i-plugでは、新卒オファー型就活サービス「OfferBox」を通じて、学生が「納得のいくキャリア」を選択できる機会を提供しています。そのなかで、2026年4月に新たな部署「キャリア共創グループ」を立ち上げました。
当グループのミッションは、大学と共創しながら学生たちにOfferBoxの価値を正しく届けることです。これまで学生同士の口コミやWeb広告を用いたマーケティング手法を主にしていたi-plugが、なぜ今大学との「共創」を強化するのか。新設グループでマネージャーを務める藤田さんに、大学との共創や、キャリア共創グループで働くおもしろさについて聞きました。

株式会社i-plug
藤田キャリア共創グループ
HR業界で約20年、人事制度コンサル・子育て支援からリクナビ副編集長などの新卒採用支援まで幅広く経験。10年以上に及ぶ就活支援では、自身の氷河期経験も糧に、全国の大学や保護者向けセミナーに多数登壇。長年、学生・企業の両面から新卒採用のリアルを見つめてきた経験を活かし、現在はi-plugのキャリア共創グループでグループマネージャーを務める。OfferBoxを通じて、時代に合わせた「学生一人ひとりに向き合った新しい新卒採用のあり方」のアップデートに挑戦している。
社会にワクワクする学生を増やしたいという思いからi-plugへ入社
私にとっての働く原点は、学生時代に参加したインターンシップにあります。インターンシップ先は、女性のキャリア支援事業を展開するベンチャー企業です。私は当時から「家庭を持つ日がきても働き続けたい」と思っていました。当時はまだ女性が働き続けることが当たり前ではない社会。「女性が働き続ける環境」に触れてみたいと思い、その企業のインターンシップに参加しました。第一線で活躍する女性たちの働き方やスタンスを間近で見ることができた、貴重な経験でした。
卒業後は、小売業界の大手企業に入社しました。しかし、ベンチャー企業でインターンシップをしていた頃とは違い、大きな組織で働くことにギャップを感じました。特に部署ごとに役割が決められていて、改善案を発信しづらい環境に難しさを感じることが多かった新入社員時代でした。さまざまなことに挑戦できる環境のほうが私の性に合っているのかもしれないと感じ始めました。そんな頃にインターンシップ先の企業から声をかけてもらい、中途社員として入社することに。そこでは営業だけでなく、企画やセミナーの登壇など、多岐にわたる業務に約10年間従事しました。
ベンチャー企業に約10年在籍した後、リクルートへ転職しました。私自身が「仕事と家庭の両立」を考えるタイミングでの転職でした。転職の理由は、「女性が働く仕組みや環境を支援する側」にとどまらず、私自身が「働く女性」のロールモデルになりたいと考えたからです。「女性の働き方」がフォーカスされ始めた時代でもあったので、会社も女性の多様な働き方を推進してくれました。リクルートでは、約8年間大学営業、約2年間法人営業を担当し、マネジメントも経験しました。そこで目の当たりにしたのは「社会へ出ることに不安を抱えている学生が多い」という現状です。私自身は働くことにワクワクしていた学生だったので、大きな衝撃を受けたことを覚えています。
リクルートには約10年在籍し、そのなかで「社会へ出ることにワクワクしている学生をもっと増やすためにはどうするべきか」を考え、さまざまな模索をしました。その取り組みのなかでやりがいに感じていたことは、学生のネガティブな気持ちが、ポジティブな感情や考え方へと変わっていく姿に触れることでした。一方で感じた悩みは、もっと学生一人ひとりに向き合い、ワクワクを届けられる方法はないかということです。そんな折に出会ったのがi-plugでした。i-plugの話を聞くなかで、OfferBoxを通じて現在の就活のあり方をアップデートできる可能性があると感じました。そして、ちょうど私自身もキャリアの広がりを模索していた時期だったため、新しい部署の立ち上げに挑戦できる環境に魅力を感じ、入社を決めました。
なぜ「大学」との共創が必要なのか
私がマネージャーを務める「キャリア共創グループ」は、2026年4月に新設されました。現在は私を含めた4名が所属しています。ミッションは、「OfferBoxを大学や関係者に正しく認知してもらい、学生の納得できるキャリア選択を支援すること」です。
多くの学生にとって、OfferBoxはすでに「聞いたことがある」「使ったことがある」サービスです。しかし、正確なサービス内容を理解している学生は、名前を認知している層に比べてまだ少ない様子です。また、大学におけるOfferBoxの認知度もまだ十分とは言えません。昨今は一部のエージェントサービスによる「オワハラ」などが問題視されることも多く、従来の「エントリー型」以外のサービスに対して不安を抱かれるケースもあります。だからこそ、キャリア共創グループが「正しい認知」を広げていく必要があると感じています。
