お知らせ

2025.05.26
人の可能性があふれて成長できる会社に。法務部が実施した研修とテストの話

こんにちは。法務グループのグループマネージャーの野田と、チームリーダーの網野です。
i-plugでは、社内メンバーのスキルアップを目的とした、さまざまな研修を実施しています。当記事では、法務が実施した研修とテストについて書きたいと思います。

i-plugの法務とのつながりが、社内の人たちの可能性を広げるきっかけに

法務発信の研修やテストの実施は、i-plugのグループMission(※)達成のために、法務としてできることがないかを考えたことがはじまりです。法務は、バックオフィスの部署なので、サービスを利用するお客様と直接関わることはありません。i-plugの人たちと話したり、相談を受けたりすることがほとんどです。だからこそ、i-plugに入社して法務と関わったことで、成長や可能性を広げられるようなコンテンツを届けられたらと考えました。i-plug内だけで通用する知識ではなく、「社会全体のなかで役に立つような知識を提供したい」という想いを込めています。

i-plugグループのMission 「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」

法務の動画研修について

具体的な施策のひとつとして、1年間をかけてたくさんの研修動画を配信しました。動画施策について詳しく紹介します。

動画研修の内容

i-plugのルールではなく、人材業界で働くうえで必要となる一般的な知識を学べる研修の提供を検討しました。
動画を通した研修にしたのは、以下の3つのメリットがあると考えたからです。

  • 効率的に時間を活用して研修が受けられること

全社員が日々自分のタスクに追われているのは当然のことです。特にお客様と対峙する部署は、自身の都合だけで日中の決まった時間を確保することが難しいと思います。だからこそ、業務の合間や作業時間を活用しながら視聴できたほうが良いと考えました。

  • 効率的に必要な情報が得られること

動画で残すことで、必要な時に、必要な情報を得られると感じたからです。また、見返すこともできます。

  • 共通の情報が見られること

講師が同じであっても、伝え方や表現が変わってしまうのは当たり前です。講師が変わったらなおさら。全員が同じ量と質の情報を得られるようにしたかったからです。

また、より効率的に必要な情報を得られるために、動画の長さと内容にこだわりました。1つの動画に対して1テーマ、かつ尺は10分程度。月に2〜3本、2024年度では約30本の動画を配信しました。

全社員対象のテストについて

続いて、2024年2月に実施した全社員対象の「法務テスト」についてです。テストを受けることで、一人ひとりが自身の能力を測ることができます。
また、2024年度の法務は「伝えるから伝わる」をスローガンとして掲げていたので、動画研修が社員にどのくらい伝わっているかを把握することを目的としてました。

テストの作り方〜生成AIの活用〜

テストの内容は、絶対に押さえるべきこと(MUST)と、人材業界で働くうえで知っておくと良いこと(WANT)に分けて問題を考えました。
テストの制作には、生成AIを活用しています。テスト制作で、最も難しく時間がかかることは、選択問題の選択肢を考えることです。私たちはすでに正解を知っているので、「ちょうど良い」選択肢を考えることが難しいと感じ、生成AIを活用してみました。
下記の通りで、テストを制作しました。

  1. 設問を部内で作る
  2. 生成AIに各設問の「選択肢」を考えてと指示
  3. 難易度の調整と、IT業界で働く人向けの選択肢に調整するため、生成AIに再度指示
  4. 選択肢と回答が正しいか等を検証しながら部内で最終調整

生成AIを活用したおかげで、テスト制作が効率よく進んだと感じています。

結果

点数が低いか高いかについては、あまり気にしていません。必ず正解してほしい箇所はほとんどの人が押さえられていたので、想定通りの結果で安心しました。点数だけでなく、詳細を見ていくことが大切です。振り返りでは主に2つを確認するようにしました。

1つ目は、誤りが多い設問を振り返ることです。研修動画で伝えた内容ではあるものの、誤りが多いのは「伝わっていない」ということ。今後、法務が研修を提供するときの重要な指標になります。
2つ目は、誤っている傾向を確認することです。結果を見ると、ほとんどの人が法律に対して厳しい条件で選択している傾向にあったのです。一見、不正解のように見えますが、リスクを考えると、法務としては少し安心できます。極端な例ですが、「⚪︎⚪︎は個人情報とは知らなかったため、漏洩してしまった」よりも、「⚪︎⚪︎は個人情報だと思っていたので、開示できないと思っていた」の方がリスクは低いですよね。だから、社員一人ひとりの法律に対する危機管理意識の程度を知ることができました。

