i-plugの非常勤監査役を経て、2022年10月に取締役 CFOに就任した阪田さん。これまでのキャリアや、人や組織への考え方をインタビューしました。
株式会社i-plug
阪田 貴郁取締役 CFO
3社のベンチャー企業において経理財務業務、経営企画業務を中心に、株式上場業務に携わり、2社の株式上場を実現。
前職は夢展望株式会社 取締役管理本部長を務める。
2017年4月株式会社i-plug監査役(非常勤)を務めたのち、2022年6月に取締役就任。同年、10月取締役 CFOに就任。
大学卒業後は、就職をせず起業をしました。事業内容は、自動車売買です。当時は、インターネットがない時代だったので、個人で自動車の売買を直接できるような仕組みを作りたいと思い、起業しました。ニュージーランドに留学した時に、個人が所有する車を家の前に価格を表示して売っている光景を目にしました。海外ではよく見る光景ですよね。この光景は、日本では見ることがないと感じ、当事業での起業を決めました。しかし、個人でやりとりするからこそ商品の質の担保が非常に難しく、断念しました。
別で自動車関連のビジネスを副業でやっていて、メインの稼ぎはそちらでした。内容は、自動車の窓にフィルムを貼る仕事です。Hondaのステップワゴンが流行し始めたタイミングでした。当時は、一般的ではなかったワゴン車ですが、ファミリーカーとして流通したのです。大きい窓の車が流行することで、中が見えないようにフィルムを貼ることが一般的になりました。また、フィルムを貼ることでエアコンの効きが良くなるため「エコ」といわれ、ワゴン車に限らず多くの人がフィルムを求めました。時代を感じますね…(笑)。当ビジネスで生活に困らないほど稼げていた一方で、新しいビジネスやスタートアップに関わりたいという気持ちが大きくなりました。
自動車のビジネスから離れ、次は会計士の勉強を経て、2004年に株式会社トリドールへ経理として入社。IPOを目指す際に、会計士を勉強したことが役に立ったのです。経理だけでなく、会社法などを知っている人が私しかいなかったので、IPOの責任者として任命されました。上場後はIRを担当していました。その後は、不動産会社にて上場準備、子供服の企業、ECサービスの企業などでIRやCFOを経験しました。
次に、独立して上場や財務のコンサルティング事業を立ち上げました。そのなかで、関西を中心に6〜7社の役員や顧問を務めていたうちの1社がi-plugです。当時は、非常勤監査役としてi-plugと関わっていました。i-plugが上場準備をしていた2017年頃です。上場の過程をみているうちに、i-plugでやりたいことが増えてきました。非常勤だったのが、徐々に関与度をあげ、常勤取締役に就任、今は取締役 CFOです。
現在、私はCFOとして管理部門の責任者を務めています。管理部門間や他部門との連携を責任者として担い、CFOとして、株式市場との対話や機関投資家との対応、金融機関との関係づくりをしています。具体的には、決算後に機関投資家を対象に決算の説明や、投資家と1on1でミーティングを実施しています。
企業価値を高めるため「変革」の年が始まる
創業から12年、上場から3年以上が経ち、i-plugはさらなる変化の年を迎えると思います。私は、第2の創業期だと思っています。もう一度、上場するくらいの気持ちを持つことが重要です。
上場後のi-plugの株式市場の評価と現在を比べると、下がっているのが現状です。過去に株式市場で形成された評価や期待を、しっかり取り戻すことがCFOとして課された使命だと思っています。そして、これまで以上に期待や評価をしてくれる人を増やすために、企業価値を高めていきたいです。そうすることで、掲げているMissionとVision(※)の達成に近づくことができます。そして、2025年度はそのスタートを切る「変革」が重要な年になるでしょう。
※Mission「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」
Vision 2030「未来を担う若い世代から、もっとも選ばれるプラットフォームになる」
https://i-plug.co.jp/company/mission/
Mission・Visonの達成のために挑む”攻め”と”守り”
i-plugのMissionやVisionは、目指す方向がシンプルでわかりやすい表現や文章で構成されています。また社名に使われている「plug」とMissionのキーワード「つながり」など、会社として表現しているものが統一されています。シンプルな内容ですが、掲げているミッションやビジョンはとても高いものを示しているのです。
達成のためには、”攻め”と”守り”の両面で踏ん張る必要があります。目指すところが高ければ高いほど、多くの投資資金が必要です。CFOの役割として、投資資金をいつでも確保でき、積極的な投資判断ができるような状況にしておく必要があります。”攻め”の姿勢を見せて、挑戦していかなければいけません。
また、”守り”として組織を支えるために、効率的かつ安定的に組織がまわる仕組みの構築と運営が不可欠です。また、i-plugは今後も大きな成長を達成していくので現状に満足せずに、継続して必要な仕組みづくりに挑戦していきます。