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i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポートDay2〜Day5 -未来を創るリーダーシップを育む-

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i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポートDay2〜Day5 -未来を創るリーダーシップを育む-

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i-plugは、「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」というミッションのもと、社員にさまざまな研修の機会を提供しています。その一つに外部企業と合同研修の実施があります。
合同研修の第一弾は、パナソニックEWネットワークス株式会社と実施した合同研修「Future Leader’s Synergy Workshop」です。当研修は、3月〜7月までの全4日程で実施。先日公開したDay1の様子(※1)に続き、Day2〜Day5までの様子をお届けします。レポートだけでなく、研修に参加したi-plugメンバー14名の感想やコメントも紹介しています。

※1 i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポートDay1〜未来を創るリーダーシップを育む〜

パナソニックEWネットワークス株式会社との合同研修「Future Leader’s Synergy Workshop」とは?

当研修は、参加を希望した社員が集まり、経営視点、戦略的思考力、リーダーシップを磨くことを目的としています。ベンチャー企業のi-plugと、大企業グループ企業のパナソニックEWネットワークスという異なるカルチャーを持つ両者が合同で実施します。研修は3月〜7月までの全4日程で実施。参加者が多様な価値観に触れ、自社や自身の強み、課題を認識し、成長につなげます。

講師は、パナソニックEWネットワークス株式会社の元家氏(※2025年3月当時)とi-plug代表の中野さんが務めます。

Day2:人間観〜人間とはどの様な生き物かを深く理解する〜(講師:元家氏)

Day2の講師は、元家氏です。パナソニックグループの歴史や松下幸之助氏の「人間観」をもとに、自身の「人間観」を理解する研修です。

事前課題

課題図書は、松下幸之助著「実践経営哲学」「道をひらく」の2冊です。2冊を読んだうえで、下記の2点を資料にまとめること。それがDay2の事前課題です。

  • 松下幸之助氏はどのような「人間観」をもっていたかを考えること
  • 松下幸之助氏の「人間観」を照らし合わせて、自身の「人間観」を考えて整理すること

 

ミュージアム訪問

「パナソニック ミュージアム 松下幸之助歴史館」を訪問しました。今年で創立13年を迎えたi-plugでは想像できないような歴史の重みと、松下幸之助氏の人間観を感じとれるミュージアムでした。

グループワーク

続いて、グループワークへうつります。まずはグループごとに集まり、各個人が事前課題を発表します。各々の発表が終わると、グループ内で議論を開始。課題の解釈が難しかったところに対して意見を交わすグループや、共通してもつ人間観について深掘りするグループがありました。

さいごに、各グループでまとめた議論内容を全員に共有します。まとめた内容の発表だけでなく、「他のチームの皆さんはどう考えましたか?」「どう解釈しましたか?」などの問いかけもあり、全員での議論を深めることができました。

グループの発表後は、各グループの疑問や問いかけに対して元家氏より議論が広げられます。松下幸之助氏の考えに基づいたコメントだけでなく、元家氏がリーダーとして考えていることなども紹介されました。

約半日にわたり議論されました。同じ2冊の課題図書を読んだにも関わらず、さまざまな解釈や考え方が発見できて、多くの「人間観」に触れた研修でした。

Day2を通しての気づきや学び

吉田CS1部

全体として「戦略の明確化」「怒りの昇華」「数字の意味理解」という3つの視点が、自分と組織を前に進める大切な学びになりました。3つの気づきは下記の通りです。
戦略と戦術の気づき
戦略が曖昧だと戦術は空回りすること。成果が出ない経験から「やらないことを決める覚悟」の重要性に気づきました。
怒りのエネルギーの学び
怒りは破壊にも成長にもつながること。原因を言語化し、内省を経て「何を変えたいか」を整理することで、建設的な行動につながることを学びました。
数字に込められた気づき
利益率などの数字は目標ではなく、会社の思想や価値観を映す基準であること。背景を理解することで、組織を深く捉える学びになりました。

