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難しい、怖いと思われがちな内部監査室。どんな仕事をしているの?

インタビュー

難しい、怖いと思われがちな内部監査室。どんな仕事をしているの?

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2022年5月に内部監査としてi-plugに入社した三宅さん。内部監査の具体的な業務内容や仕事に対するスタンスなどについてお聞きしました。

株式会社i-plug

三宅さん内部監査室

卒業後、宝石販売会社でECサイトの運営に携わり、デザイン、マーケティング、お客様対応など幅広い業務を担当。ブランド品の買取販売会社にカメラマンとして入社し、撮影チームのマネジメントなどを担当後、内部監査室の立ち上げに携わる。2022年、i-plugへ入社し、内部監査を担当。

 

鹿毛i-plugへ転職したきっかけは?

三宅前職はブランド品の買取販売会社にて内部監査を担当していました。取り扱う商品は有形商材。買取したブランド品を実店舗や通販にて、国内、海外へ販売することで利益を得るビジネスモデルでした。新しい業界を経験したいなと思い転職をしました。
i-plugを知ったのは知り合いからの紹介です。無形商材・IT・フルリモートに対応していることを知りました。まさに、私にとって新しい業界であり、今の時代に合わせた働き方、サービスを提供している会社だと思い入社を決意しました。

鹿毛内部監査って怖いですよね…。

三宅そんなことないですよ! 
でも、怖い人と勘違いされることが多いです。ミーティングをすると一言目に「私何かやらかしましたか?」「怒られるんですか?」と言われることがほとんど。きっと「監査」という単語のイメージが強すぎるんです。社内警察みたいなイメージがついてしまっているのが少し寂しいですね…。

鹿毛今の今まで怖いイメージを持っていました。すみません…。でも、社内警察でないなら、何が目的で実施してるんですか?

三宅内部監査は、i-plugグループの会社が掲げる目的の達成を支援することにあります。目標の達成のためには、売上を上げたり顧客へ価値を提供したりと様々なプロセスがありますが、その基礎となる土台作りに貢献する役割を担っています。
上場企業は監査法人によって、社内の財務状況や規程の整備状況などの内部統制評価をされなければなりません。

でも、法律で決まっているから、という理由だけではなく、会社が存続するためにも必要なんですよ。
i-plugは成長中の会社です。日々人が増え、事業の領域が拡大するなかでルールが不安定だと、どこかが破綻してしまったり、失敗に終わってしまいかねません。
持続可能な体制や組織となるためにも、以下の観点を重視しています。
①業務の効率性と有効性
②財務報告の信頼性
③法令順守
④資産の保全の観点

鹿毛なるほど。では、実際にはどんな仕事をしてるんですか?

三宅業務の種類は主に二つ。
1.アシュアランス業務
2.アドバイス業務
アシュアランス業務とは、「しっかりルール通り出来ている」ことを保証する業務です。例えば、上長に承認を取る際の、決められたルールがあるとします。そのルールに基づいて業務が行われているかを確認します。
アドバイス業務は、「もう少しこうしたら上手くいくのでは?」「ここのルールはもっとこうする必要があるよ」とアドバイスする業務です。

鹿毛監査の方が全部仕組みを作ってくれるなら楽ですね!

三宅実は監査は、自分で制度やルールを作ってはいけないんです。監査が担当するのは、あくまでアドバイス。監査には客観性が求められます。監査が何でも作ってしまうと客観性が失われてしまうのでNGなんですよ。
客観性は、それだけ公平で信頼性のある情報になります。たとえば、関係部署のスタッフから「僕たちちゃんとやってます!」と言われるより、第三者から「あの部署はばっちりですよ」と評価された方が信頼性ありませんか?

鹿毛たしかに、第三者からのお墨付きの方があると信頼できそうです。内部監査にはどのようなスキルが必要ですか?

三宅相手の話していることや仕事を理解し、判断できる能力が求められます。 法律、会計、ITなどの熟達した専門知識が求められるわけではありません。ただ、決められた項目についてきちんと出来ているか否かを評価するためには、相手の業務をヒアリングして状況を理解するスキルが必要です。「現場の情報のキャッチアップ」が重要になってきます。

鹿毛情報のキャッチアップのためにしていることは?

三宅現場とのコミュニケーション量を増やします。 私は、i-plugに今年の5月に入社したので、まずは自分から情報を取りに行くことに力を入れました。入社して半年でi-plugの14部署と子会社1社の約95名の社員とミーティングを実施。3つのことを主に理解しあえるように心がけました。「お互いの立場や業務」「お互いの性格」「仕事に対してのスタンス」です。
まず「内部監査室ってこんな役割なんだ」「三宅さんってこんな人なんだ」と思ってもらいました。 全く知らない人に話しかけるような人はあまりいませんが、知っている状態になれば話しやすい。何か変更があったときや新しく決まりを作るときなどにカジュアルに相談をもらうなど、コミュニケーション量も増えやすく、おのずと情報も拾いやすくなります。
しかし内部監査という立場にいる以上、信頼してもらうためにも客観性を求められるため、一定の距離感が大事であり、難しいところ…。仕事だから割り切るしかないです。

鹿毛三宅さんはどんなスタンスなんですか?

三宅スタッフとの心理的な距離が近い(仲が良い)と客観性が薄れてしまいかねません。
常に「仲が良いから甘い評価してない?」と自分に問いかけています。 内部監査の機能を損なわないよう、仲の良さと仕事は切り分けるよう務めていますが、バランスがめっちゃ難しいんです。
スタッフが心開いてなんでも相談できる環境を作るためには「この人なら話しても良い」と思ってもらうほどの信頼を築いていくことが大事だと考えています。一方で、会社を守るためにも「僕は内部監査室として客観的な目線で会社を見れてるだろうか」ということを問いながら仕事しています!

鹿毛i-plugの内部監査としての目標は?

三宅全ての部署を漏れなく内部監査をし、会社が目標を達成するのを支援・土台作りに貢献するのが内部監査室の目的であり、僕の目標です。
また、会社規模の成長にあわせて内部監査室の拡大を目指します。そのなかで、あらゆる相談をしてもらい、解決の支援に取り組みたいです。 そのためには、もっと色んな角度からアドバイスできるように勉強する必要があります。しかし、私自身の知識やキャリアだけだと、偏りが生じてしまうと感じています。1人の内部監査が全ての視点を網羅するのではなく、内部監査室として仲間を増やし、さまざまな視点で会社を見れる強い組織にしていきたいです。