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2024.11.21
#11 i-plugが学生キャリア教育事業にチャレンジする理由/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第11弾は、i-plugが取り組む学生向けキャリア教育事業(以下、学生領域)についてです。現在i-plugでは、新卒領域と学生領域の2つの領域でサービスを展開しています。OfferBoxのような新卒領域だけでなく、学生領域にチャレンジする理由やサービスへの思いなどを聞きました。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

藤本現在、i-plugが取り組んでいる事業の領域について教えてください。

中野 i-plugは、新卒と学生領域の事業に取り組んでいます。
新卒領域では、新卒採用をする企業と就活中の学生の出会いをサポートする2つのサービスがあります。1つは新卒オファー型就活サービス「OfferBox」です。企業が学生に直接オファーを送るサービスになります。2つ目は「OfferBox PLUS」(※)です。キャリアアドバイザーが学生に合いそうな企業を紹介する人材紹介サービスになります。

学生領域は、キャリア教育の事業として「キャリア大学」と「plugin lab」の2つのサービスを展開しています。学生と社会がつながることや、社会を学ぶことによってキャリアの可能性が拡がるような場所と機会を提供しているのです。
(※)企業と学生のさらなる出会いの機会を増やす。OfferBoxPLUSを立ち上げたマネージャーにインタビュー

藤本 i-plugの学生領域サービス「キャリア大学」と「plugin lab」について詳しく教えてください。

中野「キャリア大学」は大学1、2年生を対象にしたキャリア教育サービスです。「キャリア大学」は、企業が先生、オフィスが教室になります。学生は受講したい企業の授業に参加し、ワークショップや交流会を通じて仕事や生き方を学びます。授業に参加することで自身の興味関心事や社会変化を知るきっかけにつながるのです。「キャリア大学」で授業をする団体は民間企業・官公庁・国際機関・NPO・NGOなど多岐に渡ります。
「plugin lab」は、「未来拡張空間」をコンセプトにした学生向け会員制ラウンジです。「学生×学生」「学生×企業」「学生×社会人」のさまざまなつながりを創出することを目的としたコミュニティスペースです。全国の大学近くに7店舗あり、学生が利用しやすい立地にあります。学生はゼミやサークル、学生団体の集まりなどで利用することが多いです。利用することで学生同士のコミュニティ活性につながります。またplugin labと契約した企業は採用活動やキャリア教育などを目的とし、学生向けのワークショップやイベントを行うこともできます。最近は先輩社会人との交流会などを開催しています。学生はスペースの利用だけでなく、コミュニティやイベントを通して自分のキャリアの可能性を知ることができるのです。

藤本i-plugが学生領域にチャレンジする理由は何ですか?

中野OfferBoxを立ち上げる前は、大学生のキャリア教育サービスとして新しいSNSをリリースしようと思っていました。(※)SNSの立ち上げのために、学生へインタビューをしていると「就職活動への意見」にあふれていたのです。SNSの難しさも感じていた時でもあったので、就職活動の課題解決から始めようとOfferBoxを作りました。
3年生以降になると、「就職活動」を見据えてしまう学生が多いので、その前に社会を知ることが大切です。だから、i-plugは学生領域のサービスを通じて、学生が社会を知りキャリアを学ぶ機会を提供しています。
#9 OfferBoxに込めた思い/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

藤本i-plugの学生領域の展望を教えてください。

中野今後、i-plugの学生領域のような学生向けキャリア教育のニーズが高まると思います。理由は2つです。
1つ目は、大学・大学院での学習とは違った「社会を学ぶこと」の重要性が増すと思うからです。近年ではChatGPTなどの技術の進歩や新型コロナウイルスの流行など、社会にたくさんの変化があります。特に新型コロナウイルスの流行は、誰にも予想できなかったですよね。将来が予測できない時代だからこそ、「今の社会を理解し、変化に対応できること」が強みになります。
2つ目はキャリアに興味を持つ学生が増えているからです。最近では、キャリア教育をする高校も増え、社会やキャリアに関心を持つ学生が増えていると感じています。一方で、キャリアに興味があっても、社会と接する機会が少ないのです。だからこそ、i-plugは学生が企業や社会人と出会う場所や機会をもっと提供していきたいです。そして学生がキャリアの可能性を広げるきっかけになると思っています。

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2024.10.01
#10 モチベーショングラフからみる人生と価値観/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第10弾は、モチベーショングラフを用いて中野さんの人生を振り返ってもらいました。今回のインタビューでは、中野さんの経験を通して価値観や人柄を探ります。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

 

モチベーショングラフでこれまでを振り返る

平均以下だった時期が2回のみ

私のモチベーショングラフはこんな感じです。私は前向きすぎるので、基本的に「人生が良くなかった」というマイナスの時期になることはほぼありません。これまでの人生においても、たった2回だけです。正直にいうと、ずっと「人生が素晴らしかった時」にしたいくらいですね。あえて、波をつけるとしたらこのようになりました。

性格形成に大きく影響した、父と母から教わった言葉

私は父親に「知的好奇心を持て」、母親には「愛嬌が大切だ」と言われて育ちました。そんな言葉を私は「知的好奇心=ワクワクすること」「愛嬌=ニコニコすること」と子供ながらに解釈しました。この解釈が私の性格となり、今に至ります。

父が社長に

実は私はとても貧乏な幼少期を過ごしました。そして小学校1年生の時に、父が起業しました。バブルの時代だったので、小学校1年生の私は「社長」を、テレビで見るような「超金持ち」と勘違い。「中野家って超金持ちだったんだ」とテンションが上がったことを覚えています。

