今年8月から当社の主力事業「OfferBox」が運営する人事向けコミュニティ「LiNK by OfferBox(以下、LiNK)」を本格始動させました。今回は、立ち上げを牽引する法人マーケティンググループの前本さんと香川さんに、想いや今後の展望について聞きました。

株式会社i-plug
前本法人マーケティンググループ チームリーダー
2016年、専門商社にて新規開拓営業・法人パートナー営業を経て、新卒採用担当として従事。2022年、株式会社i-plugに入社。OfferBoxの運用・採用支援を行うカスタマーサクセスを経験。現在は法人マーケティンググループに所属し、チームリーダーを務める。

株式会社i-plug
香川法人マーケティンググループ
前職では商品企画・サービス企画に従事。2021年、株式会社i-plugに入社。OfferBoxの認知拡大のためのセミナーやイベントの企画運営を経験。現在は人事担当者のためのコミュニティ企画運営を行なっている。

株式会社i-plug
鹿毛広報
i-plugの広報担当。当記事のインタビュアー
人事の不安や悩みに寄り添う。「LiNK by OfferBox」発足の背景

鹿毛はじめに、人事コミュニティ「LiNK」について教えてください。

香川「LiNK」は、OfferBoxが運営する、自身と企業の可能性を拡げることができる「人事主体型」のコミュニティです。Missionとして「人事から『納得の就活』をつむぎ、誰もが次の一歩を確信できる未来へ。」、Visionとして「『人』と『対話』を重ね、誰もが確信を持って次の一歩を踏み出せる社会へ。」を掲げています。

鹿毛「LiNK」を立ち上げた背景について教えてください。

前本 昨年開催した「OfferBox Award 2025」が発足の一番のきっかけです。アワードでは、表彰式だけでなく、第二部で交流を目的とした懇親会を実施しました。その時間を通して、「人事同士のつながりが欲しかった」「他社の取り組みを知れて解決のヒントになった」という嬉しい言葉をいただきました。
人事は、営業などの他部署と比べると、人数構成比が比較的少ない職種です。従業員規模にもよりますが、各社1〜2人体制の部署ということも少なくありません。
また新卒採用の場合、内定を出した学生が実際に入社してくるのは約1年後。それまで「本当に入社してくれるだろうか」という不安が伴います。さらに、その学生が入社後に活躍してくれるかどうかは、先の話です。今やっている採用活動が正解なのか分からないなかで、答えを探し続けなければなりません。
社内に同じ立場で相談できる相手がおらず、孤独を抱えたり、先の見えにくい採用活動に不安を感じる人も多いはずです。実際、私も前職で採用担当だったのでそういった不安や孤独感に悩むことはありました。
そうしたなか、人事の皆さんの不安や悩みに寄り添える機会をつくりたいと思ったのが、「LiNK」発足の背景です。OfferBoxが採用支援サービスにとどまらず、人事の方々が安心できる「居場所」という新たな価値をお届けしたいと考えています。
オンラインの日常とオフラインの熱量を融合する体験

鹿毛「LiNK」に加入すると、具体的にはどのようなことができるのでしょうか?

香川LiNKを通してできることは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、「オンラインでの交流」です。チャットツールのSlackを活用し、日常的につながれる場を提供しています。日常的なQ&Aや成功事例のシェアなど、困りごとが発生した時に気軽に仲間に相談できる場です。
2つ目は、「勉強会・知見のシェア会」です。主にオンラインでの開催を予定しています。オンライン上で顔を合わせながら仲間と学びを得る場として、勉強会を実施したり、テーマに合わせてディスカッションを行ったりする予定です。
3つ目は、「オフライン交流会」です。東京・大阪で定期的に開催する予定です。実際に直接顔を合わせて交流することで、熱量の高いコミュニケーションを生み出していきたいと考えています。

鹿毛単発のイベントだけでなく、日常的にもオンラインでつながれる場所があるのは心強いですね。

香川これまでの交流会は、開催しても単発で終わってしまったり、その後の関係性が続かなかったりすることが多かったように思います。実際、参加者の方々からは「長期的につながれる場所が欲しい」「継続的に実施して欲しい」というお声をいただいていました。
そうした要望に応えるために、「ここに来れば仲間に出会える場所」として、単発のイベントではなく「コミュニティ」という形で発足しました。さまざまな方法で仲間とつながり、情報に触れ、人事の業務についてのヒントを見出すことができるようなできるようなコミュニティにしていきたいです。
名前に込められた4つの要素とロゴの意味

鹿毛コミュニティ名の「LiNK by OfferBox」ですが、この名称にはどのような意味や想いを込めましたか?

