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#13 i-plugで定期開催される「社内イベント」とは?/ シリーズ: 中野さん!ちょっと教えてください

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#13 i-plugで定期開催される「社内イベント」とは?/ シリーズ: 中野さん!ちょっと教えてください

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i-plugの代表取締役 CEO中野さんに会社や働き方など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第13弾は、i-plugの「社内イベント」に焦点を当てました。

i-plugの社内イベントとは?

i-plugでは、オフィスで社員の交流をはかるイベントを定期開催しています。開催頻度は、四半期に約2回です。年に2回実施するキックオフ(※1)とは違い、気軽に楽しめる任意参加のイベントです。過去にはピザパーティーや、グループ会社の人も参加する交流会、相互理解ゲームをするイベントなどを実施しました。

当記事では、i-plugで「社内イベント」をする理由や思いを紹介します。

社内イベントの様子

※1 キックオフについて 
※2 過去のイベントについて

社員間の「弱い情報」が、信頼を育む

社内イベントを開催する理由は、みんなで楽しく過ごすためだけではありません。仕事をするうえで、社員同士の「関係性の質」も重要だと考えています。

履歴書に載るような、仕事上知っておくべき情報を「強い情報」とした場合、履歴書に載らない情報は「弱い情報」と呼ばれます。たとえば「この人はどんな人なんだろう?」「何に興味があるんだろう?」など。知ろうとしなければ得られないですし、知らなくても業務は進みますよね。
しかし、「弱い情報」こそが安心感や信頼につながるものだと私は考えています。「弱い情報」は不要な情報ではなく、お互いの「価値観を知るための情報」になり得るからです。相手のことを知るだけではないです。自分のことを知ってもらうことも、信頼を築くきっかけになります。信頼を育むことで、何かを頼みやすくなったり、ふとした会話から新たなアイデアが生まれたりするものです。

もちろん、「弱い情報」がなくても仲が深まる人もいます。一方で、そうでない人もいます。それは単なる個性の違いです。どちらが良い悪いの話でもありません。さまざまな考え方の人が集まる会社だから、全員が話しやすくなる環境づくりのために、社内イベントを開催しているのです。

また、i-plugはリモートワークが浸透しています。そのため、意図的に集まる場を設けなければ、会話から生まれる偶発的な情報はほとんど得られません 。対面で会っていれば雑談で知るはずの情報がたくさんあるのです。しかし、リモートワークだとそうした機会が失われがちです。だからこそ、対面でのイベントを通じて、偶然の交流を生み出し、社員同士の安心感を高めることが不可欠だと考えています。

「まずはやってみる」が企画するうえでのスタンス

コロナ禍以前、i-plugでは家族参加型のバーベキューとクリスマスパーティーを開催していました。当時は基本的に出社していたため、部署ごとのランチや飲み会といった自然な交流が多かったです。

状況が一変したのがコロナ禍以降です。リモートワークが中心となり、自然な交流が難しくなったことで、「意図的に場をつくるしかない」と感じました。当時、私が率先してリモート飲み会などを企画しました。

キックオフのように全社員が必須で参加するイベントは、目的や企画など綿密な計画が必要です。一方で、日常的に実施するイベント企画においては、「まずはやってみる」というスタンスを重視しています。目的や効果を過度に考えるよりも、まず実行し、改善していくアプローチが重要です。失敗してもいいし、ウケなくてもいいから、とにかくやってみる。何回かやって「これは良い」というものを見つけて継続していくのです。オフィスで実施するようなライトなイベントは、できる範囲でまず実行していく姿勢が重要と考えています。

価値観を可視化する「エンゲージメントカード」の活用

先日、「エンゲージメントカード(※3)」を使った社内イベントを実施したので紹介します。当日は、3〜4名のチームに分けられエンゲージメントカードを実施しました。私ももちろん、メンバーたちに混ざって実施。

※3 エンゲージメントカードについて
    エンゲージメントカードを活用した社内イベント 

私が最終的に残したカードは「親切さ」「友情・仲間」「進歩・進化」「情熱」「楽観主義」「公平性・公正性」「一貫性」の7つでした。写真内の上に並べているのは、私が手放したカードたちです。
このカードをみただけでも、きっと「自分とは違うな」と感じる人もいるでしょう。続いて「私だったらこのカードかな」と考えるのではないでしょうか。そういった「気づき」を教えてくれて、自然と価値観に触れられるカードです。

「勝利」や「合理性」といったカードは、早々に手放しました 。なぜなら、「誰かに勝つためにやっているわけではない」し、「合理性だけではイノベーションは生まれない」と考えているからです 。また、「家族」というカードを手放したときは、周りの人たちが驚きを隠せない様子でした(笑)。私にとって、家族も「仲間」であり、「仲間」という概念の方が上位にあるという私の価値観からです。

このイベントは、自分自身の価値観を発見するだけでなく、他者の意外な一面を知るきっかけにもなりました。また、相手を「知る」だけでなく、自分のことを「知ってもらう」機会にもなるのです。このイベントは一例ですが、もっとライトなイベントもあります。社内イベントを通じて、業務だけではわからない社員同士の価値観や個性を共有しています。

最後に

i-plugが掲げる「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というミッション。社員一人ひとりが可能性を広げるためには、さまざまな「気づき」を得ることが重要だと考えています。「気づき」は研修や仕事上でだけ得られるものではありません。社内イベントも重要な機会です。社員同士の「弱い情報」を共有し、互いの価値観を理解することで、信頼関係を育み、強い組織へと進化します。
今後も、社内の文化づくりや環境づくりに積極的に挑戦していきます。