体格が大きい少年時代

小学校2年生くらいから、どんどん太っていきました。

学生時代はテニス・数学・麻雀に没頭

高校ではテニス部に所属していました。すごく楽しかったことを覚えています。勉強は嫌いでしたが、数学だけは好きでした。数学の授業を受け、テニスをするために高校へ通っていましたね。大学になってからは、麻雀にもハマり、テニス・麻雀に夢中になる毎日でした。

人生二度の良くなかった時期:努力したのにテニス部の引退試合に出られない経験とニート時代

高校時代はテニス部、大学時代はテニスサークルに没頭していて、大会に出るために練習を積み重ねました。しかし、どちらも目標にしていた大会に出られていません。高校時代は、引退試合直前にペアがいなくなってしまいました。その悔しさを糧に「大学の団体戦は、絶対にメンバーに選ばれたい」と思い、努力しました。しかし、練習中に前十字靭帯を損傷。筋力を元に戻すために、最低でも約1年半かかると言われました。誰のせいでもないなか、二度も目標としていた大会に出られないことに落ち込みました。
次に辛かった時期は、大学を卒業してから約2ヶ月後に、ブラック企業へ入社したものの、すぐに退職しニートとして過ごした頃です。この時期には二度と戻りたくありませんね。

人生のターニングポイント:ダイエットに成功

どうしようもないことは乗り越えるしかないです。しかし変えられることは変えなければ、良い人生にはならないと思いました。その頃に「絶対に痩せる」と決めたのです。写真を見てください。本当に太っていたのです。

ダイエットに成功してからは、同じことを話していても、周りの反応が変わりましたね。自分の目から見える景色は変わらないのに周囲の反応が変化したことに驚きました。「周りを変えたければ、自分が変わればいい」ということを学びました。これは本当に大きな気付きでした!
その後は、再就職して営業として活躍(※1)しました。そして、グロービス経営大学院に通い、i-plugの創業メンバー(※2)と出会いました。痩せたことは、私の人生にとって大きなターニングポイントになったのだと思います。

※1 会社員時代のエピソード記事
※2 創業メンバー対談記事

i-plug創業後:会社と自身の成長がみえた喜び

i-plug創業後、事業が成功しそうなのに、どんどん資金がなくなり、残金9万円になったこともありました。そんな時期を振り返っても「良くなかった」と思うことはありません。絶好調ではないですけどね(笑)。徐々にOfferBoxのユーザーが増えていき、事業の成功に確信を持てました。その頃、「秀吉会」に加入し、たくさんの経営者と出会いました。「経営者としてどう考えるか」という意識を持てるようになり、私自身が成長した頃だと感じています。そして、2021年3月に東京証券取引所 グロース市場にて上場しました。
上場してからは、OfferBox以外のサービスを増やしたり、M&Aに挑戦したり、会社と自身のさらなる成長に向けて進み続けています。

なぜモチベーショングラフを活用するのか

人と人の壁は「勘違いの壁」から生まれる

以上、私のモチベーショングラフでした。
モチベーショングラフは、過去の経験を知るだけではありません。経験に対する考え方やなぜそう考えたのかという人柄や価値観を知ることができるのでおすすめです。
「人との壁」「あの人とは壁がある」などという表現を良く聞きます。「壁」は実際あるものではなく、勝手な認識でできることが多いのです。リモートワークの環境下だとそういった状況に陥りやすいです。「あの人こういう人っぽいな」「誘っても来なさそうだな」など、認識の壁が増えるほど分厚くなっていきます。こういった「壁」は人の頭の中で勝手に生まれるものなので、相手を知ることは、今の働き方においてとても重要になります。「勝手な壁」を生み出さないように、ぜひモチベーショングラフを活用してみてください。

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2024.08.09
#9 OfferBoxに込めた思い/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第9弾は、OfferBoxが誕生するまでの話や、OfferBoxに込めた思いなどを聞きました。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

「我が子のために」という創業メンバー共通の想いから生まれたサービス

i-plugはグロービス経営大学院時代の同期2人(※)と立ち上げました。各々が違う経歴と経験を持つ3人が集って挑んだ起業でしたが、共通した想いが1つありました。3人全員の「我が子のために」という想いです。学生の課題、ビジネスの課題など、さまざまな場面での課題を洗い出しましたが、どれもしっくりきませんでした。

そんななか、たどり着いたのは「自分たちの子供が大学生になった時に、学ぶことが楽しいと思える環境があってほしい」という考えでした。私自身、学生時代の学びに対して意欲はなく楽しいと感じず。一方で、社会人を経て起業のために学ぶことがすごく楽しかったのです。だからこそ、学生時代に学ぶことが楽しい環境を提供したいと思いました。

はじめに構想したビジネスは大学生向けのSNSでした。コンセプトは「大学生活をより良いものに」。構想が決まったら、ユーザーへのインタビューを開始し、多くの大学生と話しました。インタビューのなかで最も多かったのは「就職活動が大変」という話だったのです。同時に、学生向けのSNSを運営する難しさを感じていた時期でもありました。だから、ビジネスの構想を練り直しました。大学生活を良くする以前に、目の前にある大きな課題の「就職活動」をどうにかすべきだと考え、新卒の人材紹介事業を開始することにしたのです。しかし、そんなうまくはいかないものですね。収益の見込みも、成長する見込みも立たず、わずか20日で人材紹介事業から撤退しました。

そこから、再度事業の練り直しです。起業する際にプラットフォームビジネスを勉強していたこと、学生向けSNSを構想するにあたってコミュニティのあり方を勉強していたこと、前職の経験から人材業界に詳しかったこと。この3つの経験が活かされて、OfferBoxのビジネス構想に辿り着きました。

