当社は、2026年6月1日、新サービス「OfferBox mirai」をリリースしました。大学1・2年生を対象とした「自己探求」と「納得感のあるキャリア形成」を目指すサービスです。今回は、開発の最前線で指揮をとった3名に、新規サービスの開発における大変さとおもしろさについて話してもらいました。
※大学1・2年生向け自己探求型キャリア支援サービス「OfferBox mirai」を6月1日より提供開始
-e1770182943262.jpeg)
株式会社i-plug
石野プロダクト戦略グループ PdM
大手IT企業に新卒入社。エンジニアとして、システムの開発や運用に従事。その後、企画職に転向し、出向先でのHRサービス立ち上げを経験。2025年3月i-plugへ入社し、OfferBoxの学生向けプロダクトとOfferBox miraiのPdMを務める。

株式会社i-plug
力石プロダクト開発部 プロダクトエンジニアリンググループ
新卒よりSierを中心に、エンジニアとして複数のシステム開発に従事。その後、25名規模の開発チームにおけるプロジェクトリーダーを経験するなど、マネジメント領域へキャリアを広げる。2022年2月にi-plug入社後は、エンジニア組織のチームリーダーとして、プロダクト開発の推進、チーム運営、開発プロセスの改善に取り組んでいる。

株式会社i-plug
後藤プロダクト開発部 プロダクトデザイングループ
総合通販・EC事業を行う企業に新卒入社。マーケティングやプランニング、UXデザイン業務を経験。転職後、ECサイトのプロデューサー、新規事業の立ち上げを経験したのち、2022年12月i-plugへ入社し、UXディレクターとしてプロダクト改善業務を務める。
未確定な要件と「動かせない期限」の間で挑んだ開発

鹿毛はじめに、プロジェクトにおける3人の役割を教えてください。
-e1770182943262.jpeg)
石野私の役割は、経営層の「低学年層へのサービスを開始する」という大きな方向性を、どうプロダクトに落とし込むかを探ることでした。具体的にどのようなUI/UXで、どういった機能を提供するかの議論から始まりました。

力石私はエンジニアチームのリーダーとして、開発計画の策定からタスク・スケジュール管理、課題管理といったマネジメント全般を担当しました。今回、今までと大きく違ったのは、特定のタイミングでリリースするという、絶対に動かせない期限が決まっていたことです。要件が完全に固まるのを待っていては到底間に合わないような状況でした。登録やログイン、プロフィールの入力といった「確実に必要になる基盤部分」の開発から始めました。要件定義と完全に並行して先行開発を進めるという手法です。

後藤私はUXディレクターとして、仕様の検討や整理を担当しました。ビジネスサイドや企画サイドの「やりたいこと」を具体的な要件に落とし込み、デザイナーやエンジニアへの橋渡しをする役割です。
徹底した対話が生んだコンセプトの再定義と、新規開発の醍醐味

鹿毛新規事業の開発だからこそのおもしろさと大変さを教えてください。

後藤私は石野と力石より後にプロジェクトに参加しました。当時は、企画サイドと開発サイドの間で、サービスが提供する価値に対する認識に微妙なズレが生じている状態でした。理由は、それぞれが長期間にわたり議論が重ねられ、方向性が二転三転していたからです。このまま各チームが動いてしまうと、認識のズレが広がり取り返しがつかなくなる。そんな危機感が抱かれるなかで、企画チーム、開発チーム、マーケチーム合同のミーティングが実施されました。週2回、毎回2時間近く議論を重ね、 「このプロダクトはユーザーにどんな価値を提供するんだっけ?」という根本を、もう一度しっかりと言語化することができました。この泥臭いすり合わせを徹底したことで、ようやくチーム全体がブレのない価値提供に向かって動けるようになりました。
-e1770182943262.jpeg)
石野その対話を経て、当初想定していた機能の優先順位を大胆に入れ替える決断もしました。私はこのサービスにおいて、学生が「経験し、内省し、抽象化してまた体験する」という成長サイクルを低学年のうちからシステム上で実現できることに最大の価値があると考えています。だからこそ、表面的な機能の充実よりも、この「体験の質」を優先することに迷いはありませんでした。こうした柔軟な方向転換ができることこそが、新規事業開発ならではの醍醐味です。

力石主力事業である「OfferBox」の開発では、過去の仕様やルールをもとに改修する作業が多くなります。一方で「OfferBox mirai」では、自分たちで新しいルールを創る楽しさがありました。技術的にも、10年以上続くシステムを引き継ぐのではなく、新しい形を一から構築できたことは、エンジニアにとって非常に大きなやりがいです。
チーム全員が「自分ごと」として自走したからこそ成し遂げられた開発

鹿毛プロダクトを新しくつくることは、おもしろさもありつつ、大変なこともあるかと思います。ここまでやり切れた最大の理由は何ですか。
-e1770182943262.jpeg)
石野ここまでやりきれた最大の理由は、開発メンバー全員がプロジェクトを本当に「自分ごと」として捉えて、自走してくれたことです。開発においては、企画側が持ってきた仕様に対して、どうしても受動的なスタンスになってしまうことがあります。しかし、今回はそうした考えのメンバーが一人もいませんでした。一人ひとりが「これって、学生にとって本当に使いやすいんだっけ?」「期日までに優先すべきことは何か?」と考え抜いてくれました。この高い「自分ごと」の意識が、スピードとクオリティを両立させた原動力です。

力石メンバーから「ここ、こうしたほうがもっと響くんじゃないか」という提案が自然に出てくるようになりました。自分たちがこのサービスを動かし、創っているんだという実感が、チーム全体に浸透していたように感じます。

後藤普通なら「工数が増える」と敬遠されがちな仕様変更に対しても、皆が「ユーザーにとって良いものを作ろう」と同じ方向を向いて対応していました。その姿勢にUXディレクターとしてすごく助けられましたし、リリースまでやり切れると確信したのです。
納得感のあるキャリア形成を。「OfferBox mirai」の進化を目指す

鹿毛今後「OfferBox mirai」をどのように進化させていきたいですか。

後藤 今回リリースした機能は、すべて仮説の段階にすぎません。リリース後、ようやく本当のユーザーの反応が見られるフェーズに入ります。実際の使われ方を分析しながら、ユーザーの課題が私たちの仮説と合っているかを確認していきたいです。そして、改善を繰り返し、プロダクトを「本物の価値あるもの」へと成長させていきたいと思います。

力石これまで作り上げてきたものが本当に機能するのか、という緊張感はありますが、今は「早く多くの人に使ってもらいたい」というワクワク感のほうが勝っています。これからはグロースフェーズに入るため、より素早く価値を提供できる開発体制へとシフトし、プロダクトを急成長させていきたいです。
-e1770182943262.jpeg)
石野私たちの最終的な目標は、学生が「納得感を持ってキャリアを歩むこと」です。納得感は、これまでの経験をどれだけ「やり切ったか」に大きく左右されると考えています。だからこそ、低学年のうちに「OfferBox mirai」を通じて多様な経験を積み、軸を持ってほしいです。学生たちが当たり前のようにこのプロセスを踏み、納得して自分のキャリアを描ける世界を創っていきたいです。
