2012年にサービス開始したOfferBox。今年で13周年を迎えました。2016年から2025年卒業学生まで、3万5千人以上が、OfferBoxを通じて社会への第一歩を踏み出しています。私たちが提供したい価値は「学生が内定先を決めること」「企業が学生を採用すること」ではありません。OfferBoxを通じて、学生と企業が納得した就職活動を終え、採用活動ができることを望んでいます。そして私たちはそれを「納得就活」と呼んでいます。私たちは「納得就活」の提供を通して、社会人がイキイキと働き、活躍できることを目指しているのです。
当記事は、OfferBoxを通じて出会った企業で活躍する若手社員にインタビューする企画です。今回は、2023年卒の同期3名が活躍する株式会社福井に伺いました。


株式会社福井
宮城様2023年入社
本社営業部に所属し、ECサイト運営会社を対象とした営業を担当する。

株式会社福井
谷口様2023年入社
2023年卒入社。本社営業部に所属し、ECサイト運営会社を対象とした営業を担当する。

株式会社福井
松阪様2023年入社
2023年卒入社。システム課に所属。

株式会社i-plug
鹿毛広報
i-plugの広報担当。当記事のインタビュアー。

鹿毛はじめに、現在の仕事について教えてください。

宮城様当社には、金物屋やホームセンターなどの実店舗を対象とした営業課と、ECサイト向けの営業課の2つがあります。私は、後者のECサイト向けの営業の担当です。商品をサイトに卸すだけでなく、販売ページに関する提案や企画をしています。具体的には、サイトに使用する画像や商品説明文の提供や販売施策の提案などです。

谷口様私も宮城さんと同じ部署に所属しています。5名のチームで構成されており、1人約10社のお客様を担当しています。

松阪様私はシステム課に所属し、社内SEのような役割を担っています。パソコン関連のなんでも屋です。具体的には、新入社員向けのPCキッティングや、社内業務の効率化を目的としたマクロやプログラミングなど、幅広く取り組んでいます。

鹿毛続いて就活時代について伺います。どのような就活をしていましたか?

宮城様3年生の秋ごろから就活を始めました。当時はコロナ禍で、想像していた大学生活が送れず、大学生になった実感が湧かないまま大学3年生を迎えました。就職への気持ちの切り替えが難しく、正直「働きたくない」という気持ちがありましたね。とはいえ、就職はしないといけないので渋々開始しました。
就活当初は出版業界を目指していました。理由は、本が好きだからです。出版業界の採用人数は少なく、大学4年の4月頃には全て不採用という状況になったことを覚えています。その後、OfferBoxを本格的に使い始めました。

谷口様私はもともと公務員を志望していました。だから民間企業は全く見ていなかったです。しかし4年生の夏頃、公務員試験に不合格となり、そこから就活を始めました。当時、コロナ禍で大学の友人に会うことがほとんどなかったので、友人の状況をみて焦ることはなかったです。
一方で、情報の共有ができない状況でした。ネットで調べたり、企業の説明会に行ってみたり、手探りの状態からのスタートでした。 当初は教育業界をみていました。塾講師のアルバイトの経験や、自身の受験経験を活かせると思ったからです。

松阪様 2022年の年明け頃から焦って就活を始めた記憶があります。一般的には少し遅い時期ですよね。友人たちから「⚪︎次選考まで進んだ」「内定が…」という話が聞こえ始めて重い腰をあげて就活を始めました。大手ナビサイトに登録したり、友人がエントリーした企業を見てみたりすることから始めました。 理系専攻だったので、情報系や半導体系をメインにみていました。


鹿毛OfferBoxを使い始めたきっかけは?

宮城様 SNS広告で見かけたことがきっかけだったはずです。従来の就活スタイルとは違ったオファー型に興味がわき使い始めました。就活開始時期にはダウンロードしていましたが、あまり使っていなかったです。出版業界の選考がダメだった4月頃から本格的に使い始めました。当初はプロフィール入力率も低かったので、志向とマッチしたオファーが届きませんでした。
4月からは、プロフィールをブラッシュアップしたり、オファーを精査したりすることから始めました。

松阪様 私も広告をきっかけにOfferBoxを知りました。

谷口様就活サービスのまとめサイトでOfferBoxを知りました。知らないサービスだったので、口コミやレビューをみたうえでダウンロードした記憶があります。

鹿毛OfferBoxを使っててよかったと思うことは、どのようなところですか?