※創業メンバーのインタビュー記事
ここからが正念場であり勝負時。i-plugの創業者3名に創業時や展望についてインタビューしました

最適なマッチングを生み出したい

OfferBoxの特徴の一つに「オファー数の制限」があります。これは、学生向けSNSのビジネスモデルを考えていた際に、コミュニティのあり方やコミュニケーションについて学んでいたことから生まれた特徴です。また情報の流通量が多いなかで、適切なマッチングを生み出すためには、意味のあるデータベースを作る必要があります。たとえば、オファー数の制限がない場合、企業は登録学生全員にオファーを送ることができます。しかし、企業が会いたい学生のなかから、マッチングしやすい学生の属性を正しく取ることができない状態になります。このように、蓄積されたデータが意味のないものになることを避けたかったのです。

「学生のことをできる限り多く知りたい」という思いで生まれた自由に書けるプロフィール

OfferBoxのビジネスモデルを決めた後、学生と企業にヒアリングをしました。学生からは、「企業からオファーもらえるのは嬉しい」「自分の知らない企業を知るので視野が広がる」といった声がありました。企業からも同様に良い意見がありました。
そのなかで、予想外だったのはプロフィールに関してです。大学時代以外の高校生活、幼少期などの話も知りたいし、聞いてほしいという声でした。価値観を形成する時期は、大学時代にとどまりません。だからこそ、企業も学生もお互いが「欲しい」と思っていたのです。なので、OfferBoxのプロフィールは資格や専攻などの「基本情報」や「自己PR」などの一般的なものだけではありません。「過去のエピソード(400字)」を3エピソード書く項目や、「私の将来像」など多くのことを書く項目があります。また「自分を象徴する画像」を追加でき、文字以外で自分を表現する方法も用意しています。表現できる項目を多くしたのは、学生と企業からの声があったからこそです。

学生と企業の両方が真剣に価値観を知ろうとする世界に

企業から学生を探す「オファー型」、学生から企業を探す「エントリー型」どちらも最大限に活かすことが、お互いの視野を広げる方法だと思います。「就職しないといけないからエントリーしよう」「人を増やさないといけないからオファーを送ろう」ではなく、ともに働く仲間を探すための就活であってほしいです。学生と企業が互いに真剣に価値観を知ろうとする世界にしなければなりません。OfferBoxが率先して、そんな世界を作っていけたらと思っています。

実際、OfferBoxのリリース後、多くの企業が想いに共感してサービスを導入してくれました。まだ無名のi-plugという企業が作った、誰も使ったことがない「OfferBox」。そんなサービスの企業登録数は、累計で18,000社を超えています(2024年6月末時点)。これからも同じ想いをもった企業たちと、就職活動市場をより良いものにしていきたいです。

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2024.07.08
#8 i-plugグループの新しいMissionとVisionについて/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

2024年7月、i-plugグループのMission(ミッション)とVision(ビジョン)を策定しました。当記事では、i-plug 代表取締役 CEOの中野さんにグループとしてMissionとVisionをもつ背景や、思いをインタビューしました。

鹿毛新しく策定したMissionとVisionを教えてください。

中野新しく策定したMissionとVisionはこちらです。今回策定したMissionとVisionは、i-plugだけでなく、グループ会社のイー・ファルコンとマキシマイズと共通してもつものです。

【Mission】 つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる

私たちは、人の可能性を信じています。
一人ひとりが持つ多様な能力や個性が存分に発揮されたとき、人はもっとイキイキと働ける。もっとじぶんらしく輝ける。だからこそ私たちi-plugは、人・組織・社会のつながりのあり方をより良くすることで、より多くの人の可能性を最大限に引き出していきます。
より良いつながりで、誰もがワクワクしながら自己実現していける「可能性あふれる社会」をつくる。一人でも多くの個の力を呼び起こすことで、日本が直面するさまざま問題が解決され続ける明るい未来を切り拓いていく。 このミッションの実現は、簡単なことではありません。だからこそ私たちは、挑戦します。
ともに働く仲間と、想いを共にするすべてのパートナーの皆さまとともに、人の可能性があふれる社会をつくっていきます。

【Vision 2030】 未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる

私たちは、一人ひとりが自分らしいキャリアを育てられるプラットフォームを実現することで、新卒採用・中途採用領域といった枠組みを越えて、未来を担う若い世代からもっとも選ばれる存在になります。

鹿毛グループMissionとVision策定の背景を教えてください。

中野2012年にi-plugが誕生し、2018年には適性検査「eF-1G」を提供する株式会社イー・ファルコンがi-plugグループにジョインしました。その後、2022年に業界特化型イベントプラットフォーム「Tsunagaru就活」を展開する株式会社マキシマイズがグループに。また、学生向け会員制ラウンジ「plugin lab」と「キャリア大学」の事業を譲り受け、運営サービスも拡大してきました。

グループ各社がミッションとビジョンをそれぞれ設定していますが、改めてi-plugグループとして共通して目指す世界観を考えるべきだと思い、グループのMissionとVisionの策定に踏み切りました。

鹿毛グループ会社のイー・ファルコンとマキシマイズは、各々のミッションやビジョンを持っています。グループとして、各企業の考え方はどういったものになるのですか?

中野今回策定したのは「i-plugグループ全体」のMissionとVisionです。

グループ各社のミッションやビジョンは各々の文化と言えます。グループ全体で文化まで同じにする必要はありません。ただ、目指す方向は同じでありたい。そう考え、グループのMissionとVisionを作りました。

i-plugだけでなく、イー・ファルコンとマキシマイズの3社が手を取り合った時に達成できる世界観を言語化したものです。

鹿毛この言葉が完成するまでの流れを教えてください。

中野役員たちが集まり、「何を実現したいのか」を考え、i-plugグループの現状から何ができるのかをフラットに議論することから始まりました。改めて議論すると、各々の表現は違えど目指す先は同じだったのです。そんな目指したい未来を言語化したものがMission。

次に、目指す先・実現したい世界観に向けて、2030年までにやるべきことと、やりたいことを考えました。言葉に落とし込んだものが「Vision2030」です。

鹿毛これまで、i-plugとして掲げていたMissionとVisionの方向性と、新しいMissionとVisionに大きな変化はない印象です。表現が変わったように感じますが、どのように言葉を選んだのでしょうか?

