i-plugの代表取締役 CEO中野さんに会社や働き方など、気になるあれこれを質問するシリーズ「中野さん!ちょっと教えてください」。第15弾は、2025年を振り返ってもらいました。
Vision2030の実現へ。徹底した行動改善による「決定人数」のV字回復
私たちは、Vision2030「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」の実現に向けて、事業戦略を「挑戦期」と「飛躍期」(※1)という前後半の2つのステップに分けています。2025年度は「挑戦期」の2年目にあたります。この1年を振り返ると、主力事業の再成長から組織の深化まで、確かな手応えを得られた1年でした。
最も大きな成果は、主力事業であるOfferBoxを通じて採用に至った「決定人数」を、再び力強い成長軌道に乗せられたことです。前年度、創業以来初めて決定人数が前年を下回るという経験をしました。この状況を打破するために、「行動改善」を積み重ねてきました。マーケティングプロモーションの刷新、プロダクトの機能改善、そして営業時期の最適化などです。その結果、決定人数は前年比111.6%(2025年11月末時点)と大幅な回復を見せています。また、第2・第3の柱となる事業の種まきも着実に進んでいます。具体的には、学生向けラウンジ「plugin lab」での新たなイベント「キャリフェス」の開始による収益性の改善や、中途領域の新サービス「コミュセツ」のリリース(※2)などです。
※1:i-plugの事業戦略
※2:適性検査×対話AIでOJTを変える!i-plug、「コミュセツ by OfferBox」ベータ版をリリース。パイロットプログラム参加企業の募集を開始
ダイレクトリクルーティング市場におけるi-plugの立ち位置
現在、ダイレクトリクルーティング市場におけるi-plugの存在感は、新たなステージへと突入しています。企業登録数は21,700社(2025年11月末時点)を超え、26卒学生の利用も23万人を突破しました。企業と就活生の多くがOfferBoxを利用しているという事実は、一つの「新卒採用の文化」として定着した証と言えます。私たちのサービスが一時的なトレンドを超えたのです。国内のHR領域において、単一プロダクトでこの規模感まで成長を続けている例は少ないです。私たちの事業モデルの強固さを裏付けるものだと思っています。
就活市場において「あって当たり前」のインフラへ
次のフェーズで私たちが目指すのは、派手なイノベーションを追い求めることではありません。OfferBoxを、社会にとって「あって当たり前」のインフラへと進化させることです。企業と学生が互いに声をかけ合う仕組みは、本来「ないほうが不自然なもの」と私は思っています。創業から10数年を経てようやくこの仕組みが定着し、今や新卒採用において欠かすことのできないインフラへと育ちつつあると感じています。
私はよく、プラットフォームのあり方を「高速道路」に例えます。高速道路において利用者が求めているのは、道のあり方が変わるような刺激的な変化ではありません。24時間365日、誰もが安心して目的地へ辿り着ける「安定性」です。しかし、変化を止めるわけではありません。「高速道路」においてもテクノロジーを活用してETCを導入し渋滞を緩和させる変化がありました。OfferBoxもテクノロジーを活用したマッチングなどの技術等を磨き続けることで、ミスマッチという名の「渋滞」を解消しています。この地道な「進化」こそが、新卒採用のインフラを提供するi-plugが果たすべき責任だと考えています。
「人で勝つ」組織への確かな手応え
事業の成長を支える組織も、一段と強くなりました。特に嬉しいのは、新卒で入社したメンバーがマネージャーや部長へと昇進するケースが増えていることです。3年以上かけて取り組んできた「若手が成長できる環境づくり」が、ようやく実を結びつつあります。また、社員数が350名を超えた今、改めてi-plugの価値観を未来へつなぐため、社員代表による「Value再考プロジェクト」をスタートさせました。自分たちの手でカルチャーを創ろうとするメンバーの熱量は非常に高く、経営者として大きな刺激を受けています。
さらに、パナソニックEWネットワークスさん(※3)など、企業との合同研修や組織の垣根を越えた学びの場も増やしています。こうした「人」への投資が、組織全体の底上げにつながっているのです。また、この1年は、グループ会社との連携も一段と深まりました。以前に比べて、オフィス環境を含めた自然な交流を通じて、グループ間のコミュニケーション量は圧倒的に増えています。この「融合」によって、新しい価値も生まれています。たとえば、イー・ファルコンが運営する適性検査eF-1Gと、i-plugのナレッジを掛け合わせた新サービス「コミュセツ」の誕生や、また、マキシマイズのナレッジをi-plugに活かし新たな連携もスタートしています。これまで1社ではできなかったことが「共創」によって実現し始めています。
※3:i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポートDay1〜未来を創るリーダーシップを育む〜
i-plug×パナソニックEWネットワークス合同研修レポートDay2〜Day5 -未来を創るリーダーシップを育む-
「人の成長」に立ち会える喜び
私個人として、この1年で最も印象に残っているのは、「人が成長する瞬間」を目の当たりにしたことです。人の成長というのは、周囲からはある日突然、飛躍的に伸びたように見えます。しかしそれは、本人が考え方やスタンスを変えたことで、それまで地道に積み上げてきた知識や経験の「活かし方」が変わった瞬間なのです。そのきっかけが自社の研修やプロジェクトにあることに、経営者としてこの上ない喜びを感じます。
また、最近では10年以上前にOfferBoxを利用していた元学生ユーザーと、ビジネスの現場や教育の場で再会することも増えてきました。かつてユーザーだった学生が、今は高校の教師となり、私を講師として招いてくれる。私たちが信じ続けてきた「つながり」が、10年の時を経て社会を動かし始めています。
私たちがやっていることは、間違いなく社会のインフラへと進化しています。社員のみんなには、自分たちがこれほど大きな影響力を持つ事業を支えていることに、自信と誇りを持ってほしいと思っています。i-plugはこれからも、立ち止まらず進化し続けます。「もっと上」を目指すからこそ課題は尽きません。しかしその過程も楽しみながら、2026年も「人の可能性があふれる社会」の実現に向けてを目指して、挑戦を続けていきます。
