成できるように、マーケターとデザイナーの架け橋となる「ディレクション」を担当しています。
北島他部署と関わる業務内容が多そうですね。そんな日々の成果の賜物とも言える「MVV AWARD」のVP受賞おめでとうございます!受賞した時のお気持ちを教えてください。
合田入社から約半年ということもあり、受賞すると思っていなかったので正直驚きました。これまでのキャリアのなかでなんらかの賞を受賞するのは初めての経験。職種的にも、なかなか土俵に上がる機会は少ないと思っていました。次第に実感も湧いてきて、今はとても嬉しい気持ちです!
北島受賞の背景として「OfferBoxサイトの改修プロジェクト」のエピソードが上がっていましたね。プロジェクトについて詳しく教えてください。
合田i-plugの主力事業でもあるOfferBoxサイトの改修作業は、以前からマーケティング部内で取り組みたいと考えていました。しかし改修作業を行うとなると、想像以上に工数がかかることが予想され、限られたリソースで取り組むことが難しい状況でした。また、明確な期限もなかったため優先順位が下がり、手付かずの状態で止まっていたのです。入社した際にこの状況を知り、サービス理解を深めるきっかけになるかもしれないと思い、率先して取り組むことを決めました。入社して間もなかったからこそ、OfferBoxに興味を持つ方がサービスサイトに訪れた際の心境をイメージしやすかったです。だからこそ入社早々に取り組むことができて良かったと思っています。
今回、OfferBoxサイトをリニューアルしましたが、特に力を入れたのが改修箇所は料金プランのページ。マーケティング観点でいうと、OfferBoxの利用における比較検討層が流入するページです。改修することで、アポイントの機会創出や売り上げにも繋がりやすいため、優先度を高くして取り組みました。スピード感を持って動いていたこともあり、プロジェクトが始動してから2ヶ月後に、フルリニューアルしたOfferBoxサイトを公開することができました。
北島受賞した理由に5Valuesの「ステークホルダーに対してフェアである」「共創して価値を出す」を具現化していたと評価されていました。コミュニケーションや働き方で意識していることはありますか?
合田「情報の非対称性」の状況を作らないように意識しています。「情報の非対称性」とは、伝える側が情報を多く持っていて、伝えられる側は情報が少ないことを表した言葉です。チームで働くうえで、この状況は好ましくないと思っているので、なるべく自分が持っている情報はオープンにしたいのです。日々の業務のなかで、お願いしたいことを伝えるときは、「1から10を伝えたうえで、そのうちの2と3をお願いしたい」と、プロジェクトの全体像から伝えるように意識しています。
今回のプロジェクトを遂行するにあたり、社内の各部署の役職者に意思決定をしてもらうミーティングがありました。スピード感をもってプロジェクトを進めるには、ミーティング内で判断いただく必要があったのです。事前に検討情報をできる限りすべて準備しておくため、わからないことがあれば積極的に部内のメンバーに質問し、可能な限り情報を網羅するように心がけました。その結果、情報の非対称性が生まれることなく、各部署からの意思決定をミーティングの時間内に獲得。スムーズに次のアクションに取り組むことができました。
北島このプロジェクトで、特に難しかったことを教えてください。
合田以前は掲載していなかった「OfferBoxの料金プランの金額」を「サービスサイトに提示するかしないか」が大きな論点でした。マーケティング観点でもメリットとデメリットの両方があるため、決断がとても難しかったです。
サービスサイトに料金プランの金額を出すことで、OfferBoxに興味を持つ方に正確な情報を提示することができます。一方で、サービスサイトを見て、興味を持った方の行動が完結することもあります。その場合、資料ダウンロードなどのリード獲得に繋がらない可能性もあるのです。ただ、現状からさらに上のリード獲得数を目指すのであれば、大きな変化がないとインパクトは出せないと考えていました。そのため、今回のOfferBoxサイトの改修プロジェクトでは、チャレンジの意味も込めて「料金プランの金額を提示する」ことにしました。
フルリニューアルするうえで「OfferBoxに興味を持つ方がサービスサイトを見たとき、サイトの内容を簡単に理解できるようなUI(ユーザーインターフェイス)にすること」を常に意識していました。例えば、OfferBoxのオファー送信数についてです。OfferBoxはオファー送信数を「通数」ではなく「枠数」によって限定しています。リニューアル以前は「オファー枠」の仕組みについて問い合わせが多かったので、新規コンテンツとして「オファー枠」の概要を追加しました。
北島今年4月にチームリーダーになった合田さん。今後の目標を教えてください!
合田現在4名で構成されたチームのリーダーを務めています。細かいところに気配りができたり、人を巻き込む力が強かったり、物事をフランクに進める力があったり、さまざまな得意分野を持ったメンバーです。各々の特性やスキルを最大限に生かすことのできる人員配置を行うために、「ピープルマネジメント」のスキルを身につけていきたいです。
また、マーケターとしてのスキルもまだまだ伸ばしていく必要があると思っています。世の中の情報収集を行い、知識をインプットしながら業務に還元していきたいです。マーケティング市場は動きがとても早いからこそ情報に対して固定観念を持たず、最新の情報に触れるように意識しています。今後も継続していき、携わっている業務を磨き込んでいきたいです。
北島ありがとうございました!