河野中途事業開発部

▼気づき
松下幸之助さんの生き様に触れ、「2年もあれば社会は大きく変えられる」という事実を目の当たりにしました。私が勝手に頭の中でイメージしていた”スピード感”がとても遅かったことにハッとさせられた時間でした。
▼学び
松下幸之助さん、中野さん、元家さんの人間観に触れ、「経営は経営者の人間観に大きく影響すること」を学びました。「自分はどんな人なのか。」「どんな人になりたいのか。」「どのように社会に貢献したいのか。」の3つについて考え続ける大切さを知りました。

伊藤株式会社イー・ファルコン所属(出向) 

ミュージアム見学や本を通じて、松下幸之助さんの成し遂げた「スケールの大きさ」、いくつになっても絶えることがない「挑戦心」、その根底を支える「謙虚さ・素直さ」を知ることができ、心が震えました。また、研修への参加は元家さんや研修メンバーの人間観に触れ、自身の人間観を見つめなおす機会となりました。今後も定期的に人間観を見つめる機会を作り、人・組織をエンパワーメントしていきたいです。そう改めて思うことができました。

 

Day3:人間観と実践的経営戦略から学ぶ(講師:中野)

Day3の講師は、中野さんです。経営するうえで、判断した背景や判断基準を知りながら「人間観」を学ぶ回でした。

事前課題

課題図書は、小倉昌男著「経営学」と中野さんが実体験に基づいて書いた「i-plugのケース資料」です。2つを読んだうえで、下記の2点を資料にまとめることがDay3の事前課題です。

  • 小倉氏と中野さんそれぞれについて感じた「人間観」と「事例」をまとめること
  • 印象に残った戦略判断を1つ選び、判断基準や状況分析をすること。そして、「自分だったらこうする」という自分自身の「人間観」をまとめること

グループワーク

ワークの流れは、Day2と同じです。グループごとに個人の事前課題を発表し、議論。そして、グループごとの議論をシェアし、中野さんと参加者全員で議論をするという流れです。
前回と大きく違うポイントは、課題図書の著者である中野さん本人が目の前にいることです。議論では、「なぜ、この判断をしたのですか?」「私ならこう考えますが、どう思いますか?」など、具体的な事例に基づく質問が飛び交いました。

質問に対して中野さんが「i-plugのケース」だけでは、書ききれなかった当日の心境や背景を説明。

Day3を通しての気づきや学び

鷹野CS2部

ビジネスパーソンとしての理想を、とことん議論し合えた有意義な時間でした。そのなかでも「視座は誰だって上げられること」「意識と志は、社会や世の中、自身近な環境などに目を向けていれば、変えられること」を教わりました。その学びを通して、今後スモールスタートで行動すべき私自身の指針を作ることができました。

楠田エンタープライズソリューション部

「人間感がどのように経営的思考とリンクするか」。この考え方の解像度が上がったことが非常に有益な気づきでした。また、「数字の裏に存在する思想や原理原則」「PLの先にあるステークホルダーの存在」など、これらについて自分の思考の中になかったので、新たな気付きとなりました。

事業企画部

人間観と戦略戦術とのつながりを感じる研修の回でした。施策や行動はすべて思想に基づいて行われており、判断の前提となっているのだと気付かされました。また、グループワークを通して自身の思想を伝えることの難しさも感じ、自己理解や他者理解のために言語化して伝えることの大切さを感じました。

 

Day4:VUCAの時代のリーダーとしてあるべき行動・考え・思想(講師:元家氏/中野)