上記2つを見ることで、法務が実施した研修において足りないことを知ることができました。さらに、これからすべきことも、解像度が上がったように感じます。今回わかったことを踏まえて、今までより効率的で効果的な研修やサポートが出来るようにしたいです。

これから

2024年度の法務は「伝えるから伝わる」をスローガンにしていました。次のステップとして目指しているのは、「伝わる」だけでなく、「知りたいことを聞いてもらえる」」状態です。目標を達成するためにまずは「何もわからないから聞こう」ではなく、「前提は理解しているけれど、不安なところや気になるところがあるから、法務に聞こう」という状態を作りたいと考えています。そのために、守るべき法律の情報を提供していきたいです。
人材業界に関する法律は、ここ数年で多くの変化があります。i-plugの全社員が「変わったことを知っている」「新しい法律に適応している」状態であることは、組織を強くすると思っています。日々の研修や情報提供によって、i-plugの人の可能性を広げ、i-plugのMission達成に貢献していきたいです。

お知らせ

2025.04.14
会社のやりたいことを推進できるような組織へ。育児と仕事を両立するチームリーダーへインタビュー

i-plugでは法務チームと秘書チームを兼務しながら、家庭では一児の母である網野さん。両チームでの仕事内容や、今後の目標についてインタビューしました。

株式会社i-plug

網野さんコーポレート本部 法務部 法務グループ 兼 コーポレート本部 秘書チーム

大学卒業後、学習塾を運営する企業で塾講師の採用担当を経験。その後、保育園を運営する企業で保育士の採用担当を務めながら、広報業務にも携わる。データ分析を専門とする企業で人事総務を担当した後、2020年3月にi-plugへ入社。現在は、法務チームと秘書チームに所属し、両チームでリーダーを兼任する。

北島i-plugに入社したきっかけを教えてください。

網野i-plugに入社する前は、IPO前のデータ分析を専門とする企業で人事総務を担当していました。バックオフィスの業務全般を経験できたのですが、今後のキャリアを考えると、より事業に共感でき、かつ、やりがいのある環境があれば転職を考えても良いかもしれないと思い、カジュアル面談を受け始めたのです。

i-plugでは、総務と法務の業務を担当する「コーポレートマネジメント部(※当時の部署名)」の上司とカジュアル面談をしました。今までのキャリアで、採用担当を経験していたので、人材業界に馴染みがありました。また、当時のi-plugはIPO前だったため、前職での経験が活かせそうと思ったのです。法務は未経験でしたが、転職の理由であった「事業共感性」や「やりがい」があることに魅力を感じました。i-plugでだったら、管理部門の業務がさらに楽しくなりそうと思い、入社を決めました。

北島2020年3月にi-plugに入社してから、どのような業務に携わっていましたか?

網野入社当初は、総務と法務が同じ部署だったため、事務的な業務を担当していました。具体的には稟議申請のチェック、定例会議体の運営、オフィス運営、反社チェックなどです。その後、プライバシーマークの運用や契約管理などに関する業務等、法務の業務にも携わり始めました。法務の仕事はわからないことばかりで、社内の打ち合わせに参加しては、単語を調べるところから始まり、当時はとても苦労しました。
その後、2021年5月から産休・育休を約1年間取得。私の育休中にi-plugの組織編成から総務グループと法務グループの部署が分かれ、私は法務グループに復帰しました。復帰前と比べて体制が変わったことで、自身の知識の浅さに気づかされることが多くありました。そのため、民法や個人情報保護法等を必死に勉強して、知識を身につけました。今では、自分の努力次第で業務の範囲が広がる面白さを実感しています。
現在法務チームでは、i-plugグループ3社の法務相談に対応しています。そのほかにも、事業拡大のための法的スキームの検討、法改正や個人情報関連の対応、社内向け法務研修など、幅広い業務に携わっています。

そして2023年2月より、社内で声をかけてもらったことをきっかけに、秘書業務も兼任することになりました。秘書チームはCEOの中野さんCOOの直木さんの秘書業務を担当しています。具体的には、各種日程調整や経費精算、会食の手配、外部登壇や外部セミナーのやり取り、事前資料の準備などです。中野さんと直木さんが各々の職務を全うできるように、事務的なことは秘書が対応します。

北島兼任と聞くと忙しい印象です…。兼任に不安はなかったですか?

