社員を表彰するアワード(MVV AWARD※)にてVPを受賞した竹内さん。圧倒的なエネルギーとスピード感で周囲を巻き込む彼女ですが、その根底には過去の挫折と「関わる人たち皆と幸せになりたい」という覚悟がありました。今回は、竹内さんのこれまでのキャリアの歩みや未来に懸ける想い、行動を支えるモチベーションの原点について、インタビューしました。
※:i-plugが掲げる5Values「フロンティア精神」「自分ごと」「スピード」「進化」「フェアネス」。MVV AWARDは、この5Valuesを1年間で最も発揮した社員に贈られる賞です。
通信の安定を守る仕事から、0から1を創り出す側へ
前職では、約30年の歴史を持つ独立系の通信インフラ企業で、3年半ほどISP事業に携わっていました。就職活動では「社会への影響力の大きさ」と「チームで協働できる環境」という2軸で企業を選びました。強固な事業基盤がある環境下で、「既存の価値を守り抜く」という責任ある仕事を学べたことは、現在の私にとって大きな財産です。しかし経験を積むなかで、日本の通信インフラを創ってきた人たちに出会い、「私も事業をゼロから創り上げ、拡大していくフェーズに挑戦したい」という思いが増していきました。既存のインフラから恩恵を受けるだけでなく、自らの手で新たな価値を創出し、社会にインパクトを与える仕事をしたい。そして、チームで事業や組織を成長させていく過程を当事者として経験したいという目標が明確になり、転職を決意するに至ったのです。
転職活動で重視したのは、組織として新しい挑戦に向かうときの「覚悟の強さ」です。新規事業や未知の領域に挑むには、強い意志が不可欠だと考えていたからです。複数の企業と面談を重ねるなか、i-plugの面接では、社員が明確なビジョンと強い覚悟を持って事業に向き合っている姿勢に刺激を受けました。「この環境で、20代の時間を懸けて本気で挑戦してみたい」と確信したのです。
i-plugを知ったきっかけは、大学時代から親交のある先輩からのリファラルでした。また、学生時代に会長の中野さんの講演を聞いたご縁もあります。講演後の懇親会で、当時やりたいことができずに悩んでいた私に、中野さんから「やりたいならやればいい。できないなら仲間を集めればいい」と力強く背中を押してもらったことは、今でも鮮明に覚えています。
人材業界のビジネスモデルは、個人のキャリアの選択が自社の収益に直結するため、場合によっては「求職者にとってのベスト」と「自社の売上」が利益相反を起こす可能性があります。私自身、過去の営業経験のなかで顧客への誠意と売上のバランスに葛藤した時期もあったので、人材業界の仕組みに懸念を抱くこともありました。しかし、i-plugの価値観や、それが反映されている事業の仕組み、理念を知るにつれ、「正しいことを追求する姿勢」を真正面から大切にしている企業であると確信したのです。この共感が入社の決め手になりました。
「全員が初めて」の新規事業、「OfferBox mirai」への挑戦
入社後は、大学1・2年生向けの自己探求型キャリア支援サービス「OfferBox mirai」の企画を担当しています。業務は主に4つあります。具体的には、低学年向けのキャリア支援コンテンツの企画立案および提携企業との調整、大学への訪問、開発チームとの機能設計のすり合わせ、そして自社コンテンツの運営管理です。とても幅広い領域を任せてもらっています。
新規事業の立ち上げはもちろん大変です。私自身、企画職も人材業界も未経験なので、不安もありました。しかし「この挑戦も、今の私にとって将来の大きな財産になる」と感じています。プレッシャーに負けないように、「OfferBox miraiという事業は、ここにいる全員が初めてなんだ」といつも自分に言い聞かせています。DeNAの南場智子氏の「どんなに偉い役職の人でも若手でも、平等にバッターボックスに立っている感覚が大事だ」という言葉を胸に刻んでいるのです。OfferBox mirai企画グループでは私が最年少ですが、経験が浅いからと臆することなく、「やってみないと分からないから、私がやります」という精神で前向きに取り組んでいます。
現場と開発をつなぐ「通訳」としてVPを受賞
今回のVP受賞は、本当に驚きました。発表の瞬間、サプライズのために素知らぬ顔をしていた先輩社員たちが笑いかけてくれた温かさは、今でも心に残っています。ただ、壇上に上がると、「会社が私を表彰する目的は何だろう」「今後の私に何を求めているのだろう」と客観的に考えてしまう自分がいて、緊張のなかで思考を巡らせていました(笑)。