松阪様 自分が知っている業界以外の企業との接点が持てたことです。 また、OfferBoxはエントリー型と違って、学生の負荷があまりないです。登録して自分のことを書いているだけでオファーをもらえるのですから、登録して損はないですよね。

谷口様OfferBoxは、自分自身の情報を入力しておけばオファーをもらえるサービスです。オファーをもらえて単純に嬉しいですし、エントリー型より労力や時間を効率的に使えたと感じました。

宮城様 学生の立場からすると、エントリー型だと「絶対に入社させてください」という思いから、下手に出てしまったり、自分をよく見せすぎたりしてしまうのです。一方でオファー型の就活は、企業から声をかけてくれるので、エントリー型より企業と学生の関係性が対等でいられるように思いました。
また、経験したことのない仕事を学生から探すのではなく、すでに働いている人から「あなたにはこの職種が合いますよ」と連絡をくれるので、自信につながりました。

鹿毛株式会社福井からオファーをもらった時のことは覚えていますか?

松阪様 社長から「私と高校が一緒ですね」というメッセージが届きました。そのオファーのことは忘れられないです。 文章にテンプレート感がなく、人間味がありました。オファー文章の言葉遣いが、自分の価値観や感性とマッチしているように感じ、選考に進みました。

谷口様社長から直接オファーをもらえたことが印象的でした。創業100年を超える老舗企業というイメージに反して、オファー文のフランクさに魅力を感じました。学生の私からすると「社長」と話せる機会はないので、話を聞いてみることにしました。

宮城様立場が上であるはずの社長が、学生の私と同じ目線に寄り添って文章を書いてオファーを送ってくれたことに惹かれました。

鹿毛株式会社福井の選考中で印象に残っていることはありますか?

谷口様社長とのオンライン面談時のことです。画面に映るところはきっちりしておかないとと思い、スーツのシャツで面談に臨みました。コロナ禍あるあるですね(笑)。始まって一言目が、社長からの「かっちりした服装やな!」という言葉でした。想像していた「社長」と違い、話しやすく、緊張が和らいだことを覚えています。

宮城様谷口さんと同じですね。私も初めての面接で同じようなことを言われた記憶があります。社長のフランクさが嬉しかったです。採用サイトに「私服OK」と書かれていました。実際に社長も私服だったのです。書かれていることと実態にギャップがないことが、私には「誠実さ」と感じられました。

松阪様企業が自社をよく見せることは当たり前だと思います。一方で、当社はマイナス面の話もしっかりしてくれました。そこがとても印象的でした。

鹿毛入社を決めた理由を教えてください。

松阪様内定前に面接を2回受けました。会社の雰囲気や先輩社員との会話を通して、嫌なところや引っかかるところがなかったです。自分の価値観と合う企業だと直感的に思い、入社を決めました。

谷口様私は当社以外に3社の内定がありました。そのなかでも、当社は「妥協する点」が思い当たらなかったのです。働き方や共に働く人を天秤にかけた時に、当社がベストだと感じました。

宮城様私も二人と同じで、「引っかかる点」や「妥協する点」がなかったからです。他社では、先輩社員と話をすると「働くことが楽しくなさそうだな」という印象を受けることに懸念を感じていました。当社ではそう感じることがなかったです。


鹿毛みなさん共通して「引っかかるところがなかった」という理由なのですね。その感覚は価値観や感性のマッチだと思うので、大事な観点ですよね。 入社してからのギャップはありますか?