網野これまで在籍していた会社でも兼務をしていたことが多かったので、大きな不安はありませんでした。しかし、法務チームと秘書チームでは上長が異なるため、各部署の業務配分の調整は大変で、担当している仕事がそれぞれの上長に伝わるように意識しています。たとえば、カレンダーになるべく何をしているかわかるように予定を入力したり、こまめに業務報告をしたりなどです。特に秘書チームでの業務は、翌日のスケジュール変更など、急ぎの対応が必要なことがあります。秘書チームの仕事が立て込みそうなときは、法務チームの上長に共有したうえで、業務を調整しています。法務チームが理解してくれているからこそ成り立っている状況なので、とてもありがたいです。

北島兼任しながらも2024年4月から法務チームのリーダーを務めていますね。どのような思いでリーダー業務に挑戦することを決めたのですか?

網野会社のコーポレート部門は、各メンバーに専門性が必要だと思っています。しかし、私自身、業務経験が浅かったため、法務としての専門性に自信が持てなかった時期がありました。
リーダーになるには、業務知識や経験が足りないのではないかと思ったのです。一方で、これまでの総務や秘書を担当してきた経験から、他部署との連携は得意だと感じていたため、法務の専門性を高めながら、得意なことを活かしてみようと思い、マネジメントにも挑戦することにしました。
事業会社の法務は専門性が大切なのはもちろんですが、他部署の状況を把握したうえで、先回りして対応できることが重要になることもあると思います。今後も、会社の動きや社内の情報を積極的に拾いながら、各部署とのスムーズな連携を心がけていきたいです。

北島私が大阪オフィスに出張するとき、いつも網野さんを見かけるように感じます。毎日出社しているのですか?

網野オフィスは集中できる環境が整っているので、週に3〜4回は出社しています。
法務と秘書の業務は他部署との連携が多く、対面で会話をしたほうがスムーズに仕事が進むこともあるので、可能な限り出社するようにしています。また、法務の業務を進めるうえで、調べものをしながら業務を進めることがあります。使用頻度が高い本はオフィスに置いて、いつでも調べることができるようにしています。業務上の理由を挙げましたが、出社すると、社内にいるメンバーと話すことができるのも理由の一つです。ちょっとした会話ができるのも、出社ならではの楽しみです。

大阪オフィスでメンバーの業務相談に乗る様子

北島i-plugではチームリーダー、家庭では一児の母である網野さん。出社日のスケジュールを教えてください。

網野出社日のスケジュールはこんな感じです。

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6:30  起床
7:00  朝の準備(時間に余裕があれば仕事開始)
8:00  パパが娘を保育園へ送り出すと同時に出社
9:00  業務開始
17:00 業務終了
17:30 娘のお迎え
18:00 夕飯開始
19:00 お風呂と寝かしつけ
21:00 仕事再開(週2〜3回)
22:00 自分タイム、就寝
===

フルタイム勤務なので、9:00〜17:00で仕事をすると、勤務時間が不足してしまうことがあります。そのため、出社前の朝や子どもの寝かしつけの後に仕事の時間を確保しています。また、週に1〜2回はリモート勤務なので、出社日より多めに仕事の時間を確保して、調整することもあります。ただ、子どもの都合でスケジュール通りに業務が進まないことも。家族とコミュニケーションを取りながら、家事ができないときは、家族にお任せしています。

家族旅行の写真

北島最後に、今後の目標を教えてください!

網野法務チームでは、2024年度にi-plugグループ各社に向けて、30本以上の研修動画を配信しました。今後も、i-plugグループ社員のコンプライアンス意識をさらに高められるような施策を考えたり、メンバーから必要とされている内容を積極的に発信したり、社内教育に力を入れていきたいです。
また、秘書チームは全員が他業務と兼務しています。そのなかでも、滞りなく秘書業務を進めるために、チーム内で仕事の状況を共有しながら、互いにフォローし合える関係をさらに強化していきたいです。
法務と秘書はまったく異なる業務に見えますが、兼務することで、それぞれの業務に良い影響があることを日々実感しています。たとえば、秘書業務ではCOOの動きから、営業部門の動きを把握できたり、法務業務では会社法関連の重要度が高い案件を知ることができたりします。これらの業務を横断することで忙しさはありますが、会社や組織への理解がより深まっていると感じています。今後も、管理部門として幅広い業務に携わりながら、会社の「やりたいこと」を推進できるような組織づくりに貢献していきたいです。

北島ありがとうございました!