Day4は、合同研修の最終日です。講師は、元家氏と中野さん。これまでの学びを含めて、これからどう考え、行動するかを考える回です。

事前課題

課題図書は、田坂 広志著「知性を磨く」です。課題図書を読んだうえで、下記の2点を資料にまとめることがDay4の事前課題です。

  • これまで学んだことをあわせて、今後「リーダーとして成し遂げたいこと」をまとめること
  • そのために何を考え、どのように生きるかを整理すること

グループワーク

「想像的価値」と「態度的価値」を着眼点として議論が進められました。
「想像的価値」は、こういう世界を実現したい、こんな商品を開発したいといった夢や目標のこと。一方「態度的価値」は、どんな態度で生きるか、現実とどのように向き合うかなど、誇りある自分の態度のことです。この2つの価値が揃ってこそ、良いリーダーになれるという考えです。

グループの議論は、この2つの価値の整理だけではありませんでした。「こういうことを実現したいと考えるにはどうすれば良いか」「そのためにはどのような態度をとるべきか」といった、「想像的価値」と「態度的価値」に至るまでの考え方や、振る舞い方を細分化して考えるグループもありました。また、「想像的価値」と「態度的価値」をいきなり整理するのではなく、課題図書の感想から読み解くチームも。

各グループの発表後は、元家氏と中野さんからのコメントや追加の議論が問いかけられます。具体的には「リーダーシップについて」や「理想と現実について」など、全員で議論しました。最終日ということもあり、いつも以上に意見が飛び交っていた様子です。

合同研修は最終日だったので、集合写真を撮影しました。

Day4を通しての気づきや学び

今中CS1部

正直、研修を受ける前は「創造的価値」「態度的価値」という言葉をそもそも使ったこともなかったし考えたこともなかったです。だから難しさは感じつつも、事前課題も含めて当研修は私にとって良い経験でした。「OfferBoxをもっとこんなサービスにできたらいいな」「こんな社会になったらいいな」と考えることが好きです。一方でそれを実現するために何をすればいいのかということまで落とし込んで考えることに苦手意識がありました。まずは普段の業務で具体的な行動目標を設定するところから意識していければと思います。
また、研修のなかでリーダーシップの段階が「個人→人→組織」という話がありました。自分自身の行動を良い方向に導くことも、リーダーシップの一つだということがとても学びになりました。

佐藤CS1部

私はCS1部でチームリーダーを務めています。日々チームリーダーとして仕事するなかで「どんなリーダーになれるだろうか」と考えることがあります。今回の研修で学んだことは、リーダーシップとは「目的達成のために人や組織を良い方向へ変革させること」が重要であり、そのためには「リーダーの強い志と共感が不可欠」だということです。この学びから、今後どのような目標を持って行動していくべきかが明確になりました。

細谷CS1部

Day4の研修を通して、『自己限定を捨てる』ということが私にとって1番の学びになりました。自己限定とは、自分にできることを自分で限定すること、そしてそう思い込むことです。自分という存在に対して、過去の経験や考えに囚われすぎず、すべきことやしたいことに最大限の力で取り組む姿勢が重要だと改めて感じました。
そして、自己限定を捨てるためには、自分ができるようになりたいことが既にできている人と積極的に関わり、経験をシェアすることが大切だと学びました。能動的に他者へ関わり、自分から働きかけるということを、苦手意識を持たずに取り組みたいです。

 

Day5:研修振り返り

Day5は、i-plugのみの振り返り日です。これまで学んで、整理したことの共有や、今後のプロジェクトについて議論しました。

事前課題

事前課題は、下記の内容をプレゼンできるようにまとめることです。

  • 今回の研修を受講しての大きな気づきTOP3について
  • 研修を通して、この4ヶ月の自分の行動で変わった点について
  • 自分と会社を紐付けて今後どう変えていきたいか?について
  • 研修内容をどう会社に還元していけるのか?について

個人プレゼン発表

事前課題として、まとめた内容を一人ずつ発表しました。Day5は、i-plugメンバーのみだったので、日々の業務やi-plugのために何ができるのかなど、具体的な行動や目標を話す人が多かったように感じます。
また、発表内容は個人の気づきにとどまりません。研修で学んだことを、どのように周りに伝えて、巻き込んでいくかを模索する内容が多く見られました。