松阪様学生の頃の社会人のイメージは、スーツを着てルール通りに仕事を進めないといけないと思っていました。良い意味で、実際はもっと自由です。

谷口様私も松阪さんと同じことを感じていますね。最初は私服の温度感がわからず戸惑いもありました。自分なりにカジュアルで内定式に行ったら、他の社員と比べて全然カジュアルでなかった経験も(笑)。
また、歴史のある老舗企業のイメージと違って、当社は新しいことにたくさん挑戦する会社です。「とりあえず挑戦する」という風土があることもギャップでした。

宮城様学生時代に思い描いていた「営業」とのギャップはありました。当時の私は「営業」と聞くと、ハードな訪問や飛び込み営業などだけを想像していました。想像とは違って、提案や企画をする営業だったことに良いギャップを感じました。
そして、当社では営業以外の業務も巻き取ることができて、裁量をもって働けています。与えられたことだけをするのではなく、仕事の幅が広いことに驚きました。

鹿毛現在の仕事のやりがいや、大変なことを教えてください。

谷口様お客様と直接やり取りするからこそ、トラブルやイレギュラーなことが起きた場合に矢面に立つ大変さを感じています。その一方で、「売れるだろう」と自信をもって提案したものが、実際に数字に反映された時にやりがいを感じます。営業だからこそのおもしろさですね。

宮城様お客様からいただく要望を、社内のメンバーと連携する難しさに直面しています。社内を動かすことや、誰かの要望を間にたってスムーズに連携する方法を模索中です。やりがいというよりは、営業としての使命と感じています。 営業として、お客様に評価していただけることがやりがいです。「お客様が宮城さんのこと話していたよ」と後任の営業担当から聞いたことがあり、嬉しかったです。

松阪様システム課の仕事は、多くの部署と関わる必要があります。だから、各部署の知識が必要になり、社内のさまざまな情報を知っている必要があるのです。社内の情報収集は大変である一方で、多くの部署の社員からお礼を言ってもらえることにやりがいを感じます。

鹿毛これから挑戦したいことはありますか?。

谷口様当社のMVP社員に選ばれたいです。当社は11月に全社員が集まり、年間のMVP社員が選ばれます。今年、同期の松阪さんが選ばれたのです。その前は、入社当時にメンターを担当してくれた先輩が選ばれました。身近な人が選ばれていることで、私もMVPに選出されたい気持ちが高まりました。

宮城様当社は刃物屋からECなど新しいことに挑戦してきた会社です。もう一段階当社を成長させるために、別の販路を持つことに挑戦する必要があります。当社が長年の歴史を経て培ったノウハウを活かしながら、新しいものを考えていきたいです。

松阪様社内のさまざまなシステムの内製化を進めたいです。最近はAIの推進もしていきたいです。また、システム課だけでなく、他の色んな部署の仕事にも挑戦してみたい気持ちもあります。

鹿毛最後に、先輩社会人として学生さんへのメッセージをお願いします。

宮城様「こんな会社で働きたい」「こんな社会人になりたい」という理想を皆描いてると思います。理想を描くことも大切ですが、「自身が輝ける場所はどこか」「どのような環境なら自分らしくいられるか」といった観点が大切です。そのことを考えれば、就活や社会人になることに対して不安を感じず、心をすり減らすこともないと私は思っています。
そして、学生のうちに読書をしておくべきです。読書でなくても、映画をみたり、出かけてみたりしても良いです。時間がたくさんある今のうちに、インプットをしておくことが大切だと思います。

谷口様意外と「なんとかなる」というマインドをもってください。私は、公務員を目指しており民間企業への就職は考えていませんでした。公務員試験に落ちた時は、たくさんの不安を感じました。「世の中には公務員以外の選択肢もたくさんあるか」と気持ちを入れ替えて、挑戦した結果が今にあります。だから、根を詰めすぎずに、「とりあえずやってみる」という気持ちで頑張ってください。
そして学生のうちはさまざまな経験をしてください。私の学生生活はコロナ禍で、行動を制限される時代でした。そのなかでも、たくさんのアルバイトをして経験値を高められたことは、私の自信へと変わりました。今の仕事に直結している経験ではないかもしれませんが、どこかで経験が活かされていると信じています。なにより、大学生活での楽しい思い出になっているのです。 。

松阪様「これに打ち込んだ」「頑張った」と胸をはれる経験をしておくことをおすすめします。経験値の軸が形成されるからです。私は大学時代、将棋に打ち込みました。もちろん将棋のスキルが今仕事に活きているわけではありません。しかし、仕事で何か挫けそうになった時も「あの時も同じ気持ちになったな。乗り越えたから大丈夫だな」と、当時の経験と照らし合わせることができるのです。それが経験値の軸です。私はその軸のおかげで、今も頑張れるような気がしています。