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2025.02.03
みんなのおすすめランチ〜大阪オフィス編〜

こんにちは。コミュニケーションデザイン部(PR)の鹿毛です。i-plugでは、より生産性高く働くことができる環境をチームごとに選択しています。最近は、リモートワークだけでなく、リアルなコミュニケーションを取るために「出社日」を決めているチームも多く見られます。「出社日」は、多いチームで週に3回〜、月に1回など、チームによってさまざまです。

そして出社日には、多くのチームが一緒にランチに行く様子を目にします。そんなメンバーたちにおすすめランチを聞いて、出社している人を誘って行ってみました。また、みんなのランチの様子も撮ってきてもらったので、紹介します。

みんなのおすすめランチ

喫茶 檸檬の 新大阪店

この日は、法務の網野さんと大濵さんと私でランチに行きました。法務部とPRは仕事で連携したり、相談しあったりすることが多いので、定期的に情報交換のランチに行きます。
お店は「喫茶 檸檬の」。落ち着いた可愛い雰囲気のお店でした。カレー、パスタ、ハンバーグなどランチの種類がたくさんありました。テイクアウトのコーヒーも売っていたので、次は仕事の休憩時間にコーヒーを買いに行きたいです。

媛 3

この日は、法務部の網野さんと一緒にランチをしました。網野さんは、基本的に出社しているメンバーの一人です。「媛」の唐揚げがおすすめだと、色んな人から話を聞いたので、網野さんについてきてもらいました。
「媛」は西中島南方駅付近に3つ系列の店舗を構えるお店です。とにかく大盛りで熱々の唐揚げを頬張れます。小さいサイズの定食にしたけれど、お腹いっぱいになりました。唐揚げは裏切りませんね。絶対的美味しさです。

お菜屋 わだ家 新大阪本店

CS1部のメンバーが集まって、「わだ家」へランチに行きました。大阪オフィスの隣にあるお店です。CS部は週に1回〜の「出社日」を設定しているチームが多いです。「出社日」は、みんなでランチに行くそうです。

<CS1部メンバーの記事>
お客さんの身近な存在になるために。入社4年目のメンバーにインタビュー
顧客と共創しながら採用成功を目指す。VP受賞のメンバーにインタビュー
ツッコミ合える関係と成功体験を積めるチーム作りを。MVP受賞者へインタビュー

名物!炭火焼きしゃぶ定食!

牛傳 ニッセイ新大阪ビル店

法務部が集まってランチに行きました。この日は、北海道に住む法務部のマネージャーが大阪オフィスに出社したため、少し豪華なランチ。

<法務部メンバーの記事>
i-plugの法務って何してる?法務グループのマネージャーへインタビュー

魚人 西中島店

CS2部の関西グループのチームと、リクルーティングソリューショングループのメンバーとランチでした。この日集まったCS2部の関西グループのチームは、みんな家が近いので「出社日」を週に3回に設定しています。出社の日は必ず、チームでランチに行くそうです。

<CS2部メンバーの記事>
「誰かのために」が原動力。23卒入社のメンバーにインタビュー
全員がモチベーション高く働ける環境を作りたい。 組織改善プロジェクトに奔走する営業メンバー
1通のオファーから始まったi-plugとの出会い。自分のやりたいことがあれば輝ける。

以上。みんなのランチの様子と、おすすめランチの紹介でした。ランチの様子を通して、i-plugで働くメンバーやチームの様子が伝われば良いなと思います。

お知らせ

2024.01.12
i-plugの法務って何してる?法務グループのマネージャーへインタビュー

株式会社i-plug

野田さん経営管理部 法務グループ グループマネージャー

大学院卒業後、広告代理店にてデザイナー業務に携わる。同社にて法務や経理なども担当。その後、知人の紹介で転職し法的な観点で社内の規則の整備を担当する。通信販売事業を展開する企業へ転職し、法務部に所属。2022年10月i-plugに入社。4匹の愛猫と北海道暮らし。

 

鹿毛 i-plugに入社したきっかけを教えてください。

野田学生時代から卒業後も司法試験の勉強をしていたこともあり、様々な職種に携わりながらも法律に関わる仕事をしてきました。しかし、前職の通信販売事業の会社で、法務だけでなく新規事業の立案などビジネス部門を任せてもらった経験があります。新規事業のビジネスに初めて触れ、サービスを成長させていくおもしろさを実感。物を売る難しさとお客様目線で考える大切さを学びました。それまではビジネスの観点で物事をみることが不足し、法律におけるリスクを提示してビジネスの成長を止めてしまっていることが多いことに気がつきました。
そんな経験から、当時在籍していたような多くの商品を扱う通信販売事業ではなく、お客様と誠実に向き合いながら自社のビジネスを成長させられるサポートのできる法務になりたいなと思い転職を考えました。