香川「LiNK」という名称には、「孤独な人事が本音で『i(人)』とつながり、対話を通じて学生と『納得』を共創する場」という意味を込めています。あえて「i」だけを小文字に表記しているのは、文字の形が人を表しているからです。それぞれの文字には、次のような由来があります。
- L:Life(人生・自分らしさ)
採用活動を通して、学生は「自分の人生」を、人事は「自社の採用のあり方」を考える機会となります。当コミュニティでは、まずは一度立ち止まり、原点となる生き方や自分らしさを見つめることから始めます。
- i:人 & Interactive(対話)
「i」は人とInteractiveを意味します。
「人」は、企業、人事担当者個人、学生といった立場を超えた、一人の「人」です。誰かが誰かを選別するのではなく、全員が対等な立場で、それぞれの個性を尊重し合う姿勢を象徴しています。
Interactive(対話)は、 互いを認めあい、本音で響き合うことを意味します。人事が学生と向き合う対話や、仲間と高め合う対話を指しています。「人」を主軸にした双方向のやり取りが、納得の土台となると考えているのです。
- N:Nattoku(納得)
OfferBoxが目指すのは、採用成功の提供だけではありません。OfferBoxを運営する当社は、Missionとして「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」を掲げています。その達成のために、OfferBoxがやるべきことは、「就活の納得度を最大化する価値の提供」だと考えています。OfferBoxを通じて、学生が納得して就職活動を終え、企業も納得のいく採用活動を行えること。双方が「やりきった、後悔はない」とうなずける「納得の就活」を、新しいスタンダードにしたいという想いを込めています。
- K:Ketsudan / Kakushin(決断・確信)
どんな結果であっても、最後は自分の意志で未来を選び、人生の確信を刻んでほしいという意味を込めています。

鹿毛ロゴのデザインについても教えてください。

香川ロゴは、人と人とがリンクし、そこから新たな可能性が広がるイメージで制作しました。2つの吹き出しマークが重なり合い、リンクしているようなデザインになっています。右上のオレンジの丸は小文字の「i」の上の丸(人)を表しています。この丸の部分だけ色を変えて、オレンジをアクセントカラーにしました。青や緑だけにせずオレンジを入れることで、個性豊かな人事の皆様が集まり、対話を重ねていくイメージを表現しています。
OfferBoxのこれまでを活かした、多彩な視点を持ち寄る場

鹿毛人事向けの交流会やコミュニティは「LiNK」以外にもあるかと思います。他の人事コミュニティと「LiNK」の違いを教えてください。

前本大きな特色は、イベントへの参加人数の多さと、参加企業における業界の圧倒的な幅広さです。これは、累計2万社以上が登録する「OfferBox」が運営するからこそ実現できることだと思います。さまざまな業界の人事の方々が集まることで、自社の枠を超えた採用のヒントやきっかけを得られる機会が本当に多いんですよね。これが大きな強みです。
もう1つは、人事の皆さん自身が主体となる「人事主導型」の運営体制である点です。これから作りあげていくコミュニティではありますが、人事が主体となれる場を目指しています。「こんな課題がある」という現場の声を吸い上げ、それをダイレクトにイベントの企画やテーマへ盛り込んでいく予定です。コミュニティメンバーの皆さんの「こういうことをしたい」を形にし、叶えられるような場所にしていきたいですね。
また、OfferBoxが運営してはいますが、参加者を「新卒採用担当者」に限定しているわけではありません。採用担当と他の業務を兼務している方も多いですし、労務や組織開発に携わる方も多くいらっしゃいます。そのため、「採用」という枠に限定せず、「人に携わる職種全般」という括りとして、みんなで一緒にこれからの人事のあり方を考えていく場にしています。
仲間と一緒に肩の荷をおろして、安心できる場づくりを

鹿毛「LiNK」の本格始動前に、過去に当社のイベントに参加した方のなかから選ばれたメンバーによるキックオフ会や、プレイベントが開催されたと聞きました。人事の皆さんの反応はいかがでしたか?