そのために私たちが実践しているのが「大学を通じた学生へのアプローチ」です。大学と連携し、大学内のキャリアガイダンスに登壇したり、就活相談会を開催したりしています。大学と連携する理由は大きく2つあります。
1つ目は、口コミや広告だけではリーチできない学生にアプローチするためです。就活に前向きで自ら情報を取りに行く学生には届けられても、漠然とした不安を抱えて動き出せずにいる学生には情報が届きにくいという課題がありました。まさにこの層の学生にとってOfferBoxがぴったりにも関わらず届いていないのが現状です。だからこそ、そうした学生たちへ寄り添うには、大学と共に情報を届けることが重要になります。大学は学生が所属する場所であり、信頼できるパートナーだと学生自身が感じているからです。
2つ目は、次の世代の学生へ継続的に情報を届ける仕組みをつくるためです。就活生は年度ごとに入れ替わります。大学との連携を深めることで、毎年確実にそして正しくOfferBoxの価値を届けるための基盤づくりを実現しています。
大学からみたOfferBoxの良さと課題。そして「思い」でつながる共創のカタチ
大学の方とお話しするなかで、大学側から見たOfferBoxの「良さ」と「課題」がみえてきました。
大学から評価されているOfferBoxの「良さ」は、学生の視野を広げる有効な手段になるという点です。従来のエントリー型とは異なり、学生がこれまで知らなかった企業や業界と出会えます。大学は多くの卒業生を送り出すなかで、「有名」「大手」「知っている」企業以外にも良い企業が多くあると実感しているからです。また、企業からのオファーを通して、自身の新たな強みに気付ける「視野の広がり」も評価されています。学生が自分の強みを見つけることは、納得のいくキャリアを歩むための重要なステップだと、大学に受け止められています。
一方で「課題」は、「希望に合わない企業からたくさんオファーが来るのでは」「学生が楽をするためのサービスでは」といった誤解や、トラブルを懸念する声がある点です。その理由は、正確にサービス内容を届けられきれていないことにあります。だから私たちは、データや事例を示しながら「正しく良さを伝えること」に向き合わなければなりません。
私たちのグループは、大学から費用をいただくわけでも、大学にサービスを販売するわけでもありません。大学の職員の方々とはビジネス上の取引ではなく、「学生に良いキャリアを歩んでほしい」という共通の「想い」だけでつながっています。このつながりを築くために、日々大学への情報提供を行っています。オンラインだけでなく、実際に現地へ出向くことも多いです。直接足を運び、熱量を持って対話するからこそ、信頼関係と共創が生まれるのだと実感しています。
大学と共創し、「納得したキャリアを選択するためのプロダクト」へ
OfferBoxは企業からオファーが届く仕組みなので、「受け身」なサービスと思われることが少なくありません。しかし実際は、ダウンロードしたらすぐに使えるサービスではなく、学生自身がプロフィールを充実させ、自発的に使うからこそ価値が出るサービスです。
今後はさらに大学と共創しながら、OfferBoxを学生たちが「納得のいくキャリアを選択するためのプロダクト」に進化させていきたいです。学生たちには、社会に出ることにワクワクしながら、自分らしい将来を選択するきっかけを掴んでいってほしいと考えています。
これを実現するためには、私たちキャリア共創グループも成長していく必要があります。学生の登録数を増やすだけでなく、プロフィールの活用の仕方など「使い方」にまで踏み込み、企業との最良な出会いへとつなげる。そのための仕組みを、大学と共に模索し続ける必要があります。
当グループを新設して約3ヶ月。現在は新しい施策に挑戦している段階で、「納得のいくキャリアを選択するためのプロダクト」になるための効果検証を、今後さらに進めていくフェーズです。挑戦し続けられることが、キャリア共創グループのような立ち上げ期の組織で働くおもしろさでもあります。
グループの成長に向けてメンバーに求めているのは、営業スキルだけではありません。「学生の未来のために行動できる熱意」や、決まった型がないゼロから立ち上げる環境を楽しめるスタンスです。これからもキャリア共創グループは、大学との共創を通じて、新しい時代の「キャリア基盤」を築いていきたいです。そして私たち自身がワクワクしながら学生さんたちと向き合っていきたいと思っています。