入社の決め手は毎日放送で放送されていた「ザ・リーダー」(※1)です。放送内のインタビューを通じて、サービスにかける思いや本当に良いものを社会に展開したいという、中野さんの思いが伝わってきて、i-plugで働きたいと思いました。

※1 毎日放送「ザ・リーダー」2022年2月13日(日)放送 https://www.mbs.jp/leader/archive/20220213/

鹿毛 法務って何をする部署ですか?

野田 一般的に法務は会社がダメな方向に進むことを止める役割です。法律を噛み砕いて、会社に与えるリスクや影響を経営層や当事者に伝えています。つまり法律の翻訳者。 法律という専門的な観点を通すことで、会社を第三者的な目で確認することができるのです。

鹿毛 i-plugの法務は何をしていますか?

野田 i-plugの法務としては、法律的なリスクを正しく伝えることで適切な経営判断をしてもらうよう務めています。i-plugは成長するためにビジネス的な「攻め」が必要な企業フェーズです。もちろん絶対NGなことは止めますが、i-plugの成長を止めるための部署ではありません。正しくリスクを伝え、i-plugを成長させること。今のi-plugに必要な法務の役割です。

具体的な仕事内容は、契約書や規約のチェック、コンプライアンス教育だけでなく、新規事業を始める前には、その事業における法的なリスクを伝え、円滑に事業がリリースできるようにサポートします。また、サービスだけでなくi-plugで働くうえで法律に関わる規則や働き方に関する整備などを他部署と連携しながら行うことも法務の仕事のひとつです。

鹿毛 リスクを正しく伝えるうえで気をつけていることはありますか?

野田 法律用語は極力使わないようにしています。法律におけるリスクや影響を理解してもらうことが、私たちの最大のミッションだからです。

またリスクや影響度の度合いを正しく伝えることに気をつけています。法務がリスクを伝える=絶対NGだと判断してしまう人が多いです。絶対法律的にNGなことを除いて、法務が考えるリスクは白黒はっきり決められるものだけでなく、グラデーションがあるのです。
たとえば、レストランを開こうとした際に考えられるリスクです。食中毒を起こすリスク、調理場が火事になるリスク、従業員に訴えられるリスクなど。それらのリスクを全て白黒で判断すると、誰もレストランをオープンすることができません。
そのためリスクを正しく伝え、リスクを軽減させるための対応などを提示して最終の判断をしてもらう必要があります。 ビジネスを成長させるにあたり重要な役割なのですが「絶対にこうだ」という正解がないので、日々試行錯誤しています。i-plugはリモートワークが浸透しており、チャットでのテキストベースでの会話が多いですが、重要なことはミーティングを設定し直接話すようにします。

鹿毛 i-plugの法務はどんな人に向いていますか?

野田 「会社を成長させたい考えを持つ人」と「成長を楽しめる人」に向いていると思います。そのうえで、法律の難しさやややこしさに対して理解のある人がi-plugの法務には必要です。

鹿毛 i-plugの法務として目指していることや挑戦したいことはありますか?

野田 i-plugの法務は他部署からみて「何でも相談できるおとなりさん」を目指しています。会社が成長するにあたって、法律的な観点を避けて通ることはできません。だからこそ「法律は難しいから」「法務に何を相談したら良いか分からないから」「法務に相談したらNGと言われそうだから」といった理由で、相談できない状況にしてはいけません。そういった状況にならないために、まずはi-plugの法務の仕事やスタンスを理解してもらう必要があると思っています。

そのほかにも、i-plugの法務として私たちのサービスを起点に、法律を時代に合わせてブラッシュアップしていく働きかけを行い、世の中を良くしていきたいと思っています。人材業界は時代に合わせて、新たなサービスが多く世の中に出ています。時代が変わりゆくなかで、新しいサービスに法律がマッチしていないことがあるのです。真面目に法律を守っている企業やサービスが損をしないように、i-plugの法務として世の中に働きかける必要があると思っています。

ただ「守る」ために存在する法務ではなく会社全体の成長のため、さまざまなチャレンジをしていきたいです。

鹿毛 ありがとうございました。