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i-plugの法務って何してる?法務グループのマネージャーへインタビュー

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i-plugの法務って何してる?法務グループのマネージャーへインタビュー

  • #法務

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株式会社i-plug

野田さん経営管理部 法務グループ グループマネージャー

大学院卒業後、広告代理店にてデザイナー業務に携わる。同社にて法務や経理なども担当。その後、知人の紹介で転職し法的な観点で社内の規則の整備を担当する。通信販売事業を展開する企業へ転職し、法務部に所属。2022年10月i-plugに入社。4匹の愛猫と北海道暮らし。

 

鹿毛 i-plugに入社したきっかけを教えてください。

野田学生時代から卒業後も司法試験の勉強をしていたこともあり、様々な職種に携わりながらも法律に関わる仕事をしてきました。しかし、前職の通信販売事業の会社で、法務だけでなく新規事業の立案などビジネス部門を任せてもらった経験があります。新規事業のビジネスに初めて触れ、サービスを成長させていくおもしろさを実感。物を売る難しさとお客様目線で考える大切さを学びました。それまではビジネスの観点で物事をみることが不足し、法律におけるリスクを提示してビジネスの成長を止めてしまっていることが多いことに気がつきました。
そんな経験から、当時在籍していたような多くの商品を扱う通信販売事業ではなく、お客様と誠実に向き合いながら自社のビジネスを成長させられるサポートのできる法務になりたいなと思い転職を考えました。

入社の決め手は毎日放送で放送されていた「ザ・リーダー」(※1)です。放送内のインタビューを通じて、サービスにかける思いや本当に良いものを社会に展開したいという、中野さんの思いが伝わってきて、i-plugで働きたいと思いました。

※1 毎日放送「ザ・リーダー」2022年2月13日(日)放送 https://www.mbs.jp/leader/archive/20220213/

鹿毛 法務って何をする部署ですか?

野田 一般的に法務は会社がダメな方向に進むことを止める役割です。法律を噛み砕いて、会社に与えるリスクや影響を経営層や当事者に伝えています。つまり法律の翻訳者。 法律という専門的な観点を通すことで、会社を第三者的な目で確認することができるのです。

鹿毛 i-plugの法務は何をしていますか?

野田 i-plugの法務としては、法律的なリスクを正しく伝えることで適切な経営判断をしてもらうよう務めています。i-plugは成長するためにビジネス的な「攻め」が必要な企業フェーズです。もちろん絶対NGなことは止めますが、i-plugの成長を止めるための部署ではありません。正しくリスクを伝え、i-plugを成長させること。今のi-plugに必要な法務の役割です。

具体的な仕事内容は、契約書や規約のチェック、コンプライアンス教育だけでなく、新規事業を始める前には、その事業における法的なリスクを伝え、円滑に事業がリリースできるようにサポートします。また、サービスだけでなくi-plugで働くうえで法律に関わる規則や働き方に関する整備などを他部署と連携しながら行うことも法務の仕事のひとつです。

鹿毛 リスクを正しく伝えるうえで気をつけていることはありますか?

野田 法律用語は極力使わないようにしています。法律におけるリスクや影響を理解してもらうことが、私たちの最大のミッションだからです。

またリスクや影響度の度合いを正しく伝えることに気をつけています。法務がリスクを伝える=絶対NGだと判断してしまう人が多いです。絶対法律的にNGなことを除いて、法務が考えるリスクは白黒はっきり決められるものだけでなく、グラデーションがあるのです。
たとえば、レストランを開こうとした際に考えられるリスクです。食中毒を起こすリスク、調理場が火事になるリスク、従業員に訴えられるリスクなど。それらのリスクを全て白黒で判断すると、誰もレストランをオープンすることができません。
そのためリスクを正しく伝え、リスクを軽減させるための対応などを提示して最終の判断をしてもらう必要があります。 ビジネスを成長させるにあたり重要な役割なのですが「絶対にこうだ」という正解がないので、日々試行錯誤しています。i-plugはリモートワークが浸透しており、チャットでのテキストベースでの会話が多いですが、重要なことはミーティングを設定し直接話すようにします。

鹿毛 i-plugの法務はどんな人に向いていますか?

野田 「会社を成長させたい考えを持つ人」と「成長を楽しめる人」に向いていると思います。そのうえで、法律の難しさやややこしさに対して理解のある人がi-plugの法務には必要です。

鹿毛 i-plugの法務として目指していることや挑戦したいことはありますか?

野田 i-plugの法務は他部署からみて「何でも相談できるおとなりさん」を目指しています。会社が成長するにあたって、法律的な観点を避けて通ることはできません。だからこそ「法律は難しいから」「法務に何を相談したら良いか分からないから」「法務に相談したらNGと言われそうだから」といった理由で、相談できない状況にしてはいけません。そういった状況にならないために、まずはi-plugの法務の仕事やスタンスを理解してもらう必要があると思っています。

そのほかにも、i-plugの法務として私たちのサービスを起点に、法律を時代に合わせてブラッシュアップしていく働きかけを行い、世の中を良くしていきたいと思っています。人材業界は時代に合わせて、新たなサービスが多く世の中に出ています。時代が変わりゆくなかで、新しいサービスに法律がマッチしていないことがあるのです。真面目に法律を守っている企業やサービスが損をしないように、i-plugの法務として世の中に働きかける必要があると思っています。

ただ「守る」ために存在する法務ではなく会社全体の成長のため、さまざまなチャレンジをしていきたいです。

鹿毛 ありがとうございました。