中野個々の解釈にブレがないような言葉選びをしました。

以前のi-plugのMission「つながりで世界をワクワクさせる」を例にあげます。「世界」と聞くとglobal、society、universeなどと規模感や言葉の意味で解釈の違いがあるのです。「ワクワク」においても、人によって感じ方が違います。
そういった解釈の違いが生まれないような言葉選びをすることで、向かう方向にズレが生じないようにしました。

鹿毛さいごに、グループのMissionとVisionが策定され、実現できることを教えてください。

中野2018年にイー・ファルコン、2022年にマキシマイズがi-plugグループに。これまでも同じ方向を向いて多くの連携をしてきました。一方で、グループとして何を目指すべきなのか言語化がされておらず、一つひとつの連携ベースで認識を揃えてきたのも事実です。

今回、グループとしてのMissionとVisionが言語化し共通の思いを持つことで、スピード感のある連携が可能となり、グループ全体の成長を加速させると思っています。

鹿毛ありがとうございました。

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2024.05.14
#7 全社キックオフを開催する理由は?/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

i-plugの代表取締役 CEO 中野さんに会社や価値観など、あれこれ質問をぶつけるシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第7弾は、i-plugで年2回開催する全社キックオフについて聞いてみました。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

「何に取り組んでいくのか」を全員で目線合わせする時間

i-plugでは、前年度を振り返りと今年度の事業戦略を全社員に共有しながら、会社としての方向性を再確認する場として、全社キックオフを半期に1度、年に2回開催しています。

i-plugを設立した当初は、創業メンバーの3名しか在籍しておらず「何を実現したいか」の目的が合致したうえで創業しているので、定期的な目線合わせの場は設けていませんでした。しかし、社員数が増えていくにつれ、下記2点を定期的に確認・共有していく必要があると思いました。

・さまざまな経験や知識をもつ個々の集合体が何のためにi-plugに集まっているのか
・実現したい目的に向けてどのような時間軸で取り組んでいくのか

「会社」は「実現したい目的」に共感する人の集合体だと考えています。定期的に「実現したいこと」の目線合わせを行い、取り組む内容を再確認することで「会社」が成長すると思うのです。今後取り組む「戦略」や「方向性」をリアルタイムで社員に伝えるために、i-plugでは全社キックオフを実施しています。

グループ各社の価値観は違えど、方向性は共通でありたい

2024年度の全社キックオフは、初めてi-plugグループ(e-falcon・pacebox・マキシマイズ)合同で開催しました。

i-plugグループ各社が「何のために事業を行うのか」という思いは全社共通しています。ただ、発信する人や言葉のニュアンスがそれぞれ異なるので、各社の思いが違うように見聞きできるのも事実です。私は「違い」があるからこそ、各社の「価値観」が存在し、各社の「文化」が存在すると考えています。この「違い」から多様な価値が生まれる可能性もあるので、グループ全社がすべてを合わせる必要はないと思うのです。一方でi-plugグループである以上、「目指していく方向性」は共通であるべきと考えています。i-plugグループの方向性が揃えば、社員が集まったときに発する価値が増えていくはずです。同じ方向性をむく一歩として、期初である4月にi-plugグループ会社合同の全社キックオフが開催できたことは、とても良い機会だったと思っています。

大きく形式を変えた2024年度上期キックオフ

2024年度の全社キックオフは、対面形式で集まるからこそ感じ取れるようなコンテンツを多く実施したいと思っていました。そのため、2024年度上期キックオフでは構成を大きく変更しました。昨年度までのキックオフのメインコンテンツであった「前年度の振り返り」と「今年度の戦略発表」はリモート形式で実施。対面形式で集まるキックオフでは、座って話を聞く時間を短くし、対面の場で実施するべきコンテンツに変更しました。たとえば、今までリモート形式で実施していた入社式をキックオフのコンテンツとして組み込んだり、コミュニケーションパートの時間を増やしたりしました。

また、初めてグループ社員全員が対面形式で集合。リモート形式よりも対面形式のほうが、自分の思っていることを相手に伝えやすいですし、相手の考えていることも理解しやすいはずです。i-plugグループ内での新しいつながりを作ったり、今までのつながりを濃くしたり、コミュニケーションを深める時間になってほしいという思いがありました。

「誰にとって」対面形式が良いのか、リモート形式が良いのか

約300名が同じ空間で同じ時間を過ごす機会はとても貴重です。一生に一度しかないこのメンバーでの時間を「どう過ごすか」「どう価値を高めるか」。今後この点を各社員が意識できるようなキックオフにしていきたいです。目的を理解した上で時間を過ごすと、時間の質が変わります。より多くの社員が意識し実践できると、キックオフが発揮する価値も変わるはずです。まさにi-plugの5Values(※)の「共創しながら価値を出す」を全員で意識していきたいです。

また、対面形式とリモート形式、それぞれの良さがあります。それぞれの「良さ」は「誰にとって良いのか」を常に考える必要があると思います。会社で働く以上、自分だけでなく、ともに価値を作っていく仲間にとって、良い環境であるかを考えることが重要です。これこそ、i-plugの5Values(※)である「全てのステークホルダーに対してフェアである」だと思います。社員の意識は揃ってきていますが、改めて再認識し、対面形式とリモート形式を併用した全社キックオフを今後も実施していきたいです。

