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#10 モチベーショングラフからみる人生と価値観/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

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#10 モチベーショングラフからみる人生と価値観/ シリーズ:中野さん!ちょっと教えてください

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i-plugの代表取締役 CEOの中野さんに会社や価値観など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第10弾は、モチベーショングラフを用いて中野さんの人生を振り返ってもらいました。今回のインタビューでは、中野さんの経験を通して価値観や人柄を探ります。

株式会社i-plug

中野智哉代表取締役 CEO

1978年兵庫県生まれ。 2001年中京大学経営学部経営学科卒業。
2012年グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻修了(MBA)。
株式会社インテリジェンス(現パーソルグループ)で10年間求人広告市場で法人営業を経験。 2012年4月18日に株式会社i-plugを設立し、代表取締役CEOに就任。

 

モチベーショングラフでこれまでを振り返る

平均以下だった時期が2回のみ

私のモチベーショングラフはこんな感じです。私は前向きすぎるので、基本的に「人生が良くなかった」というマイナスの時期になることはほぼありません。これまでの人生においても、たった2回だけです。正直にいうと、ずっと「人生が素晴らしかった時」にしたいくらいですね。あえて、波をつけるとしたらこのようになりました。

性格形成に大きく影響した、父と母から教わった言葉

私は父親に「知的好奇心を持て」、母親には「愛嬌が大切だ」と言われて育ちました。そんな言葉を私は「知的好奇心=ワクワクすること」「愛嬌=ニコニコすること」と子供ながらに解釈しました。この解釈が私の性格となり、今に至ります。

父が社長に

実は私はとても貧乏な幼少期を過ごしました。そして小学校1年生の時に、父が起業しました。バブルの時代だったので、小学校1年生の私は「社長」を、テレビで見るような「超金持ち」と勘違い。「中野家って超金持ちだったんだ」とテンションが上がったことを覚えています。

体格が大きい少年時代

小学校2年生くらいから、どんどん太っていきました。

学生時代はテニス・数学・麻雀に没頭

高校ではテニス部に所属していました。すごく楽しかったことを覚えています。勉強は嫌いでしたが、数学だけは好きでした。数学の授業を受け、テニスをするために高校へ通っていましたね。大学になってからは、麻雀にもハマり、テニス・麻雀に夢中になる毎日でした。

人生二度の良くなかった時期:努力したのにテニス部の引退試合に出られない経験とニート時代

高校時代はテニス部、大学時代はテニスサークルに没頭していて、大会に出るために練習を積み重ねました。しかし、どちらも目標にしていた大会に出られていません。高校時代は、引退試合直前にペアがいなくなってしまいました。その悔しさを糧に「大学の団体戦は、絶対にメンバーに選ばれたい」と思い、努力しました。しかし、練習中に前十字靭帯を損傷。筋力を元に戻すために、最低でも約1年半かかると言われました。誰のせいでもないなか、二度も目標としていた大会に出られないことに落ち込みました。
次に辛かった時期は、大学を卒業してから約2ヶ月後に、ブラック企業へ入社したものの、すぐに退職しニートとして過ごした頃です。この時期には二度と戻りたくありませんね。

人生のターニングポイント:ダイエットに成功

どうしようもないことは乗り越えるしかないです。しかし変えられることは変えなければ、良い人生にはならないと思いました。その頃に「絶対に痩せる」と決めたのです。写真を見てください。本当に太っていたのです。

ダイエットに成功してからは、同じことを話していても、周りの反応が変わりましたね。自分の目から見える景色は変わらないのに周囲の反応が変化したことに驚きました。「周りを変えたければ、自分が変わればいい」ということを学びました。これは本当に大きな気付きでした!
その後は、再就職して営業として活躍(※1)しました。そして、グロービス経営大学院に通い、i-plugの創業メンバー(※2)と出会いました。痩せたことは、私の人生にとって大きなターニングポイントになったのだと思います。

※1 会社員時代のエピソード記事
※2 創業メンバー対談記事

i-plug創業後:会社と自身の成長がみえた喜び

i-plug創業後、事業が成功しそうなのに、どんどん資金がなくなり、残金9万円になったこともありました。そんな時期を振り返っても「良くなかった」と思うことはありません。絶好調ではないですけどね(笑)。徐々にOfferBoxのユーザーが増えていき、事業の成功に確信を持てました。その頃、「秀吉会」に加入し、たくさんの経営者と出会いました。「経営者としてどう考えるか」という意識を持てるようになり、私自身が成長した頃だと感じています。そして、2021年3月に東京証券取引所 グロース市場にて上場しました。
上場してからは、OfferBox以外のサービスを増やしたり、M&Aに挑戦したり、会社と自身のさらなる成長に向けて進み続けています。

なぜモチベーショングラフを活用するのか

人と人の壁は「勘違いの壁」から生まれる

以上、私のモチベーショングラフでした。
モチベーショングラフは、過去の経験を知るだけではありません。経験に対する考え方やなぜそう考えたのかという人柄や価値観を知ることができるのでおすすめです。
「人との壁」「あの人とは壁がある」などという表現を良く聞きます。「壁」は実際あるものではなく、勝手な認識でできることが多いのです。リモートワークの環境下だとそういった状況に陥りやすいです。「あの人こういう人っぽいな」「誘っても来なさそうだな」など、認識の壁が増えるほど分厚くなっていきます。こういった「壁」は人の頭の中で勝手に生まれるものなので、相手を知ることは、今の働き方においてとても重要になります。「勝手な壁」を生み出さないように、ぜひモチベーショングラフを活用してみてください。