全員が発表を終えた後は、中野さんからのコメントです。研修実施の背景にある「気づき」と「学び」の大切さについて話されました。
そして、今後i-plugを成長させるために「背中を預けられる仲間を増やす必要がある」と説明がありました。そこでキーワードとして挙げられたのは「自燃型人財」についてです。「自燃型人財」とは、自ら動機づけを行い、熱意を持って行動し、周りに影響を与えて火をつける人のこと。こういった「自燃型人財」を増やし、熱量を広げていきたいと話しました。

ワークショップ

「今回の研修内容をどう会社に還元できるか?」をテーマに、全員で議論する時間です。参加者は12人。どう議論するか、どうまとめるかは参加者に全て委ねられた形式で、ワークが開始しました。各テーブルごとのチームで議論して発表を繰り返して「会社への還元方法」をまとめます。伝え方、巻き込み方など、それぞれの形で議論しているようです。

最終的に「自燃型人財を増やすプロジェクト」が立ち上がりました。プロジェクトのアクションプランや詳細は、始動後に記事で紹介していこうと思います。乞うご期待です。

Day5を通しての気づきや学び

小野マーケティング部

私自身は、Day1の人間観を学ぶなかで、目的志向でなく人志向になってしまうことが多いと感じました。具体的には「言うべきことを相手の気持ちを気にして伝えられない」などです。だから、今回の研修を通して質問や意見を伝えるよう意識して発言しました。Day5で個人プレゼンをした後のメンバーからのコメントで、私が研修を通して意識したことに気づいてくれた人がいることを知りました。自分自身を見ててくれた方がいたという気づきがあったり、参加者それぞれが課題感を持ってさまざまなことにチャレンジしていたことがわかったり、私自身大きく刺激を受けました。「今回の研修を会社に還元すること」を考えた時に、自然と「人間観」から考えを深めていった点が大きな気づきです。そして今回私たちが学んだ考え方が会社のメンバーみんなに根付いていったら嬉しいです。参加者の多くが同じような考えでした。だから「自燃型人財を増やすプロジェクト」に繋がっていったのです。
私自身も自分のあり方を問い続けながら、自分が熱量高く仕事に取り組む姿勢を見せていけたらと思っています。

土谷エンタープライズソリューション部

人それぞれ印象が残ったポイントが異なっていたことが、興味深かったです。研修を通して、人それぞれ価値観や大切にしているものが違うということに気が付かされました。
中野さんのフィードバックでは人材タイプについて学びました。大きくは「消化型」「不燃型」「可燃型」「自燃型」「点火型」の5タイプ。ほとんどの人が、その時に置かれている環境やコンディションによって「消化型」にもなれば「自燃型」にもなり得るというのが自論です。ただ、どのような環境下に置かれても自分で熱意を持って動ける「自燃型」人材は存在するのも事実。私も含めてですが、どんな状況下でも自燃できる人材になるためにはどうするのか、を全体で考えていく必要があると感じました。

網野法務部兼秘書チーム

当研修では他社と共同で研修を実施することで、改めて「社外から当社がどう見えているのか」が理解できる貴重な機会でした。自社の良いところ、もっと伸ばしていきたいところなども再確認できたので、その視点を忘れず、会社に還元したいです。
また自身の取り組み方についても、新しい視点を学ぶことができ、視野が開ける感覚でした。「背中を預けられる仲間を増やす」には、改めて地道な取り組みが必要だとも感じたので、これから積極的に取り組んでいきたいです。そういった気づきを得られたため研修へ参加してよかったです!

 

おわりに

以上、「i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポート」でした。i-plugはこれからも、さまざまな研修を通して社員一人ひとりの成長を通して「つながりで、人の可能性があふれる」というミッション実現に向けて進んでいきます。