(※)i-plugの5Values(変化を楽しむ/全てのステークホルダーに対してフェアである/共創しながら価値を出す/創造的な意思を尊重する/主体的に取り組み、成果創出にこだわる)https://i-plug.co.jp/company/mission/

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2024.05.08
#6 なぜ起業家の支援活動をするの?/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第6弾は、中野さんが所属するスタートアップ起業家のコミュニティについて聞きました。

i-plugのミッションは「つながりで世界をワクワクさせる」です。ミッションの重要なキーワードとなる「つながり」。中野さんがいかに「つながり」を大切にし体現しているか、わかるインタビューでした。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

所属している3つの起業家コミュニティについて

私は今3つの起業家のコミュニティに所属しています。秀吉会にしなかバレーEO Tokyo Platinumです。

起業後、まず入ったのは「秀吉会」。秀吉会以外にも起業家が集うコミュニティは世の中に溢れています。当初、私がそういった場に足を運んだのは、営業が目的でした。そのなかで、株式会社グッドニュース 代表取締役 杉岡さんに誘われて参加したのが「秀吉会」です。起業家同士のリレーションをつくることが主な目的となるコミュニティとは違い、秀吉会はメンバーの企業を本気で成長させようと切磋琢磨しているコミュニティでした。たとえば、年末には各企業が「志」「実績(売上・粗利・経常)」「蓋然性(事業計画の実現性)」を発表します。そしてそれぞれを志10点、実績20点、蓋然性10点満点で評価し合い、投票のうえ順位を決めるのです。順位を決めるだけでなく、各々からアドバイスや意見が飛び交います。
そのように本気で起業家たちが自身の成長に向き合っていることに興味をもち、入会を決意しました。

その後、関西のベンチャー企業の起業家たちと「にしなかバレー」というコミュニティをつくりました。「西中島南方エリアにはスタートアップ、ベンチャー企業が多い」と新聞記者さんに話したことがきっかけです。すごく興味を持っていただき、メディアに取り上げてもらいました。もっと関西のベンチャー企業を盛り上げたいと考えました。そこで立ち上げたのが「にしなかバレー」。当時は、起業家同士が自分たちを盛り上げることを目的とした地域に根差すコミュニティが珍しかったので、メディアや行政などから注目されました。
主に若手の起業家を支援するコワーキングスペース「西中藩」を運営しています。過去に利用してくれていた学生起業家の2名が、最近「FORBES JAPAN 30 UNDER 30」に選ばれていました。

次に入ったのは「EO Tokyo Platinum」です。EO Tokyo Platinumは起業家の支援が目的ではなく、自分自身の成長を目的としています。「秀吉会」や「にしなかバレー」は、自分と同じような状況の起業家が多く、切磋琢磨するには最適な団体でとても多くの刺激をもらい続けてます。ただもっともっと自身の成長のためには、自分より多くの経験をする経営者や、より大きい会社を経営する人と会うべきだと考え、入会しました。

pay it forwardの精神で成り立つ関西起業家の文化

「秀吉会」や「にしなかバレー」のように、起業家を支援する取り組みを始めた背景は、i-plug創業時の経験にあります。i-plugの創業時から今までを振り返ると、多くの先輩たちにサポートしてもらってきたのです。

i-plugの創業メンバー3人(※)が出会ったグロービス経営大学院の卒業式でシナジーマーケティング株式会社 取締役会長 谷井等さん(※2024年4月時点の役職)が卒業生に対してのお祝いのスピーチをされていました。名刺交換をして後日、当時構想していたビジネスモデルを谷井さんに聞いてもらったのです。その時は、OfferBoxではない別のサービスを考えていて、すごく親身になって話を聞いてくれました。しかしその後、当時の事業は頓挫。
そして、OfferBoxのビジネスモデルを思いついた際に、再度谷井さんに話に行きました。当時、多くの人にOfferBoxについてプレゼンをしましたが「絶対うまくいかない」と言われていました。しかし、谷井さんだけは「かなり難しいけれど、うまくいく可能性は十分にある」と背中を押してくれたのです。そして、その場でシナジーマーケティング株式会社の人事責任者を紹介してくれました。当時の出来事は、起業して間もない私の情熱にアクセルを踏む糧となったのです。

そのほかにも、グロービス経営大学院で知り合った先輩たちが創業時に色んなサポートをしてくれました。i-plugの最初の売り上げもそうです。i-plugの最初の売り上げはOfferBoxの売り上げではなく、先輩が委託してくれた人材系のコンサルティングの仕事でした。学生向けのイベントを開催できるように、オフィスを貸してくれた先輩もいました。多くのサポートをしてくれたおかげで、OfferBoxのリリースを諦めることなく進めることができました。

これまでお世話になった先輩たちの想いに応えるためには、i-plugをより成長させること。そして、恩を次の世代に受け継ぐことだと思っています。「先輩にもらったものを後輩に返す」「pay it foward」の文化は、関西の起業家の文化に根付いています。私もその文化と精神に助けられてきました。だからこそ起業家の支援を続けています。そういった「give」でつながる文化が広がっているからこそ、関西の企業の発展が今あるのです。

この考えは関西の起業家だけの文化ではなく、社内でも言えることです。何かを「得よう」とばかり思わず、成長するためにお互いが「give」する文化。仕事をするうえで、とても大切な考えだと思っています。

※創業メンバーのインタビュー記事
ここからが正念場であり勝負時。i-plugの創業者3名に創業時や展望についてインタビューしました

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2024.04.15
#1 株式会社イー・ファルコンについて/シリーズ:i-plugグループを知る

インタビュイーはi-plug創業者(※)の一人である田中さん。現在はi-plugの取締役でありながら、グループ会社の株式会社イー・ファルコンにて代表取締役を務めています。そんな田中さんに、株式会社イー・ファルコンが目指す先や代表取締役としての想いを伺いました。
i-plug創設者インタビュー

