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#18 新規事業は、若い世代からもっとも選ばれるプラットフォームになるための挑戦 / シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

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#18 新規事業は、若い世代からもっとも選ばれるプラットフォームになるための挑戦 / シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

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i-plugの代表取締役 CEO 中野さんに、会社のことや価値観など、質問をぶつけるシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第18弾のテーマは、i-plugの「新規事業に対する考え方と歴史」です。現在はグループ全体で複数の事業を展開するまでに成長したi-plug。i-plugが掲げるMission・Vision2030と新規事業のつながりや、挑戦を支える組織の仕組みについて話を聞きました。

創業前から積み重ねてきた、新規事業への挑戦と試行錯誤の歴史

私はi-plugを起業する前に「プラットフォーム戦略」という本を読みました。インターネット上に「場」を提供し、そこに人が集まることで価値が生まれてダイナミックに広がっていくビジネスモデル。そこに自分が解決したい社会課題を掛け合わせたいと、創業前からずっと構想を練っていたのがi-plugの始まりです。
しかし、最初からすべてが順調だったわけではありません。手探りの状態でスタートし、クラウドファンディングサービスやSNSなど、事業アイデアだけでいえば10個以上のチャレンジを繰り返しました。その後、「大学生のキャリアを良くしたい」という想いから学生向けSNSの構想へ行き着きました。しかしそれも実現は困難でした。それならば、新卒の就職活動における課題を解決すべく人材紹介事業で一度起業したものの、わずか20日で撤退することになったのです。その後、ようやくOfferBoxの構想を思いつき、サービスを立ち上げました。

OfferBoxが成長の軌道に乗った後も、私たちは長期インターンシップのマッチングサービスや中途採用サービスなど、数多くの新規事業に挑戦してきました。OfferBoxをはじめとする新規事業を通して、顧客のニーズに応えるための柔軟な事業転換や、次なるステップへの移行を経験してきました。そのすべての歴史が、現在の「OfferBox」をはじめとするビジネスへと繋がっています。これまでの道のりにおけるすべての挑戦が、i-plugの成長の糧となっているのです。

挑戦を止めずに進み続けるための組織のバランス

こうした多角的な新規事業への挑戦の歴史を経て、学んだことも多くあります。プラットフォームを構築し、新たな価値を創り上げるには、多大なる資金と時間が必要です。他社の事例を見ても、最初から大規模な投資を行うケースは珍しくありません。i-plugは創業時から比較的営業キャッシュフローの赤字幅を抑えて成長できた企業ですが、覚悟を持って新しい価値創出への挑戦を続けてきました。

他社の事例や私自身の経験から、「挑戦を止めずにいるためには、揺るがない本業の収益基盤が必要だ」と痛感していました。もし、OfferBoxの事業基盤が固まっていない状態で次の投資をしていたら、i-plugはここまで成長していなかったかもしれません。だから、私たちは会社が安定的な収益を上げられるようになるまで、次の新規事業には手を出しませんでした。おおよそ設立から7期目くらいまでのことです。OfferBoxという強い基盤を確立できたからこそ、新たな挑戦が可能になっています。

挑戦が可能になってから、新規事業への投資規模を大きくしていた時期もありました。しかし現在は、投資額を適切にコントロールしながら新規事業に挑戦する考え方へとシフトしています。具体的には、事業のフェーズごとに明確な評価指標を設けて再検討や判断を行う「ステージゲート方式」を、客観的な評価体制として導入しました。これによって、健全にチャレンジの回数を増やし、組織全体の挑戦の質を高める仕組みを可能としているのです。

AIの進化と、人間が担う「やらないことの即断」

今の時代、生成AIを活用することで、新規事業のサービス開発のサイクルは劇的に高速化しています。そのような状況のなかで大きな差を生むのは、開発のスピードではなく、「意思決定のスピード」です。
新規事業においては、やりたいアイデアが無限に出てきます。しかしそのなかで、「やりたいけれど、今はやらない」と即断する。 この「やらないこと」を即決できる文化があるからこそ、チームは迷うことなく、次のステップへと進むことができるのです。AIによって業務スピードが上がったとしても、最終的な判断スピードを上げるのは人間の役割であり、それこそが競争に打ち勝つための鍵でしょう。

2030年、早い段階から「生きがい」を見つけられるプラットフォームへ

私たちが新規事業に挑み続けるのは、i-plugグループが掲げるMission「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」を実現するためです。

人が「好きなこと」をして、それが社会のなかで「得意なこと」になり、結果として「しっかり稼げて」、「世間から必要とされる」。この4つが重なる状態を「生きがい」と呼ぶ考え方があります。この「生きがい」の考え方は、i-plugのMissionである「人の可能性を広げること」にもつながっています。
しかし、仕事が「得意なこと」になるまでは本当に時間がかかりますし、ものすごく難しいことです。このサイクルを一人で綺麗に回し、理想のキャリアにたどり着くまでには、10年、20年という長い時間がかかるのが普通だと思います。

だからこそ、i-plugでは就活のタイミングだけでなく、その前後を含めた包括的な支援サービスも提供したいと考えています。大学低学年の早い段階で「好きなこと」を見つけてもらい、ファーストキャリアを通じて「世間から必要とされる」自分自身を知る。そこからキャリアを成長させながら、「得意なこと」と言えるまで努力し成長していくのです。
そのためには、大学低学年から若手のキャリアに至るまでのさまざまな時間軸を、地続きで支援できるプラットフォームの構築に挑戦したい。まずは、i-plugが掲げるVision2030「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」の実現に向けて、この構想をやり切る必要があります。それが実現できたプラットフォームこそが、真に「もっとも選ばれる」ものだと考えています。

今年6月1日から挑戦を始めた「OfferBox mirai」は、難易度が高いと言われる「大学低学年のキャリア」の領域のサービスです。これだけハードルが高いから、私たちが先頭に立って挑むことに価値があります。より大きな価値を生み出すために、恐れずに柔軟なピボットを重ね、組織として進化し続けていく。それこそが、i-plugの5Valuesにもある「フロンティア精神」を持って真っ直ぐに挑戦できている証拠だと考えています。今回の挑戦を通して、社会に新たな価値を届け、未来を創っていきたいと思っています。