今回評価してもらったのは、「OfferBox mirai」を通じて、「最終的に誰がどのように幸せになれば成功と言えるのか」という目指すべき姿を言語化し、メンバー全員の共通認識を作った点です。新規事業の立ち上げでは、ターゲット像への認識が少しでもズレるだけで判断がブレてしまい、大きなタイムロスにつながります。そこで私は、「顧客である学生がいる現場へ足を運ぶこと」を徹底しました。直接学生たちに会いに行き、得られた一次情報をもとに学生のタイプを分類。「だから、この機能が必要なのです」と説得力を持って伝えるための資料を作成しました。
これまで、企画の背景にある学生像を開発チームへ十分に伝えきれていないという課題がありました。そのため、学生の実態やニーズ、生の声を可視化し、開発チームと認識を揃えて議論ができるよう下準備をする役割を担いました。「通訳」と言うと響きは良いですが、実際は泥臭く地道なヒアリングと調整の積み重ねです。しかし、この役割こそが「OfferBox mirai」を前に進めるために必要だと信じて取り組んできました。今回の受賞を励みに、これからも現場と関係者をつなぐ「架け橋」として「OfferBox mirai」に貢献していきたいと思っています。
過去の悔しさをバネに。モチベーションの原点にある挫折
「なぜ、いつも仕事に対して高い熱量を持てるのか?」と周りのメンバーから聞かれることがあります。その原動力となっているのは、学生時代に経験した挫折です。
当時、私はビジネスコンテストで最優秀賞を受賞し、事業資金として100万円を獲得しました。一見すると成功体験に思えますが、当時の私にはそれを事業として完遂する「実行力」がありませんでした。明確なビジョンがあり、周囲の応援や資金までそろっていたにもかかわらず、形にすることができなかったのです。
結果として、いただいた資金を活かしきれず、デザインや物品の準備に協力してもらった方々に報いることすらできませんでした。自分自身の力不足で、関わってくれた大切な人たちに迷惑をかけてしまったのです。このときの悔しさが、今でも私の心に深く刺さっています。「やりたいことがあるのに形にできない」もどかしさ。そして、一緒に夢を見て応援してくれた人たちと喜びを分かち合えなかった後悔。これが、今の私が頑張る理由です。
だからこそ、「次にやりたいことが見つかった時には、やりたいことを形にできる『実行力のある人間』になっていたい」と決意しました。その思いから、前職では約30年間通信事業を成長させてきた上場企業に入社し、事業を支え、成長させる経験を積ませていただきました。そして今はi-plugで、事業の立ち上げという「0から1を創り出す」挑戦をしています。
私にとって今の仕事は、過去の自分に対するリベンジでもあります。かつて悔しい思いをしたからこそ、今度は「OfferBox mirai」に関わる学生、大学、企業、そして共に走るメンバー全員と幸せになる未来を実現したいのです。前職で培った経験と、「OfferBox mirai と一緒に成長していく」という覚悟があるからこそ、どんな困難にも高い熱量で立ち向かえているのだと思います。
「OfferBox mirai」を通じて、フラットで本質的な出会いのきっかけを創出する
先日リリースを迎えた「OfferBox mirai」は、期待の声をいただく一方で、理想と現実の間にある課題も多くあります。今後、悩みながらチームで壁を乗り越えていかなければいけない、タフなフェーズも待ち受けているはずです。しかし、「OfferBox mirai」の最大の価値は、学生が「就活」を意識せず、フラットに良い経験を積める場所である点にあります。私自身、学生時代に人生の先輩である大人たちとの出会いを通じて、大きく成長させてもらいました。同じように、「OfferBox mirai」を通じて学生たちに本質的な「良い経験と出会いのきっかけ」を提供したいと考えています。また、企業様にとっても自社の魅力を自然な形で伝え、学生の共感を得られるサービスになるよう、日々改善を重ねています。
私の向こう3年間の目標は、チームで「OfferBox mirai」を社会に必要とされるサービスへと確立させることです。自分が楽になるための妥協は、後で振り返ったときに誇れる仕事にはなりません。だからこそ、これからも全力で事業を推進していきます。そのなかで、このプロダクトに関わる学生、大学、企業、そしてi-plugグループの社員やOfferBox miraiのチーム全員が「OfferBox miraiがあって良かった」と思えたなら、これほど嬉しいことはありません。
このありがたく、最高に面白い挑戦を、チームの誰一人欠けることなく走りきりたい。全員で成し遂げ、苦労も喜びを分かち合いたい。そんな日を楽しみに、これからも圧倒的な「スピード」と挑戦心でバッターボックスに立ち続けます。