株式会社イー・ファルコン

田中 伸明代表取締役

アフラックを経てグロービスに転職し、人材開発及び組織開発を支援。同時にグロービス経営大学院に通学し、そこで出会った仲間と株式会社i-plugを2012年に創業した。i-plugでは創業初期の法人営業や学生集客、マーケティング機能、人事企画などの立ち上げを経験し、2019年よりCFOとして上場準備、審査対応を担当。2021年3月に東証グロースに上場を果たした。上場後は、IRを担い、2022年9月より適性検査eF-1Gを提供する株式会社イー・ファルコン(i-plugの100%子会社)の代表取締役に就任。人的資本経営推進協会の理事を務める。

あだ名はのぶさん。

一人ひとりのキャリアを輝かせたい

株式会社イー・ファルコンは2000年に創業した会社です。現在は東京の八重洲に本社を構えていますが、全国の企業をお客様とし事業活動を行っています。

イー・ファルコンの創業初期は、人材サービス会社などを中心にOEMでアセスメントを開発し提供していました。いくつものプロジェクトを通じて培ったナレッジをもとに自社サービスの開発に取り組み、2005年に「eF-1(エフワン)」が誕生。「一人ひとりのキャリアを輝かせたい」という想いを込め、そして「人事データ分析が当たり前になる時代を見据えて”データ分析に適した採用だけでなく組織開発でも活用できる」というコンセプトをもって開発しました。
時代が進み、テクノロジーの進化や働き方や価値観の多様化といった変化を受けて、適性検査「eF-1G(エフワンジー)」が2014年にリリースされました。その後、バージョンアップを重ねながらサービスを磨き、導入実績は1000社以上、総受検者数は400万人以上に。「eF-1G」は測定領域がとても広く、カスタマイズ対応が可能なことが特徴であり、採用だけではなく人材開発や組織開発で幅広く活用可能です。そのことを広く知っていただきたいという思いからキーメッセージは「採用だけじゃない。ひとりひとりと向き合える適性検査。」としています。

イー・ファルコンとi-plugとの出会いは2014年に遡ります。当時から新卒市場の課題解決には科学的アプローチが欠かせないと考え、連携可能な適性検査サービスを探していたのです。そんななか、i-plug代表の中野さんと当時のイー・ファルコンの代表だった志村さんとが共通の知人を介してつながりました。互いにサービスに込めた想いへ共感し、新卒採用市場への課題感が重なり、その後の試験的な取り組みを経て2017年に業務提携に至りました。そして、OfferBoxへの「eF-1G」の標準搭載が開始されました。さらに、さらなる連携を強めるべく2018年に資本提携を行いi-plugグループに入ったという経緯です。

サービスイメージ

イー・ファルコンが信じて目指す未来

イー・ファルコンは「科学と感性で、人の可能性を引き出し組織と社会の発展を実現する」をパーパスとして掲げています。労働人口の減少や人材の流動化、働き方や価値観の多様化、人的資本経営などが言われる昨今。企業はこれまで以上に「人」を深く理解し、「人」と向き合う必要性が高まる時代になっていると捉えています。これを実現する上で大きな武器になるのが、適性検査を通じて取得できるパーソナリティデータだと考えています。
一方で、日本国内における「適性検査」の活用は、新卒採用におけるスクリーニングが主となっている実態があり、十分にパーソナリティデータの価値が発揮されていないと捉えているのです。”一人ひとりのキャリアを輝かせたい”という想いを大事にしている私たちだからこそ、この実態を変えていく使命があるのではないかと考え、先のようなパーパスを掲げるに至りました。
また、人や組織の可能性を引き出すことに取り組む会社だからこそ、私たち自身が誰よりも人や組織の可能性を信じなければ始まらないと考え、「人と組織の真の可能性を信じる」をコアバリューとしています。
しかし、適性検査市場においては影響力はまだまだ小さいですし、できることも限られています。自分たちだけでやるのではなく、想いの共感を広げ、「適性検査」のあり方を共に変えていくパートナーたちを見つけていきたいです。

イー・ファルコンの代表としての想い

私は2022年9月28日に株式会社イー・ファルコン代表取締役に就任しました。i-plugのCFOとしてIPO準備を担当していた時、i-plugだけでなくグループ会社のイー・ファルコンも整えていく必要があり、イー・ファルコンとの関わりが増えました。そういう経緯もあって、当時のイー・ファルコンの代表から退任の申し出があった際「次の代表は田中さんにお願いしたい」との言葉をもらい、それを引き受けたという形となります。

私にとって、i-plugを創業して10年が経ち、IPOを経験し、一つの節目を迎えていた頃でした。私自身は「未来を担う若い人たちの可能性に蓋をするような社会を無くしたい」という想いをもって仲間とともにi-plugを起業したのですが、創業からの10年を振り返ったときに、その想いは今も変わらず、より強くなっていることに気づけたのです。i-plugにとどまるのではなく、グループ全体で成長し、それぞれの掲げているミッションの実現を加速させることが次なる自分のミッションであると思い、代表取締役の就任を引き受けました。
加えてですが、私が次のステップへと進むということは、私自身を拡げることにつながるだけでなく、i-plugのメンバーにとっても新しいキャリアを拡げられるチャンスになるのではとも思ったのです。私が担っていたi-plugでのポストは、次の世代に引き継ぐこと。それが、一人ひとりのキャリアの可能性を拡げる一歩になり、会社としてのサステナビリティを高めることにつながると考えました。

i-plugの創業メンバーとしてOfferBoxをリリースさせ、約10年かけて新卒市場に「ダイレクトリクルーティングサービス」という新たな就活の選択肢を築くことができたと思っています。次の10年は、採用だけでなく、個人や組織の可能性を引き出して行くような適性検査のあり方を、イー・ファルコンのみんなでチャレンジし築いていきたいです。私たちイー・ファルコンのメンバーが持つ一人ひとりの想いや行動が、可能性を拡げることに必ずつながっていくと信じています。