前本初期メンバーとしてお声かけした時には「率直に嬉しい!」という声をいただきました。プレイベントは人事担当者70名が参加、さらにキャンセル待ち30名と。LiNKとして初めての大規模イベントとなり、多くのニーズを感じる機会となりました。


「今の新卒採用市場や採用状況を他社と話して、同じ悩みを抱えていることがわかった」「初めて人事交流会に参加しました。人事同士のつながりができてよかった」など沢山のポジティブなご感想をいただきました。

また人事の皆さんは日々の業務に追われて多忙です。しかしそのような状況を打破するためにも、他社からのヒントを得たいというニーズがあります。採用手法やコミュニケーションの取り方など、自社内だけでは解決できない課題も少なくありません。
昨今はインターネット上にもたくさんの情報が溢れています。それももちろん大事ですが、人事は「人と人」が向き合う仕事です。皆さんは言語化できるスキルだけでなく、非言語のコミュニケーションも大事にされている印象があります。たとえば、実際に対話した際に感じられるその人の雰囲気や物腰の柔らかさなどから、「この人の真似をしたいな」「良いコミュニケーションだな」と吸収するのです。そうした感覚的な学びは、やはり動画や文字だけでは得られない部分があります。実際、私が人事だった時も同じように感じていました。だから、皆さんが想像以上に前のめりに「LiNK」に参加していただいているのだと思います。

香川人事の皆様は、企業の顔として「しっかりすべき」と、常に気を張っています。日々の不安や緊張が続いているからこそ、「LiNK」に来た時は、仲間と一緒に少し肩の荷をおろせるような場になってほしいなと思っています。
コミュニティの約束(5つのポリシー)
初めての方同士でもお互いに気持ちよくコミュニケーションが取れて、参加した後に業務や生活がパッと明るくなるような文化を醸成するための約束です。

01.Action First
まず、私が動く
「誰か」を待たず、自らが歴史の起点となる。最初の一歩がコミュニティの未来をつくる。
02.Respect Always
敬意を、言葉に
肩書きやキャリアを脱ぎ捨て、一人の人間として「らしさ」に誠実に向き合う。
03.Welcome Mind
「ようこそ」の温度を上げる
新しい仲間を孤独にしない。リアクションや言葉で、居場所を一緒につくる。
04.Be Concrete
「わからない」を、共有する
心の内をさらけ出すことは、弱さではなく信頼の証。その正直な発信が共感を生み、新しいヒントを引き寄せる。
05.Hint & Empathy
正解より、次へのヒントを
教え合うのではなく、分かち合う。共感と労いで、次の一歩を踏み出す勇気を贈り合う。
また、誰でも安心して参加できるよう、グランドルールも併せて設定しています。具体的には、リアルな施策例や失敗談といった「ここだけの話」を守るためのルールや、「役職や社歴は忘れてフラットに交流する」「他社の悩みや施策は否定せず受け止める」といったものです。
「人事ならまず入りたくなるコミュニティ」を目指す

鹿毛これから「LiNK」をどのようなコミュニティに進化させていきたいですか?

香川「人事だったら、ここに入っておきたい」と、皆さんから第一想起されるようなコミュニティづくりを目指しています。
一方で、コミュニティは規模が大きくなればなるほど、堅いものになりがちなのです。先ほどお伝えしたようなポリシーや、温かい文化のイメージを変えるつもりはありません。大きなコミュニティになったとしても、この場に来るとなんだか少しほっとするような、一息つけるような場にしていきたいです。

前本私も「人事なら参加しておくべき」と言われるようなコミュニティにしていきたいです。そして長期的には、新卒採用市場への貢献を目指しています。そのためには、「人事による人事のためのコミュニティ」にしていく必要があります。私たちが人事の皆さんのニーズを形にするのはもちろん、学生や大学など、市場全体を巻き込んで、より良い「新卒採用市場」のあり方を模索し、アップデートしていきたいです。

鹿毛ありがとうございました。