お知らせ

2024.03.14
#5 会社員時代に何を学んだ?どんなキャリア?/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

i-plugの代表取締役 CEO 中野さんに会社や価値観など、あれこれ質問をぶつけるシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第5弾は「これまでのキャリアと学んだこと」がテーマです。

i-plugには、メンバーが大切にしている価値観を言語化した5Values(※)があります。5Valuesは、中野さんを含むi-plugの創業メンバーが経験し学んだ価値観が言語化され、多くのメンバーを迎え入れるなかで自然と変化してきて現在の5Valuesになりました。中野さんのどのようなキャリアや学びを通じて5Valuesの土台ができたのか。始まりがわかるインタビューでした。

※i-plugの5Values(変化を楽しむ/全てのステークホルダーに対してフェアである/共創しながら価値を出す/創造的な意思を尊重する/主体的に取り組み、成果創出にこだわる)
https://i-plug.co.jp/company/mission/

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。
趣味は釣りとテニス。

 

今に活きる多くのことを学んだ会社員時代

i-plugを起業する前は、営業の仕事をしていました。ブラック企業、中小企業、大手企業と様々な環境で営業を経験。当時は「こんな仕事辞めてやる!」と思ったこともありますが、結局辞めずに続けていたのは、仕事が好きだったからだと思います。成果をあげることの楽しさ、お客様のために行動する大切さ、組織全員で成長する面白さを学びました。この学びは、i-plugを経営するなかでも大切にしています。

1社目:ねばって成果を出すことの楽しさを知った若手営業時代

大学卒業後、すぐに就職しませんでした。目的や志があって就職しなかったのではないです。不真面目な学生だったので、大学を卒業できるか分からなかったので就職活動をしなかっただけ。なんとか大学を卒業したものの、当時はお金もなかったので実家に戻りました。

就職したのは大学を卒業してから約2ヶ月後の6月。新聞の折り込み求人の営業職として入社しました。今思い返すと、まさに「ブラック企業」でした。昼休憩は15分だったり、外出の際は営業車にGPSが搭載されていたり、トイレ休憩さえも1分単位で報告しないといけない日報があったり。

働く環境はさておき、真面目に働いていたので、営業としては良い経験をたくさんしました。私が営業を楽しいと思ったきっかけは、とある美容室のお客様との出会いです。最初に訪問営業してから、長い間心を開いてもらえず…。約2ヶ月間粘った末、契約に結びつきました。新聞の折り込み求人の営業成績は、求人を掲載するスペースの大きさと期間の長さが重要になります。そのお客様が「中野さんの粘り強さに負けた」と、大きなスペースを長い期間使いたいと言ってくれたのです。おかげで、営業として成績が上がり、成果にこだわりお客様に向き合う面白さを学んだ1社目でした。

2社目:努力が「お客様のために」なることを学んだ

1社目を退職し、求人広告会社に転職しました。当時の上司と出会えたことが、私の営業人生の大きな転機だったと思います。その上司と出会うまでは、目的もなく、とにかく誰かに会って、電話をかけて、飛び込むことが正しい営業だと思っていました。売上目標に対してのアポ数や架電数など、目標を細分化してKPIを考えることを教えてくれたのです。

営業の考え方を学んだ一方で、私の営業成績は会社内で断トツの最下位。人一倍、先輩の営業方法や業界の勉強など、努力したつもりでした。「あー、今日も売れないな」と感じる毎日。そんな日々を繰り返していたある日、自分のなかで吹っ切れたタイミングがありました。「自分で考えるだけでなく、どうしてダメだったのか聞こう」と思い立ちます。多くのことをお客様から教えてもらったなかで「見た目を変えてみるのは?」と言われたことが、特に印象に残っています。当時の私は童顔なだけでなく、幼く見える髪型と振る舞いをしていたのです。お客様から「うちのことを簡単に契約できる会社だと判断されて、何もできない若手社員を営業担当にしたと思って、少し腹が立った。」と言われました。
この出来事を機に、仕事の時間はメガネをかけることに。すると、成績が急激に上がったのです。あくまでもメガネはきっかけに過ぎず、営業としての自信がようやく表れたのだと思います。今も変わらず、仕事の時はメガネをかけるようにしています。

またインターネットの普及により、ITの業界が注目され始めました。当時は、誰もITの知識がなくて対応に困っているなか、私はこれまで愚直に一人で勉強し続けていた業界の知識がありました。以前は「成績最下位で何も知らない中野」でしたが「知っている中野」へと社内の見る目も変わってきたのです。
これまでの努力が実ったと感じた時期でした。努力が実った嬉しさだけでなく、自分の学びや努力がお客様のタメになることを知りました。全ての努力は「お客様のために」という思いは、今でも変わることはありません。

上場企業:組織の一員であることの自覚

その後、転職はせず、在籍していた会社が統合や買収を繰り返し、最終的に株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)の社員になりました。小さな会社で働いていたはずが、いきなり大手の上場企業の社員に。その当時、初めて会社のミッション、ビジョン、バリューなどの存在を知りました。これまでは、小さな営業所で売上を上げることだけを目標として働いていましたが、「組織の一員」として会社全体で取り組むことを学ぶきっかけになったのです。

個人が売上のためだけに身と時間を削って頑張るのではなく、役員もメンバーも全員が同じ方向を向いて成長する大切さを知りました。この時の学びがなければ、起業しても「売上」だけを考えて「組織」としてどうメンバーを尊重し、共創しながら成長するかを考えられなかったと思います。

お知らせ

2023.12.20
#4 2023年はどんな年だった?/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第4弾は、2023年を振り返ってもらいました。

体感・経験したことのない世界に触れた年

鹿毛2023年はどのような年でしたか?

中野2023年は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類へと移行され、以前までの生活に戻った1年でした。さまざまな制限がなくなり、人に会うこと、出かけることなどできなかったことができるようになりました。実際、OfferBoxを利用している学生の動きはコロナ禍で大きく変わったのですが、今年になりコロナ禍以前の動きに戻りつつありました。

2023年のi-plugグループは、会社のフェーズが変わった1年だったと感じています。コロナ禍前の2020年は、グループ全体でOfferBoxとeF-1Gの2つの事業のみ。今では事業が9つに増加しました。事業が増えたことで、ステークホルダーが増え、これまでとは会社のフェーズが違うことが実感できた年です。

また今では、約300名以上の従業員がi-plugグループに所属しています。i-plug起業当時は、自分自身ががむしゃらに動いていましたが、今は仲間と一緒に動きながら会社の成長につなげなければなりません。当時とは感じるものや得られるものが違うと感じました。

私個人として2023年は、意図的に会う人を変えた年でした。これまでは関西の起業家に会うことが多かったですが、東京の起業家へ会いに行ったり、違った業種・規模の企業の方と会ったり。コロナ禍で直接会う機会が少なかったのですが、制限がなくなった今、行動を変えてみました。自分が体感、経験していない世界の人と会うことで、新たな価値観や学びが得られると思ったからです。また、「経営のこと」や「業界を変えるために必要なこと」などの考えを整理し成長するために、自身にメンターをつけ、学びを大切にした年でした。

これまでの挑戦を成長させ、新たな挑戦に踏み出す準備をする2024年

鹿毛2024年はどのような年にしたいですか?

中野コロナ禍が過ぎ去った今も、i-plugではリモートワークが浸透しています。今後もリモートワークをなくす予定はありません。組織形成において、リモートワークは弱点もあると思っています。1人で作業に集中するならリモートの方が効率が良い部分があり、リモート商談も自宅の方が捗るなと感じます。一方でちょっとしたことを聞きたい時や、相手の人となりを知って関係性を早く構築したい時はリアルの方が良い場合があるのです。
リモートワークの良さとリアルの良さ、各自が意志をもって活用していくとさらに良い働き方ができると考えてます。まだまだ働き方は発展途上。i-plug全員で今後も追求し良い組織にしていきたいです。

また、i-plugグループはこの2年間でM&Aや新規事業を展開するなど、多くの挑戦をしてきました。これまで築き上げてきたものをさらに成長させる2024年にしたいです。そして、新たな挑戦に踏み出す準備をする年にしたいと思っています。

お知らせ

2023.06.09
#3 起業時は不安だった?CEOがやるべき仕事って?/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください。

i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や働き方など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第3弾は、起業やCEOの役割について聞いてみました。

成功することしか考えていなかった起業。しかしそんなに甘いものではなかった。

鹿毛 起業する時、不安はなかったですか?

中野私が起業してもう10年以上が経ちました。正直、10年前の起業する日は不安は全くありませんでした。成功することしか考えていなかったからです。山田さんと田中さん(※1)という起業パートナーがいて、家族という人生のパートナーがいる。33歳で営業しか経験していないのに、力強いパートナーたちがいるだけで「ほぼ成功した」と考えておりました。今思うと若くて馬鹿な考えですよね…(笑)2012年2月28日に社名と経営理念をつくりました。株式会社i-plug、「人と人、人と社会をつなぎ価値を創造する会社でありたい。」という信念がうまれて大満足したのを覚えています。

当時のメモ

ただ現実は甘くありません。設立してまず始めたのは新卒の人材紹介事業でした。20日間営業をやってみましたが、手応えが全く得られず、このまま進めるとほぼ倒産間違いなし。それから数日は頭の中で危険信号が鳴り続けていて、本当に焦っていました。

そんな最中、転機が訪れました。2012年6月22日、何気なく参加していたイベントでStartupのPitchを見ている最中、OfferBoxを思いついたんです。そこから学生200名、企業100社にヒアリングし、アイディアをブラッシュアップ。絶対成功すると確信しながらティザーサイト(予約サイト)を公開したのが、2012年8月16日(事前予約サイト)のことでした。同年10月にOfferBoxを正式リリースしました。今思うと、ティザー公開の時点で成功を確信するなんて、楽観主義な悪い癖が出ていますね…(笑)
(※1)創業者3名のインタビュー記事 https://i-plug.co.jp/plug-in/6906/

企業の代表がやるべきことって何だと思いますか?

鹿毛 企業の代表がやるべきことって何だと思いますか?

中野その後も苦難が多くありましたが、設立10年を迎えることができました。10年経った今、企業の代表がやるべきことは主に3つだと考えています。

1.行き先を決めること i-plugグループは、いつまでに何を目指しているのかを示すことです。それを決めるのがリーダーの役割だと考えています。

2.仲間を集め文化を創ること 期限と行き先を決めても、ついてきてくれる人がいなければ「ただの変な人」です。企業の掲げるミッションに共感してくれる仲間を集め、会社の文化を創ることが2つ目の役割です。
TEDにてデレク・シヴァーズ 氏が解説した「社会運動はどうやって起こすか」が、とても分かりやすいので視聴してみてください。
https://www.youtube.com/watch?v=V74AxCqOTvg

3.誰よりもリスクをとること 同じミッションに向かう仲間を信じることは、成功する確立が最も高まると考えています。そういった仲間のなかでは、代表という存在は自ずと誰よりもリスクを取ってしまうのだと思います。